プロローグ
初めてですよろしくお願いします。
「あー、眠い」
俺、高木信也はいつものように学校に登校しながら眠そうに歩いていた。その理由は昨日見ていたアニメが原因だ。
一応言っておくが俺はオタクだ。だがクラスの奴等にはまだ知られていないいわゆる隠れオタクだ。
まぁ言う相手もいないんだけどな...。
友達がほとんどいないのは別に俺がブサイクだからというわけではない。身長は172cm体重65kgくらいで顔もイケメンというほどでもないが普通より少しいいくらいの普通の高校生だ。でわなぜ友達がいないというと。
「シン君おはよう!!」
この元気な声で俺に挨拶をしてきた女の子 滝島凛 俺の唯一の友達が原因だ。
彼女は見た目は身長160cmくらいで体形も細く髪は黒く腰にまで伸びている。顔も小顔でとても愛くるしい美少女だ。
彼女とは昔からの知り合いでよく遊んだ幼馴染という奴だ。学校でもよく俺に話しかけてくる。
「おはよう、凛」
俺が凛にそういうと
「今日はなんだか眠そうだね」
「夜遅くまで起きていたからな」
「何で遅くまで起きていたの?」
「まぁいろいろあってな」
「ふーん」
美少女だけあって凛の人気高いクラスや学年でトップクラスと言っていいだろう。おまけにファンクラブまである始末だ。
俺がなぜ友達が凛しかいないかは察したと思うが毎回凛が俺に話しかけている所を見てクラスの奴らは面白くないのだろう。それによってファンクラブの奴等が俺に嫉妬して露骨な嫌がらせをしてきたのだ。そのせいで誰も俺に近寄らなくなってしまったのだ。
別に凛が悪いわけではない。ただ凛は天然なのか俺がイジメ受けていることに気が付いていない。
まったく、お前のせいで俺はイジメを受けているんだぞわかってるのか?
という感じで俺は凛を見つめていると、
「...っっ!!」
凛は顔を少し赤くしながらそっぽを向いてしまった。
駄目だこりゃ、全然気づいてない。そんなことを思いながら歩いていたらいつの間にか学校についていた。
ファンクラブの嫌がらせを受けながらもなんとか放課後を迎えることができた。
俺は帰宅部なので早く帰ろうと思ったら
「シン君一緒に帰ろう」
凛が俺に言ってきた。
正直俺は凛が好きだ。こんなかわいい子を好きにならないはずがない。
「あぁ、いいぞ」
俺は即座に返事をした。今考えれば、こんな事をしているからイジメにあうのだと思うが、凛の前ではそんなの関係ない。この関係を壊したくないからな。
帰り道で俺と凜は世間話をしていると、
「ねぇシン君」
「何?」
「何で学校ではいつも一人でいるの?」
凛、それは思っても言ってはいけないよ。
「凛といた方が楽しいからな」
俺がそんな事いうと
「そ、そうなんだ」
凛は恥ずかしそうに言った。
「じ、じゃあまたねシン君」
恥ずかしくなったのか凛は駆け足で横断歩道へ走っていった。よくよく思えば俺も少し恥ずかしいこと言ってたな。不意に凛が走っていく方を見ると
「ん?」
凛は赤信号の横断歩道に走っていった。スピードが衰えていく感じがない。気づいてないのか?俺は凛を呼び止めようしたが、すぐそこの交差点からトラックが来た。
「凛!!」
俺は走って凛の元に急いだ。凛は気付いていないのかそまま走っていく。
こままじゃまずい!!
俺は凛を突き飛ばして道路側に身を放り投げる形になった。凛は驚いた顔をしていた。
凛が助かってよかった...。
俺はそんな事を思いながらトラックに轢かれた。目の前が真っ暗になった。
-この時、高木信也は死んだ-