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4話 自己紹介

 汗が手から滴っていく。

 今は玲奈の前の子がやっていて、本当は聞かなきゃいけない。それなのに、自分の心配で手一杯になってしまってる。

 急いで手汗を拭いてたら、いつの間にか玲奈が席を立っていた。

「えっと、綾野中学出身の小池玲奈です!趣味は料理で、中学の頃は帰宅部だったのでまだ部活は決めていないです!よろしくお願いします!!」

 さすが玲奈だと思わせる、堂々とした喋りだった。私にもその能力をちょっと分けて欲しい。

「じゃあ次、桜井さん!お願いします!」

 なるべく緊張を悟られないように意識しながら立ち上がった。けど、一つ心がかりなことがある。

 玲奈の趣味、料理というのは大嘘だ。その時、頭の中で作った台本を急いで編集した。

「え、えっと、桜井瞳です。しゅ、趣味は音楽を聴くことで、部活は私も考え中です。よろしくお願いします」

 それなりにはできたという達成感で、口角が気持ち悪いほど上がっていた。

 そんな私を、玲奈はニヤニヤしながら見ていた。

「なに?」私は小声で聞いた。

「嘘ついてたね」玲奈も合わせて小声で話してきた。

「玲奈もじゃん」

「まぁね」

「全くできない事を言うのはやばいよ」

「瞳も上手く言いくるめすぎでしょ。普段アイドルの曲しか聞かないじゃん」

 ストレートにこう言う事を言われると、耳が赤くなる。

「そうなんだけどね」

「でもそんなに気にする事じゃないと思うよ、私は。聞いてるの女の子のアイドルなんだし」

 ヒソヒソ話してたら、後ろの席が引きずられる音がした。

「清水和です。趣味は読書で、部活は私も悩み中です。一年間よろしお願いします」

 和の声には抑揚がなくて、若干みんな怖気付いてたきがする。まぁ、いつも通りだけど。

 ちなみに、和にも嘘のことを指摘された。

 そんなこんなで、1年D組、計28人の自己紹介が終わった。

「はーい、みんなありがとうございましたー!!今年1年間よろしくお願いします!!」みんなを見たおかげか、先生の緊張が解けていた。

「はい!じゃあということで今日は終わりです!」先生は手をポンと叩き、そう言った。

「とりあえず号令する人決めたいんだけど、それを級長にやってもらいたい!だから級長やりたい人っていますか?」

 急だなと思いつつ、そんな勇気ある人いないだろと周りを見回した。

 左斜め前。そう、1番の荒井さんが手を挙げてた。それに教室が騒めいていて、他に誰もいないから決まりかなと私は思ってた。

 そこに、大きな爆弾が落っこちてきた。

 私の前の席、おっちょこちょいガール。小池玲奈が手を挙げていた


自分の未熟さがもどかしい今日この頃です

次回は明後日の12/27なのですが、賞のために書いてる作品の締め切りがやばいので文字数少なめになってしまいます。すみません

それではまた!

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