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第五話

「はい、確かに受け取ったわ、お買い上げありがとうね!」

俺はママさんからアイアンソードを受け取った、今まで使ってた武器より数段威力が増えたためこれで少しは戦いやすくなるだろう。

俺は軽く素振りをした、特に今までと使い勝手は変わってない

「これはすげぇ、ママさんありがとな!」

「あはは、また来なよ!無茶はするんじゃないよ!」

俺は軽く手を振り店を後にした、昨日の勇者に口止め料として金をかっさらったため少し金に余裕ができたため武器を買った、罪悪感なんて全くない、むしろ清々しい

「あ、シュウさん!お帰りなさい!あ、武器買えたんですね、おめでとうございます」

「なんとかな、所で装備もだが、俺はジョブチェンジもだよなぁ・・・」

俺の現在のジョブは旅人レベル7である、10になれば転職可能なのだが、その分たくさん戦わないといけないため、時間がかかる、しかしあの3人のためにも俺は近接にしなければ、生きていけない

「・・・じゃあ今日は修行として、依頼をたくさんしませんか?お金も溜まるし、もしかしたらいい物落とすかもしれませんよ!そしたら一石三鳥ですよ!」

「まぁ、それしかないだろうな、んじゃあの真逆姉妹と行くぞ」

俺たちはギルドに向かったが、真逆姉妹はいなかった、いつもならいてもおかしくないのだが

「うん?まだあいつら来ていないのか、どうするか?俺はあいつらの家知らないし、待つか?」

「あ、私知ってますよ、前教えてくれました!」

・・・なんであいつらは教えてくれないのか、信用できないのか、男の俺では女二人の家に向かわせられないってか、俺は襲わねぇぞ、男なら正面突破だ

「・・・あ、あれ?シュウさん怒ってます・・・?何か気に障りました・・・?」

「いや・・・なんでも・・・」

俺はフレイに教えてもらいながら、真逆姉妹の家に向かった、フレイは教えてもらっただけで行ったことはないらしい

「あ、そういえばお前が俺の相棒になったのは先輩からの助言やらを受けて選んだといったが、なんて言われたんだ?」

「あー・・・先輩は『あなたの体を捧げれば?』って言いました、それを聞いて私はなるほど!と思っ」

「すまん、聞いた俺が馬鹿だった、もうこの話はやめ!終わり!さぁさっさと、姉妹の家に案内してくれ!」

こいつが言葉の意味を詳しく知らないでよかった、こいつが馬鹿でよかった

少し歩いたところで、フレイの案内が止まった、どうやらここが姉妹の家らしい、俺は扉を軽くノックした、しかし返事がない

「・・・返事がないなら、強行突破なり!突入するぞ!」

と言いながら、扉を普通に開けた、するとレイナの声が聞こえた

「は~い・・・シュウ?なんだ?何しに来た?というか人の家に勝手に入るな、大声を上げるな、目が覚めただろうが・・・」

「おいさっさと目を覚ませ、今日はいつもより多く依頼を受けるぞ」

それを伝えた途端、レイナの目の色が変わった

「何!?今日はたくさん戦えるのか!?なぜそれ早く言わない!今すぐ準備するからまってろ!ライナも起こしてくる!」

ずいぶん血の気が多い魔道士である、妹を見習って落ち着いてほしい、そして願わくば転職を

「私は転職するつもりなんてしないし、するつもりもない!」

「だから、心を読むな心を!」

その後、完全に目が覚めた姉とまだ眠たそうな妹と共にギルドに向かったこいつらうーは何処までも真逆である

「さて、どんな依頼がいいか?今日は俺の修行も兼ねているからある程度強力な奴を行きたいんだが・・・」

「強力な奴だと!?なんだなんだ今日のシュウはやけにはりきってるなぁ!ああああ血が滾ってきた!そうだ!オーガはどうだ!?あれはデカいし強いし修行にもちょうどいい!そろそろ私たちも勝てるのではないだろうか!?」

「いや、流石に無理、オーガとかまだ無理に決まってるだろうが」

オーガとはゴブリンが成長した固体である、といっても大きさはゴブリンと比べられなく、目測4~5メートルあるらしい、力も強く、自分たちは一撃で即死だろう

「ある程度強力といったのはそっちだろう!男だろ!?男に二言はないだろ!?だったらオーガを!」

「確かに俺はある程度強力と言ったが物には限度があるだろ!つかオーガと言ったのはお前だ!俺は何も言ってねぇ!」

すると、突然ギルドの受付嬢の声が聞こえた、魔法でも使ってるのだろうか、アナウンスのような感じである

「冒険者のみなさん、先ほど、この町の近くで希少魔物レアパンドラを確認しました、ただいまより、冒険者たちによる討伐戦を行います、参加する方はギルドに集まりください」

