ドラゴン解説-7
ラミア
半蛇種。
古代ギリシアの食人鬼。下半身が大蛇の美女とも全身蛇のうろこで覆われた貴婦人とも言われる。主神ゼウスの愛人であったことからゼウスの妻ヘラの怒りを買い、全ての子供を殺されてしまう。そのショックで、他の母親から子供をさらって食い殺す怪物になったという。多くの場合は女性として描かれるが、男性や両性具有者として描かれることもある。
人の半身を持ってはいるものの言葉を喋ることはできず、魔術よりも爪や牙、尻尾などを用いた肉体的な戦闘を得意とする。半蛇種としてはもっとも扱いやすい部類に入るが、纏う竜が雌でなければならないという制約を持つ。
ムシュフシュ
獣竜種。
「怒りの毒蛇」という意味の名前を持つ怪物。前足はライオン、後ろ足はワシ、目の上に一対の角を持ち、サソリの尻尾やワシの翼を持っているとも言う。時代や神話によって、神々を乗せる馬のような役目や神殿を守る聖獣、或いは海の怪物ティアマトが神々に対抗するために生んだ怪物であるなど、その性質には諸説ある。
様々な動物が掛け合わされているだけに、炎のブレスに毒針、爪、飛行を可能にする翼などなど、殆ど肉弾戦特化の竜が多い獣竜種の中では非常に汎用性が高く、騎乗性能も優れているため非常に扱いやすい竜。
ワーム
蛇竜種。
『ワーム』とは蛇やミミズなどの細長く手足のない生き物をさす言葉である。スコットランドやイングランドではドラゴンの事をワームと呼んでいた。古来、ドラゴンは蛇と混同されていたことが伺える。
その名の通りミミズめいた姿をしており、毒と旺盛な再生能力を持っている。特に再生能力は、切断ならばどれだけ切ってもすぐにくっつくほどのものであり、実に頑強。反面、攻撃能力はさほどでもない。
ノヅチ
獣竜種。
野のチ(霊の意味)や、柄のない槌のような姿をしていることから、野槌と呼ばれる。円筒のような姿をした怪蛇で、目も鼻もなく端に口だけがついていると言う。
その身体をごろごろと転がしてぶつかる攻撃を得意としており、強い毒を持っている。また、大地の精としての側面も併せ持っており、水に属する攻撃のダメージを半減させる為獣竜使い以外にもそれなりに珍重されている。




