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EPISODE10/戦争は人を変える PART1

皆さんに一つ謝罪があります。

要塞の名前は北欧神話の冥界の門から取ったんですが…

アレグリパヘ『ニ』ルじゃなくてグリパヘ『リ』ルでしたマジすんませんッしたァァァ!!!

順次修正の予定です。

 あと、今回全員がそろったファースト・スリーのイメージCVを公開しておきます。


ルーク・アブルホール:関智一


カインズ・アルカート:中田譲治


アリーサ・ケイオス:日笠陽子


501の紹介が無い!とお思い方はキャラ紹介を見てくだちい。

 夜の闇にミサイルが飛び交う。光弾が爆ぜる。あちこちで刃が、光刃が交わり、ひとつ、また一つと光芒が生まれる。たった数分で、グリパヘリルの鎮座する平原は戦場と化していた。

 状況から言えば、趨勢はほぼ拮抗していた。UMS側はTBに比べて性能で劣るものの、圧倒的な数でそれをカバーしていた。戦力は、ざっと100対1と言ったところだろう。

 そんな中にあっては、人類軍も損害ゼロを堅持できない。嵐のような光弾やミサイルのシャワーでシールドを消滅させられ、既に空中から攻撃を浴びせ先鋒となったイエローチームの内30機が撃墜されていた。

 しかし、そんな中にあっても、その先駆けたる機体は、無数の射撃の雨霰を機械のような正確さでかわし、電光の如き俊敏さで地上の砲座や敵機を爆散させて行った。白とミラーシルバーに彩られた高機動型機。最強TB3機のうちの一角、イシュタルだ。


 装備するのはガストユニット『アテナ』。背部のウイングと大型可動ブースターにより爆発的な加速性能を誇り、さらに全身にもスラスターを装備して運動性もきわめてすぐれている。武装は2つの銃口を持ったビームマシンガン2丁と、近接装備としてビームドゥサックが2機装備されている。ギルガメシュとエンキドゥに比べればパワー不足ではあるものの、それでもTB全体の中では圧倒的な性能を持つ機体だ。

 さらに、パイロットのアリーサ・ケイオスは弱冠16歳にして2代目の選考試験を勝ち残った天才パイロットだ。機体の圧倒的スペックに加え、パイロットの圧倒的な強さもファースト・スリーの強さの一つだと言えよう。


AアルファからGゴルフまでは私に追従して地上部隊の殲滅、Hホテル以降は部隊ごとに散開して空戦型の各個撃破に当たれ!」

「「「「了解、イエローリーダー!」」」」

 アリーサの指示に従ってイエローチームが瞬時にフォーメーションを組む。アリーサ率いるチームが向かった先。そこでは、金と黒のTBが地上部隊を率いて先陣へと切り込んでいった。最強の近接格闘戦能力を持つファースト・スリーの一角、ギルガメシュである。


 ギアユニットはグラディエートユニット『オーディーン』。武装はジャマダハル―カタールと言えば分かりやすいか―、ビームソード、フォールディングソードブレイカー、小型パイルバンカー、ワンオフ武装の『Gトンファー』、『Gカリバー』を装備。本来はGカリバーがメイン武装であるが、パイロットのルーク・アブルホールが小型武器の扱いを得意とするため、ジャマダハルをメイン武装として運用することを前提に調整が行われている。機体本体はスピードとパワーを両立した汎用型の設計となっている。


 ギルガメシュと共に戦うのは、ガードメントユニット『プロメテウス』を装備し、ビームガン内臓の大型パワーランスを巨大なシールドで武装したガウェイン部隊だ。

「1機でも多く潰せ!ブルーチームが続く足掛かりを作るのは俺達だ!」

「「「「了解、レッドリーダー!」」」

 ギルガメシュのジャマダハルが、ガウェイン部隊のパワーランスが、立ちふさがる敵機を次々ときり飛ばし、貫き、叩き潰していく。

 さらに、後方の陣から援護射撃が雨霰と降り注ぎ、群がる敵機をスクラップへと変えていく。

 援護射撃を行うブルーチームを率いるのは、ファースト・スリー最後の1機にして、最強であり最古参のパイロットのカインズ・アルカートが駆る、緑とクロムシルバーのエンキドゥ。


