ドラゴン解説-11
エインガナ
精霊種
オーストラリアの先住民族アボリジニの、ポンガポンガ族に信仰されている虹蛇の一種。最も古く、もっとも偉大な虹蛇であるとさる。世界は最初、無限の砂漠ピエインガナと、そこに住む虹蛇エインガナのみがあった。それを寂しく思ったエインガナは空や山、川、森や動物など、様々な物を作り出して世界を賑やかにした。そうして最後に人間を生んだのだが、人間は生まれるのを待ちきれずエインガナの腹の中で暴れたため、苦しんだエインガナの腹を割いて人間は生まれた。それ以来、口から吐いて生まれていた生き物達はエインガナと同様の方法で生まれるようになったという。
精霊種の竜の中で、もっとも強い力を持つ竜。夢幻時間と言う固有技を持ち、周囲を夢の世界へと引きずり込む。それは単純なただの夢ではなく、精神が物理的な意味を持つもう一つの現実であり、巻き込まれた全ての生き物は一種の精霊となる。精霊の世界は極めて主観的であり、自分自身の認識や願望が強く現実に反映される。ドリームタイムを抜けるためにはエインガナに打ち勝つしかないが、ドリームタイムの中でのエインガナは一見攻撃が効いているように見えても無敵であり、勝つ事は出来ない。この矛盾を抜ける唯一の方法が、『自分自身もエインガナになること』である。




