表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

第四話

今回はネタ回です・・・一応ご注意ください・・・

初依頼達成から一週間後、俺たちはそれなりにレベルも上がり、他にも色々な依頼などに手を付けたりした、結局あの後も真逆姉妹と何度も依頼に行っている、なんだかんだ真逆姉妹も徐々に腕を上げてきた、相変わらずの真逆仕様だが、

「よし、今回の依頼も達成したな、帰るぞ」

「アハハ、あの時の私の『光矢』が効いたな!」

「いや~私の『紅蓮』もなかなかでしたよ?」

「でもシュウさんもすごいですよ、壁役をしっかりとしながら剣による攻撃もなかなかでしたし、でも私の補助補正もあるのかな?」

と各々今回の結果に満足している様子がある、が

「いや・・・お前ら真逆姉妹はとりあえず役割を変えろ、話はそれからだ」

「「絶対嫌だ!」」

と息ぴったりに返された、もはや諦めた方がよさそうな気がしてきた。

数分後町についた、相変わらずこの町は冒険者が有効利用してあるためか活気がある、俺たちは足早とギルドに向かった

「・・・はい、確認しました、これが今回の報酬です」

今回の依頼は魔物討伐ではなく、素材納品だったため少なめである、納品依頼は魔物を討伐した際に時々アイテムを落とすが、そのアイテムを納品するという依頼である。

「んじゃ、今回はここで解散という事で、また明日な」

「ああ、また明日な!」

最初はとんでもないやつらと思っていたがここ一週間でだんだんと扱いに慣れてきた気がする。

「んじゃ、俺たちはどうするか?」

「ん~今日は町をぶ~らぶらしませんか?装備を買うにしてもまだまだ足りませんし」

装備はやっぱり値段が張る、ママさん達が装備をくれたのはよくよく考えれば相当出費が浮いたという事だ。

言われたとおりに町をぶらぶらしてると、人込みが目に入った、そこにはレイナとライナの姿もあった。

「おお、レイナじゃないか、この人込みはなんだ?お前らがなんかやらかしたとかないよな?」

「バカか、私は誰かに迷惑をかけたことはないし、かけるつもりもない」

どの口が言うか、お前は迷惑かけすぎだ、特に俺に、

しかしこんな人込みは見たことはない、せめてギルド内での酔っ払い同士の喧嘩の野次馬が数人集まるくらいだ、しかし今回は数十人単位である。

「さきほど、僕は勇者だーって声が聞こえましたが・・・まさかほんとに勇者がいるとは思えません」

「勇者ぁ?」

自分で勇者を名乗るなんてどこの厨二病だよ、多分ろくな奴じゃないんだろうな

「俺もその勇者様の姿を拝みに行くかな、すまん道を開けてくれ」

と言い、道を開けてもらった、中は空洞になっており真ん中には勇者とその取り巻きと思える女性二人がいた。

「僕はこの世界に蔓延る魔物たちを倒しに来ました、分け合って名前は名乗れない事については申し訳ないですが、町のみなさん!これで、町の脅威は去ります!私はこの聖剣エクスカリバーと魔剣ソウルイーターにかけて誓います!」

「キャー勇者さまぁ!」

と、自称勇者は二本の剣を交差させて掲げていた、取り巻きの女性は勇者に見とれているらしい、その二つの剣ただの剣とは思えない形状だった、ただ一つ思ったことは、

「・・・うぜぇ、ただ単純にうぜぇ」

というか、この町は別に魔物を脅威とはしていないため、別に大丈夫だと思うのだが、

「うざい?はぁ?私の勇者様がうざいですって?」

どうやら聞こえてしまったらしい、まぁいい、どうやら周りの冒険者や町の人も同じことを思っていたのか、顔をそむけている

「ああ、言ったな、それがどうした?この町は確かに魔物による影響で被害が出ているが、特に大事ではないし、そもそも俺たちが守ってるから大丈夫だろう?自称勇者様?」

「・・・この僕に対して、よくも言ってくれたね、いいだろう、僕は君に決闘を申し込む!」

するとたくさんの人物に流されていたフレイがようやく来た。

「決闘!?やめてくださいよ!シュウさん流石に相手が悪いですよ!」

するとライナも、心配しているのか

「あの聖剣と魔剣は本物ですよ、シュウさん、無理はしない方が・・・」

「よーし分かった、今すぐやろう、お前の名誉とその対剣をすべてへし折ってくれるわ!ついでにお前の女も連れ去ってやろう!」

「シュウさん!それじゃ逆に魔王です!」

とフレイが声を張り上げている、とはいえ俺もこいつに対策があるわけでもない、しかし一発ぶんなぐらないと腹の虫が収まらない、しかしどうするか・・・と考えてたら声が聞こえてきた

