プロローグ
初めての一次小説です!
至らない部分もありますがそこはご容赦くだちい。
そう遠くない未来。世界は一つになりつつあり、争いも少しずつではあるが無くなりつつあった。
しかし、そんな世界を脅かす脅威は、突然訪れた。
突然ベルリン近郊のドイツ軍基地近くに姿を現した1機の謎の人型機械は、接触を図るべく派遣された調査隊を無視して周辺の建造物に攻撃を開始。これを脅威と断定したドイツ軍は兵を派遣し、この驚異の鎮圧を図った。しかし、全く歯が立たない。フランス、イスラエル、イギリスもこの謎のマシーンを危険と判断、援軍を派遣して戦闘を開始した。
…しかし、結果は惨敗。当時最新鋭の兵器がどんな攻撃をどれだけしてもかすり傷一つつけることが出来ず、そして敵はビーム兵器をはじめとする夢物語御伽話だった兵器や、戦闘機をはるかに凌駕する航空戦闘能力を披露し、圧倒的な戦力でその舞台を全滅させ、そしてベルリンに侵入。絶望的な力によって街は廃墟へと変わり果てた。
『アンアイディンティファイド・マシン・ソルジャー――UMS』。それが、国連によってつけられたその兵器の名前だった。
UMSはベルリン攻撃を引き金として各地へ侵攻を開始。世界も人類連合軍を結成して戦うも、人類が保有するいかなる兵器も歯が立たず――核なら可能性はあったが、国際的非難や周辺への甚大な被害を恐れ、使う国家は無かった――、人類の英知をあざ笑うかの如く街を次々と廃墟へと変え、またたく間に地球の3割を勢力下におさめてしまう。
しかし、希望は唐突に訪れた。
『TB――タクティカル・バトロイド』。最新鋭のテクノロジーを投入して開発されたその兵器こそが、人類の切り札となった。模擬戦で無人制御の兵器数万をたった2機―世界最古の王とその親友にちなみ、『ギルガメシュ』と『エンキドゥ』と名付けられた―で全滅させたその兵器は、初の戦闘でそれまで全く歯が立たなかったUMS約60機を、新たに作られた機体『イシュタル』も加えた3機で全滅させて五体満足で帰還、その性能の高さを世界に知らしめた。
それから、人類の反撃が始まった。TBは次々と生産され、各地の戦場へと投入された。しかしUMSとて黙って見てはいなかった。次々と新型のUMSが登場し、人類側にも損害が出始めるとそれに対抗するためにTBもバリエーションを増やしていった。艦艇型UMSを海中から攻撃する水中船型TBが登場すれば潜水艇タイプのUMSが出現し、地上戦を捨てて航空能力を極限まで追求したUMSが現れればそれに対抗すべく空戦能力を発展させたTBが開発された。
そうして人類対UMSの戦争は膠着状態に陥り、20年の時が過ぎた…
次回は少しでも読みやすくするために用語説明にします。
本編入るの遅くてスイマセン!