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第六話 〜ばらばらバトルシップ!〜

ご無沙汰しております


第六話、どうぞご覧ください

第一エントランス

ガリュオンワープゲート前、メンバー全員が集まった

現在時刻は午後5時を少し過ぎたくらい


「さて、作戦だが」

「具体的にどうすればいいのかしら?」


武装四肢に換装したらしいジョーが世界地図を開き、ガリュオン帝国の国境境周辺を指差す


「先程マリアに確認したら、どうやらガリュオンは中型飛行戦艦を出すらしい」

「せんかんー?」

「あぁまた面倒そうですね…」

「この国境付近で落とせりゃジパングに被害はない」

「そこまでに乗り込んで落とせって事ね♪」

「こいつの出港時間が6時だ」


…現在時刻5時半


「わかってたけどホントに時間ない⁉︎」

「…これ大丈夫?」

「焦んな焦んな」


悠々と作戦会議してる場合じゃないじゃないか!


「とにかく早く作戦要項を!」

「ぶっ壊して逃げる、以上だ」

「作戦会議の意味は⁉︎」


あぁもう時間がもったいない!

ワープゲートへ駆け出す!


「もう!了解!いきますよ!」

「わかった!よーしいくぞー!」

「…おー」

「よし、行くか」

「緊張感皆無ねぇ、私もだけど♪」


仰々しい巨大な機械の扉を開き、飛び込む

眩しい光に包まれ、ワープ特有の浮遊感が襲ってくる…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ガリュオン帝国は他国と友好関係を築かない為、ワープゲートも国内へは建設出来ない

なのでワープゲートの出口は首都郊外の空き地に一方通行となる


「よっ…と」

「流石にガリュオンのワープゲートは安定してるわねぇ♪」


全員問題なく到着できたらしい


「で、その戦艦はどこにあるんです?」

「ここから西側の飛行場だな」

「にし…にしー?」


冬夏が混乱した様子で空を見上げている

そろそろ太陽が沈み始める時間だ


「どのくらいかかるのかしら?」

「急げば20分で着く」

「間に合うのかな…」

「…」

「どうかしましたか?シリカさん」

「……間に合わず」

「え?」


シリカが指差した方向の空を見ると、小さな点が一つ見える

じっと見つめていると少しづつ大きくなっているように見え…


「あれ⁈戦艦⁉︎」

「何だと⁉︎」

「じゅっぷんまえこうどうか!」

「いや、ガリュオンに限ってそれは…」


機械で全制御されているガリュオン帝国で予定が狂うなんて事は無い筈だ

考えられるとすれば…


「…情報漏洩」

「俺たちが来るのがわかってたのか…」

「どうするんですか⁉︎」

「まぁ焦ることはない」


ジョーは携帯を取り出し、何処かに連絡を取り始める


「…まぁジョーに任せておけば大丈夫でしょ♪」

「それより向こうに情報が知られてるって事はこの空き地も攻撃されるんじゃあ…」


その言葉に携帯電話をしまいながらジョーが答える


「いや、連中は脅威で無いと判断した時点で計算に入れんからな」

「侵入されなければ脅威で無いと判断されたのね♪」


ジョーの背後にワープゲートが開くような歪み(・・)が現れる


「まぁそれは大きな間違いなんだがな」


歪みが一際大きくなり、収まる頃には長方形の鉄の箱が現れていた


「おー⁉︎なんだこれー!」

「…これは、砲台?」

「間違ってはないな」


ジョーが鉄の箱に手をかざすと、箱が二つに割れ変形ロボットのように形を変えていく

30秒ほどで仰々しい大砲が出来上がっていた


「弾頭を撃ち出す為のもんじゃないがな」

「あら?そうなの?」

「こいつはワイヤーアンカーを撃つ」


すぐさまこういう兵器を用意出来るコネもジョーの武器である

敵には回したくない


「こいつとグリップホイールで侵入する」

「ぐりっぷほいーる?」

「ワイヤー移動車輪付きの取っ手だ」

「一体こんなのを何処から…」

「ゲンさんの趣味だ」

「あぁ…」


くだらない会話の差中、突然頭上が影で覆われた


「うわ⁉︎デカイ⁉︎」


空が一切見えなくなるほどの空中戦艦がすぐ上を通っている


「おっと、もう来たか」


ジョーが再び大砲に手をかざす

するとハスキーな女声が流れる


『目標捕捉…計算中…発射準備完了』

「よし、撃て」

『発射』


大砲から凄まじい轟音をあげて発射されたワイヤー付きの弾が上空の戦艦に突き刺さる


「かっっっこいぃぃ!!」

「…これが、浪漫(ロマン)…」

「わぉ!科学も捨てたもんじゃないわね♪」


女性陣は歓声をあげているが、至近距離で轟音をくらった獣人(ぼく)はそれどころではない


「み、みみが…あたまがぁ…」

「ほら、急ぐぞ」


無慈悲である

心配してくれたっていいと思う


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ワイヤーをつたい、戦艦の側面デッキに降りることが出来た、が


「…警報鳴ってる」

「そりゃそうだ」

「多分、すぐに敵が来るわよねぇ…」

「ふむ…そうだな、もう正面突破でいいよな?」

「…まぁ、今更どうしようもないでしょう」


言いつつ、腰から短剣を抜く

それぞれ臨戦態勢に入っていく


「それじゃあ俺はミロリアと艦首側へ行く」

「…了解」

「ねぇねぇ、どんくらい壊していいの?」

「片っ端から壊していいですよ、今回は」

「やったぜー!いくぞー!」


冬夏が上に手を突き出すと同時にデッキに爆音が響き、柵の一部が吹き飛ばされる


「⁉︎……冬夏さん?」

「へ?まだなんにもしてないよ?」

「…のんびりしすぎた」


二つある入り口から、銃で武装した数体のサイボーグとふよふよと浮かぶ球体の機械が現れる

先頭のサイボーグの手には巨大な筒状の銃

バズーカ砲というやつか


「サイボーグと…警備マシンか」

「そろそろ行きましょうか♪」

「…また後で」

「よっしゃー!おりゃー!」

「あ、こら!先行すると危ないですよ!」


冬夏に向けて放たれた弾丸を短剣で逸らし、その勢いのまま一番近いサイボーグの首に突き立てる



それが合図だったかのように、嵐の様な銃声が鳴り響く


ここからが本番だ


次回投稿は未定です

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