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転生先は神の子でした  作者: サザンテラス
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12話 解呪

 ダンジョンを出て早速作った魔法を試す為に俺達はサラさんの友達のクレアさんがいるエルフの村へと向かっていた。


「本当に大丈夫なんですか?」


 道中森を歩きながらサラさんはいってきた。サラさんには方法があると言っただけで魔法についてはまだ言っていない。俺の魔法は人にはあまり言えないからな。


「大丈夫ですよ。任せて下さい」


「シンさんを疑う訳ではないんですが、そろそろ何をするか教えてくれませんか?」


「そうですね~」


 確かにこのまま言わないでおくのはサラさんにとっては不安でしかないだろう。


「実は呪いを治すある魔法があるんですよ」


「魔法?そんな魔法聞いたことないんですけど?」


 そりゃあ俺が作ったからな。


「とにかく、そういう魔法があるんで安心してください」


「まぁ...わかりました。それとシンさん、村に着く前にこのローブを着てください」


 そう言ってサラさんは黒いローブをだしてきた。


「エルフ族は基本外の人とは関わらないので外から人が来るとあまりいい顔をしないんです」


「そうなんですか。でもその心配は無用ですよ」


 俺がそう言った瞬間、俺の耳が尖り髪の色が緑色に変わった。 


 変化魔法

亜人や魔人、エルフや竜人などあらゆる種族や人に化ける事がだきる。


 こんなこともあろうかと、ここに来る前にあらかじめ作っておいた。でもこうなると人化が要らなくなったな。

 俺の姿が変化するのをみてサラさんは


「何か、もうシンさんに出来ないことはないって感じがしてきました。」


 呆れるだけでサラさんは別に驚きはしなかった。何か耐性がついてきているな。


「着きました。ここが私の村です」


 そこには木や石でできた建物が並ぶ小さい村があった。


「付いてきて下さい」


 サラさんはそう言いながら友達のクレアさんの家に案内された。案内された家の中には少し太った元気がありそうな40代後半位であろうおばさんがいた。


「あら、サラじゃないか?どうしたんだい」


「こんにちは、おばさん。クレアはまだ部屋で眠ってる?」


 そう聞くとおばさんは少し暗くなりながら


「クレアはまだ眠っているよ。全くいつまで眠っているつもりなんだろうねあの娘は。それはそうとサラ、そっちの子は誰だい?サラの彼氏かい?」


 おばさんがそう言うと


「ち、違うわよ!!彼は私の友人よ。クレアの呪い治せるかもしれないのよ」


 顔を赤くしながら否定した。周りからしたらそう見えるんだろうか。だとしたら何か恥ずかしいな。


「初めまして、シンです」


 気を取り直して俺を挨拶をした。


「ご丁寧にどうも。あたしはクレアの母のクイナだよ、よろしくね」


 クイナさんは笑顔でそう言った。


「ところでサラ。クレアの呪いが解けるかもしれないとはどういうことだい?」

 

 サラさんに顔を向けながらクイナさんは言った。


「実はここにいるシンさんがクレアの呪いを治す魔法をもっているらしいのよ」


「何?それは本当かいシン?」


「はい、多分治せると思います」

 

 俺がそう言うと


「そうかい。サラが変な男を連れてくるとは限らないからね。シン、クレアの事よろしく頼むよ」


 クイナさんは頭を下げながら言った。


「顔を上げてください。最初からそのつもりです」


「早く部屋へ行きましょう」


 俺がそう言うとサラさんに部屋を案内され、一つの部屋に入った。

 そこには尖った耳に緑色のショートカットの髪の美しい女性がいた。


  名前 クレア 18歳 エルフ族 呪い (昏                睡)Lv.21

 

 HP 1390/1390

 MP 2960/2960


 攻撃 860

 防御 1480

 俊敏 1950

 幸運 100


 ユニークスキル

 精霊魔法

 

スキル

 土魔法 

 

 称号

 なし



 呪いの項目は種族の隣にでるのか。

 とにかく魔法をかけよう。


「それじゃあいきます」


「シンさん、お願いします」


 俺はクレアさんのおでこの所に手をだした。


「ディスペル」


 瞬間、クレアさんの体が少し淡い光に包まれた。


 解呪魔法 ディスペル

この世のありとあらゆる呪いを打ち消すことができる。ただし一回につき一人だけ。


 俺の作った魔法に初級や中級といった階級はない。どれも強力だからな。

 少しして、クレアさんの目がゆっくりと開いた。 


「ん.....ここは?」


「クレア、クレア!!!!」

 

 サラさんが名前何度も呼びながらクレアさんに抱きついた。


 感動の邪魔してはいけないなと思い、俺はそっと部屋を後にした。


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新しいの始めました。是非読んでみてください!      ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼     異世界行っても喧嘩上等
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