「ウ・・・シュウよ・・・」

「誰だ?」

「あやつを倒したいのだろう・・・?ではこの呪文を授けよう・・・この呪文は一月に一回しか使えない・・・大事に使うのだぞ・・・私もあいつが・・・あのリア充が憎いのだ・・・」

すると頭に呪文が浮かんできた、唱えればすぐにでも使えそうだ

「どうゆう理由だよ・・・しかしこの呪文を使うとどうなるんだ?」

「凄いことになる・・・あ!もうすぐ3分だ!ごめんカップ麺食ってくるからもう切るわ!じゃあがんばれ!」

「いや待て待て途中でキャラ変わってたぞ!つかすごいことになるってなんだよ!具体的に教えろよ!」

「いや!ごめん!説明してると長くなるから!あカップ麺が伸びる!すまんマジで切る!」

「え、あ、うわあああああああ・・・」

そこで俺は気を戻した、あれは夢なのだろうか・・・しかし本当なら勝てる希望が見えてきた。

「ふん、僕を敵に回したことを後悔するのだな!お前からかかってこい!」

と剣を突き付けて挑発してきた、これまたうざい

「ほう・・・先制を認めてくれるとは有り難い限りだ・・・ではこちらから行くぞ!」

「シュウさん!口調が魔王っぽいし、流石に無理ですって!」

「フハハハハ・・・われは神をも超える呪文を手に入れた・・・」

周りの視線が痛いが無視をする、というか自分でも何を言ってるのやら

「神を超える?ふん、だったらその力を見せてみろ!」

と言っている、こいつ・・・死亡フラグポンポン立ってるな・・・

「では、行くぞ!『イコクラナ』!」

俺はあの時頭に浮かんだ呪文を唱えた、すると目の前にカップ麺を食っている青年が出てきた、それには俺だけじゃなく、全員驚いている様子である

「・・・おいおいご飯中に呼び出すなよ!迷惑だろ!ラーメン伸びるだろう!」

「え?え~と・・・どちらさま?」

「え、俺は作者だけど・・・」

・・・作者?作者って・・・なんの?

