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警備の小父さんが攻撃してきた人たちを捕縛してくれていた。なんか部下の人に怒られているみたいなのでそーっとしておいて寝に付く。
朝、起きてからそういえばテントだったと思い出す。
「あー。最悪なんか怠い。つか、昨日頑張りすぎた」頭をがりがり掻きながら着替えてテントを出ると警備さんが増加している。1人では無理だしね。さて、やりますか。
のびのびしながら朝の体操をしてから今日も良い一日でありますように。と思いを込めて歌を始める。ついでに、昨日はありがとう。警護してくれた人たちに軽い回復をと回復系の歌も歌う。
歌で起床した友達に「うるさい」と軽く怒られたが、それほど怒って無いようなので手を振ってごめんね。と意思を示すと自分の朝の訓練を始める。それを見て感心したような顔をしている護衛の人たち。
さて、ご飯でも食べに行こうと歌を止める私に近づいてくる護衛の人。
「先ほどは、ありがとうございます」キラキラした目で見られても何もできませんよ。
「それにしても、スゲーな。詠唱だけでこれほど回復するとは思わなかった」そう言っているのは、警護の小父さん
「普通はこれほど回復しませんよ。最初の歌でしょ今のは。熟練度が高くないとできない事ですよ」言いながら隣に立っているのは後方部隊の人だろう。線細いから。細マッチョかもしれない
「おはようございます。夜勤・護衛ありがとうございます。ついでに、熟練度ってなんですか?」感謝と質問をしてみる。熟練度って何さ。
「ああ。初めてでしたか。熟練度とは使用度とも言い換えられますね。使いなれ度とも言うかもしれませんが。慣れていると効果が上がるんです。先ほどの歌だって本当は、小さな切り傷を治す程度の効果かしかえれませんから。どのくらい使われていますか?」
「使用度ですか?遊んで傷ついたらと言う感じで使ってましたよ。ほぼ毎日?つか1日数回?って感じで使ってましたね。今でも、前みたいに使う事は無いですが毎日使ってますよ。朝の練習で一通り歌ってますし」聞いてましたよね。
「聞いていましたし。効果もしっかりもらいました」いい笑顔で言われたけど、何の効果だったのかしら?まあ、お腹もすいたしほかのメンバーも練習が終わったようだからご飯にしよ。
「ここの子供たちが、攻撃力や防御率が高いのは、あなたの詠唱のお蔭なところもあるようですね」練習を見ていたからなのか全てとは言わない。練習中に怪我したらあれだからと歌には回復系と成長を促進するものも入れておいたから成長力は普通よりあるかもしれないけど全て、本人次第だから成長度は。
「ご飯を食べに行きたいと思います。ここの警護はそれほど力を入れなくても良いと思いますよ。結界を張っていきますから」ニッコリ笑ってその場を離れる。歌には結界を張る事が出来るものも、同様の効果を表すものも有る。
テント村を守る結界を張る歌をうたってから学校に行く。これで、人災を防ぐことが出来るし危ない攻撃が来たら私にわかる様になっている。その場に居なくても防御の歌を歌えばある程度の防御も出来るから安心。遠距離だとなかなか効果を示さない歌もあるけど。そこは、根性で効果を発動することにする。
学校に行って初めて受けたホームルームは、学校からの謝罪からだった。
「皆様には大変なご迷惑を。早急に対策を」と言っているが、現場をわかってない人間の対策とは?と思いながら話を聞く。
対策として現在
1、警護を厚くしてテント村を守る
2、攻撃をした人間・指示した人間を処罰する
3、授業は普通に受けてもらう。不正に評価をしたものが居た場合は、正しく評価してもらうようにする
と言うことだ。教諭が絡んでいるから不正評価やこちらに不利な噂を流される場合は、学校の方で対策をすると言う事か。最低限の物は保証しますと言うことか。
質問は?との言葉で手を上げている友達たち
「絡んでいる教諭の授業を受けたくないので、教えてください」とか「嫌がらせを受けた場合は誰に言えば、良いのか」とか。そんなことを聞いている。
「すみません。生産系なんですが。関係者に作品を売りたくないので、制限を掛け方を教えてください」と同じ生産系の友達が聞いている。すぐに販売できるものが出来るかどうかは解らないけど。持って欲しくは無い。同感だなと全員が納得している顔。
「購買部に連絡して置きます。それと、教諭は生産系です」とのことで詳しく教えてもらった。
授業後、落ち込んでいる皆。よりにもよって薬生成の教諭かよ。しかも、購買に出しているのはその教諭の回復剤だと!!な感じである。
「落ち込んでいる奴は放置して。薬系の適性がある人!!」と復活したまとめ役の舞子が声を掛けている
「はーい」と手を挙げている生産系・戦闘系含む数人。
「仕方がないので、薬系のスキルを取ってもらって薬を買わなくても良いようにしたいけど、それでいい?」問いに皆頷いている。
「授業で採取をとら居ないとだね。材料が足りなくなったら困るし。調合間違っても良いように量産すれば、慣れるだろうし。それに、最初は採取系のバイトを取って装備も良いものを使いたいし」みんなでやらば怖くない的な感じになっている。教諭がどこまでやってくれるかわからないし。薬師なら毒を流すこともできるだろうし。自分の行為が間違っているとかわかっているなら自粛するだろうが、それが出来ない人間なら最低な手を使ってくることは予想できる。
「まあ。まずは、親に報告しないとね」それに全員が納得して居る。
「なんかあったら親に相談したしね。先生に相談してもどこで、どう漏れるかわからないからね」と真理
「そうだよね。結構有益を学校にもたらしている先生ポイから。学校から何か有るかもだし」と由紀
「「「なんかあったら信用できるのは、親たちと自分たちだけだし」」」全員の意見が一致したようです。そんな事を言っていると結果から連絡が来た。あーあ。なんか知らないけど、不審者が近寄って入ろうと火球で攻撃しているらしい。
「はい。現在攻撃を受けているけど。どうする?学校は動く様子ないみたいだし?何を歌えばいいかしら?防御を上げる歌か火球の攻撃だから水・土系の何かをしてみる?」聞いてみると
「火球でしょ?目的がわからないから一応防御をアップして様子見たら?」意見が出たので、水と土系の詠唱して防御率を上げてみる。それと学校サイドにも連絡をしておく。
「ダメダメだよね」けだるさを表しながらつぶやくと
「ダメダメだよね」同意をしている友達たち。こんなところで1年頑張れるのか不安だったりする。