 エンキドゥは全身に重火器を満載した重武装型であり、ギアユニットはパンツァーユニット『ハーデス』。メイン武装として装備するツインミニガンは前腕を上下に挟み込むようにしてミニガンが1問ずつ、左右合わせて計4問装備される方式となっており、上の砲はエネルギー弾、下の砲は実弾を発射するようになっているためあらゆる素材に対応している。他に、腰部の大型レールカノンが左右1問ずつに加えて胸部にも拡散ビーム砲が内蔵されており、更に全身の追加装甲内部にマイクロミサイルを無数に装填したまさに『歩く武器庫』だ。大量の重火器を扱うためにパワー重視の設計となっており、邪魔になるミニガンさえパージすればある程度の接近戦も可能だ。ファーストガンダムのガンキャノンを想像すれば分かりやすい。ほかに、装甲防御力が高いことも特徴の一つとしてあげられるだろう。


「旗艦に敵機を近づけるな!1体もだ!」

 叫びつつ全身の火器を一斉発射フルファイア。普段は教会のカソックが似合いそうなカインズも、一度TBに乗ればパイロットの顔となる。


 圧倒的な強さで敵を爆散させていく3機の姿は、ただそれだけで兵士たちの士気を大幅に上げていた。




 501と226はレッドチームに編入され、前線への切り込みと撹乱を務めていた。

「…すごい…」

 思わずカイルが漏らしたが無理もない。何せ、生でファースト・スリーの戦闘を見ることなどほとんどないのだ。ある意味、貴重な体験と言えるかもしれないが。だがもちろん戦闘の方にも集中しないわけにはいかない。雲霞の如く湧き出る敵機をさばいていると、TBのスペックがUMSよりも圧倒的に優れていることがどれだけありがたいことなのか分かる。


 そんな中、ジストは黙々と自分の勤めのみを果たしていた。大型のシールドは混戦では邪魔になるためすでに破棄してあり、右手のガウェインセイバーをふるって押し寄せる敵機を掻っ捌く。

 たった今斬ったのは大型の実体剣で武装した接近戦型グラーベ。その次に左手の地獄突きで胴体を貫いたのは標準武装のアーパ。視界を掠めたタリスを腰の後ろから抜いたマシンガンパイルでハチの巣にし、後ろから斬りかかってきたヴェイガー―ビームレイピアとサブマシンガンで武装したスピードタイプの軽量歩兵型UMS―の一閃をかがんでかわすと足をすくって倒し、手の銃でパイル弾のご褒美を叩き込む。

 ジストもこの作戦の重要性は知っている。しかし、やることは変わらない。いつも通り、ただ目標をこなすだけだ。






 そんなころ、工作部隊は要塞内への潜入に成功し、すでにかなり奥までたどり着いている。部隊を構成するのは、人間の工作員2名と、護衛のペルセウスが4機。工作員はTBに搭乗していないが、その代わりにTタクティカルCコンバットSスーツ―TBの原型となったスーツを安全に使えるようチューンダウンした物だ。独立部隊にも非戦闘員が非常時に身を守るために用意されている―を装着している。全員、武器は小型のサブマシンガンとビームナイフのみだ。

「結構上手くいってるわね、陽動作戦。」

 工作員の片方である女性兵士が小さな声で呟く。もう片方と護衛は返事代わりに軽く頷いた。

「あまり喋るな。気づかれる。」

「わかったわよ。」

 ほとんど消えそうな声で少しだけ言葉を交わすと、潜入部隊は再びメイン・コンピュータールームを目指した。

 非常時ももちろん想定していたが、工作員2名はこの作戦の成功をほとんど信じていた。ただ、護衛隊は違った。なぜこんなにうまくいくのか、彼らはそのわけを知っていた。

はい、半ば無理やりな感じで出た兵器TCSです。

このちょっと後でTCSが重要な役割を果たしてくれる予定です。

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