「・・・?レアパンドラ?おい、レアパンドラってなんだ?」

と聞いたが聞こえていないらしい、ライナに聞こうとしたがライナも目が覚めたのか、興奮している様子である、するとギルドに冒険者が続々と集まってきた、するとそこでライナが教えてくれた

「ご存じないのですか?レアパンドラというのは、討伐できればレベルが大量に上がる敵です、ただその凶暴性は洒落にならないレベルで一度暴れたら手が付けられないのです」

「なに落ち着いているんだ!?レアパンドラだぞ!?あの凶暴性の高さ、討伐できればさぞうれしいことだろう!これは私たちも参加しなくては!」

確かにこれはレベルを上げて転職できれば随分と楽になると思うが、その倒す敵が強すぎれば意味がない、死んでしまったら意味がない、しかしレアパンドラは滅多に出てこないらしくこの機会を逃せば二度と倒せないかもしれない、しかし時間をかければ、レベル10にするのは簡単だ、ただやはりレベルが・・・そう考えているとライナが付け加えるように言った

「ちなみに討伐できれば、参加者全員に報酬金があるらしいですよ、それもかなり高額な」

「よし、参加だ、参加決定、誰が何と言おうと参加決定」

金が得られるなら参加する、しばしの蓄えも必要だ、俺たちは参加登録のためにカウンターにて署名をした。

「これで、俺たちは参加決定だな、さて、どう戦えばいいのか、教えてくれ」

「知らん!」

「「知りません」」

そろいもそろって誰も分からないという、とはいえ希少なのだからしょうがない

「じゃあ、ぶっつけ本番でやるか!対策がないのなら、あっちで考えればいい、その時はその時だ!」

「・・・シュウさん張り切ってますねぇ、かっこいいです」

当たり前である、資金は重要だ、装備を整えるために、食事に、あらゆることに使う、ここで蓄えておかなければ後々苦労することになりそうである。

受付嬢の魔法アナウンスが再び流れた

「これにて参加を閉め切ります、ではこれより討伐戦を開始します。」

俺たちのパーティとその他のたくさんの冒険者は町の外に向かった、俺達は一番最後尾に並んでついていった、そして「それ」はすぐに見つかった。

「・・・あんなデカいとは聞いてねぇよ!なんだよあれ!何メートルあるんだよ!」

誰かが叫んだが、俺もそう思った、見た目も中々恐ろしい、龍の骨のような姿をしていた、手は鎌のような形になっており、あれで引き裂かれればひとたまりもないだろう、そして足元には大きな箱があり、下半身はそれに入っているのだろうか、見えなくなっている、ただ、今は眠っている、温厚なのだろうか、でも凶暴性は異常と言っていた、怒らせたら大変なのだろう

「・・・よし、一撃離脱を繰り返して地道にダメージを与えるぞ・・・」

と、冒険者の誰かが言った、時間はかかるが、それがいいだろう、怒らせないためにも軽い攻撃で済ませなければ大変なことになる、と思ってら突然後ろから大きな火球が飛んできた、それは見事にレアパンドラに当たり爆発した。

その瞬間、レアパンドラが目を覚まし、暴れ始めた、この火球は後ろから飛んできた、俺の後ろにいて、かつ火球が使えるやつそれは、

「フ~レ~イ~?」

例の犯人も自分の失敗に気付いたのか、少し顔が引きつっている

「え、え~っと・・・アハ、アハハ」

「・・・アハハじゃねぇよ!てめなに勝手に先制攻撃してるんじゃ!少しは様子を見るとかしないのかよ!その一撃で終わると思ったのか!?無理があるだろ!お前本当に神か!?女神か!?」

ただ冒険者たちはレアパンドラの暴走にただ身を固めているためこの騒ぎは聞こえていないらしい

するとレアパンドラが鎌を素早く振り払った、すると真空波のようなものが出た、それは身を固めている冒険者に着弾し、冒険者たちが四散するように吹き飛んだ、大きく舞い上がった冒険者は地面にたたきつけられてそのまま動かない

「とにかく、フレイはあとでたっぷりお仕置きするからな!楽しみにしてろよ!」

「え?は、はいぃ、すいませ~ん・・・」

俺はほかの数人の冒険者と共にレアパンドラに突撃した。


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