ドラゴン解説-2
ドラゴン・フライ
獣竜種。
通常「ドラゴンフライ」と言うとトンボのことを指す。しかし、ドラゴン・フライはその名の如く、ハエのような姿をした竜である。神話や民話に伝わる存在ではなく、近代になってRPGのモンスターとして創造された存在である。
大きな複眼に六本の足、透き通った昆虫の羽を持つ。尾は長いが自由に動かすことは出来ず、もっぱらバランスを取るために使われている。大きさは30cm程。
個体としてはさほど強くはないが群れで現れるため厄介。炎のブレスを得意とし、集団で大火を吐き出すので油断ならない。また、顎の力も非常に強く、人間の骨くらいなら簡単に噛みちぎってしまう。
タツノオトシゴ
海竜種。
トゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属に分類される魚の総称。管状の口に長い尾、硬い甲板に覆われた身体を直立させた海水魚である。その姿が龍や馬に似ていることから、タツノオトシゴやシーホースなどと呼ばれる。
作中では竜の落とし子、という名の通り雨龍同様、龍の幼体……と考えられてはいたが、龍の棲家とはかけ離れた場所に生息しているため、今では姿が似ているだけで無関係であると認識されている。野生の竜の中でも最弱の名を欲しいままにしており、パピーどころか人間でも多少訓練を積んだものであれば倒せるほど弱い。とはいえ竜であることには変わりなく、その魔力結晶を纏わせれば意外と使い勝手のいい海竜種として活躍させることも可能である。
吉弔
海竜種。
中国の広東地方に伝わる、亀と龍が混じった怪物。蛇のように長い頭と尻尾を持ち、竜の鱗が何重にも重なった甲羅を持っている。ただし、頭と尾は長すぎて甲羅の中に収納することはできないという。
作中では、甲羅の直径は4mほど、頭から尻尾の先までは15mにも達する巨大な竜。比較的おとなしい竜ばかり住む南ゲブラー海岸に極稀に現れ、初心者殺しの名で知られる。その強さは他の狩場に現れる竜と比較しても遜色ない。甲羅の魔力によって形作られる結界はあらゆる攻撃の威力を半減させる力を持ち、元々の頑強さに更に磨きをかけている。頭もよく、自在に魔術やブレスを使いこなすかなりの強敵。