「まぁ、呼び出されたからにはしょうがない!とりあえずあのリア充をぶっ潰すか!」

「いやいや僕は後ろの君に決闘を挑んだんだよ!部外者は下がってくれ!というか君も女性3人に囲まれているだろう!僕より多いだろう!幸せだろう!」

と何も知らないように言ってくる、こいつにはじきじきに教えないといかんな・・・

「はぁ?幸せだって?んなことねぇよ!大変だよ!なぁ作者とやら!」

「ああ!お前の辛さは俺がよくわかっている!正直スマン!でもあんなに女にチヤホヤされている奴は正直うざい!リア充爆発しろ!」

「え?あの、何が起きてるんですか?事細かに分かりやすく教えてください・・・」

周りは何が起きているかわかっていないらしいが、俺たちにはよくわかる、まさに男同士の友情が芽生えた瞬間だった。

「しょうがない!お前を倒してから再び決闘を挑む!覚悟!」

「うっせぇ!作者なめんな!『クリエイター・ゾーン』!」

呪文らしきものを唱えた瞬間周りが黒に包まれた、

「ククク・・・この領域内にいる奴はすべて俺の意のままだ!」

こいつも魔王化してしまった、何なんだこいつ、しかし頼もしい味方であることに変わりはない

「まずはお前の聖剣エクスカリバーを聖剣エクスカリパンに変えてやる!おら!」

その瞬間自称勇者の手の聖剣が食パンに変わった、勇者は困惑している

「は!?なんだこれ!?おい、お前何をした!」

「言っただろ!この領域内ではすべて俺の意のままと!次はお前の魔剣ソウルイーターを魔剣ショウユイーターに変えてやる!ほい!」

また先ほどのように突然もう一方の剣が醤油が入った物に変わった、これまた困惑している

「うお!?またか!?くそ!どう使えばいいんだよ!」

「パンは・・・投げて使うとか?」

作者とやらは適当に考えて答えた、

「くそっ!もう自棄だ!」

勇者はパンを投げた、しかし作者はそのパンをキャッチしてそのまま食べた

「おお、うまい、流石元聖剣だな!」

「ああ!聖剣が!聖剣がー!」

「いいぞー!作者!がんばれー!」

勇者の手には醤油しか残ってない、流石に取り巻きの女性も少し引いているが、俺たちにとっては、

「「いい気味だー!ガハハハハハ!」」

「ちくしょー!でもこれの使い方は分かったぞ!食らえ!」

すると勇者は醤油を振り回した、それの一部が作者にかかった

「・・・何人様にいきなり醤油かけとんじゃコルァアアアアアアア!」

と勇者に鉄拳制裁を加えた、そのまま胸倉を掴みボコボコにしている

「ぐはっあぐっいやごめんごめ、ぎゃあああ!」

先ほどまでの威厳はどこへやら、もはや不良に絡まれている青年である。

「ったく、次からは注意しろよ!、しかしお前も懲りないな、そろそろ降参しろよ」

「降参なんてするもんか!僕は勇者だ!食らえ!『紅蓮』!」

すると勇者の手からライター程度の火で出てきた、お世辞にも攻撃とは言えない

「おお、あったけぇ、でも今は寒くないしいいや!」

人を便利道具みたいな言い方である、しかしいつの間に変えてたのだろう。

「くっ・・・まだまだ!『吹雪』!」

するとどこからともなく微妙に冷たい風が吹いてきた

「あ~涼しいな~快適快適、でももう少し寒くできないかねぇ」

「できるか!というか、何をしてるんだよ!そんなことをしても僕は倒せないぞ!食らえ『岩石』!」

すると真っ平らな石が出てきて飛んできたが、見てから回避余裕でした、何を思ったのか作者は、その石を手に拾ったするとやや興奮気味だった

「こ・・・これは!ひゃっほおおおおおおおう!これは水切りに使えるぞ~うおりゃ!」

するといつの間にか作られた湖に投げたら数回跳ねて沈んだ

「お、おい勇者!もっとだ!もっと石を頼む!」

「く、くそ、こうなれば、僕の一番得意な風魔法だ食らえ!『疾風』!」

すると周りの女性でスカート装備の女性が全員めくれ上がった

「・・・何してくれんのよ!この変態勇者が!」

「ええ!?いや僕は何もやってませんよ!あの人たちですよ!」

すると女性たちの目線が俺たちに向いた、しかし

「勇者様とあろうものが言い訳とは見苦しいですなぁ、魔法を使ったのはそっちのくせに罪を人になすりつけるんですかぁ?」

「やっぱりあんたじゃないのよ!何言い訳してるのよ!」

女性は皆激怒している、今にも殴り掛かりそうだ

「いやだから、僕は、ぐはっいや、だからゲフッちょ話を痛っ痛い痛い痛い!」

「いや~眼福ですなぁ」

「くそ・・・こうなれば!くらえ僕の最強奥義『神龍召喚』!」

唱えた瞬間天からいくつも光が差し、上から真っ白な龍が現れた、まさに、神のようなたたずまいである。

「うお~でけぇ~かっけぇ~」

「フフフ・・・今なら泣いて謝れば許してやらんこともないぞ?」

勇者も魔王口調になってしまった、魔王三人目である。

「はぁ?バカかお前!こんなもん!」

と作者は指を鳴らした、すると神龍の体は煙に包まれた、その煙が晴れると神龍の姿はなかった。

「は!?おい!神龍!どこ行った?神龍!」

すると突然フレイが

「あ、白いトカゲがいますね、かわいいです」

あ・・・まさか・・・

「おい!フレイあまりそのトカゲに触れるな!そいつ神龍だ!変な病原菌持ってるかもしんないぞ!」

「え~尻尾くらいなら大丈夫ですよ~」

「・・・じゃあ尻尾くらいなら」

フレイは白トカゲの尻尾を持った、白トカゲはジタバタしている、これが元神龍だとすると妙にかわいらしい、すると

「あ、尻尾切れた、どこか行っちゃった!」

「うおぉぉぉぉぉ!神龍~!カムバ~ック!」

勇者が悲しみに明け暮れている、流石にかわいそうだがいい気味だ

「しょうがねぇなぁ・・・お~いピーちゃん戻っておいで!」

神龍がピーちゃん扱いである、もはやこいつに敵う奴はいないのではないだろうか

「ご主人のもとに帰る前に、君の力を見せてくれ!」

「ピュイ~!」

多分返事をしたのだろう、するとピーちゃんは力をためて、口からビームを空に向けて発射した、そのビームの規模は、町の一つや二つは余裕で落とせそうだ。

「お疲れ!ピーちゃん!もう帰っていいぞ!」

ピーちゃんは勇者の元に・・・いかずに何処かへ去った、恐らく勇者が嫌いなのだろう、あんな兵器を野放しにするのもそれはそれで大問題だが

「さて、勇者君、君に称号を二つ用意した『ショウユパンの勇者』か『トカゲ以下の勇者』さぁ!遠慮せずに選ぶがよい!ちなみに選ばなかったら『スカート捲りの変態勇者』になるぞ!」

「そんなんどれも嫌に決まってるだろう!僕は認めないぞ!絶対にな!」

「おめでとう!君の称号は『スカート捲りの変態勇者』だぞ!これは誇ってもいい!特に全世界の男どもにはな!」

「・・・もう帰る」

と言って勇者は去って行った、その背中には心なしか哀愁が漂っている

「さて、俺の出番もここまでだ、バッハハーイ!」

といい作者も消え去った、結局何者だったのだろうか、ただ一つ今日いえることは

「悪は去った!」

「「「「「いや、お前がいうなよ!」」」」」

なんか・・・色々とごめんなさい・・・もうしません・・・ほんと・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