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1. 校長の話って何でこんなに長いんですか!?


「え!?」

 衝撃的で、周りの人からちょっとチラ見されるくらいには大きめの声が出た。それが、三人とも同時に。

 その三人が私と玲奈と和で、三人とも近所で幼稚園からずっと一緒にここまで来た。近所の夏祭りは毎年三人で行ってるし、喧嘩も今までしたことがなくてこの関係は私が好き。たぶん、2人もそう思ってくれてるはず...?私はこの関係も中学校で終わっちゃうんだろうなぁ、って考えてた。卒業式とか周りに引かれるくらい泣いちゃうんだろうなって思ってた。

 でも、結局涙は一滴も出なかった。それには深い深い理由がある。

 私は中1からずっと華の宮女子高等学校を志望してた。理由は家から近いだけで、それは2人にも言っていた。

 そして中学3年生。つまり受験生になった時、2人に志望校がどこなのかを聞いた。

 彼女らは台本でも用意してあったかのように口を揃えて「え、華の宮だよ?瞳と一緒のところ」と言ってきた。それを聞いた時、椅子からひっくり返りそうになったのを鮮明に覚えている。

 理由を聞くと「え?瞳が行くからだよ!それしかないじゃん」、これも口を揃えて言ってきた。まじかこいつら...。って思ったけど、まだこの2人と一緒にいられるって思ったときの胸の高鳴りは忘れられない。

 受験の時は私と和の成績がそこそこ良かったから何ともなかったけど、玲奈がやばかった。

 怠惰な子で勉強なんてまともにしたことなかったから、中1の範囲から私と和が付きっきりで教えてた。

 まぁ、彼女の無垢な所が功を奏したのか。玲奈はぎりぎりだったけど3人とも合格できた。みんなで手を繋いで喜んだのは青春の1ページみたいで楽しかった。

 そんなこんなで時間は流れ、今日は入学式の日だ。

 3人揃って憧れだった華の宮の校門をくぐり、「新入生はこちら」と書かれた看板の方へ向かった。

 看板の横には生徒会らしき人が立っていて、私たちが近づくと漫画で見るお嬢様のような立ち振る舞いで挨拶をして、二つ折りになった入学式の座席表を渡してきた。

 お嬢様高とは聞いてたけどここまでとは。と、私は初めて感じる空気感に圧倒されていた。

 「入学式の前に教室行くのが普通じゃないのー?」

 そんな空気なんてものは無いって感じさせるくらい、玲奈がラフに話し出した。

「それ!私も思った」

 それに和も続いた。

 私もこのビッグウェーブに乗るしか無い!と思い、息を吸った。

「ねー、ってかこの紙見ないの?」と玲奈が言う。

「そうじゃん!まぁまだいいんじゃない?」

「今じゃなきゃいつ見るのよ」

 和の放った言葉が、まだ頭が浮ついてる私と玲奈の肩をビクッとさせた。

 3人で道の端に行って同時に紙を開いた。


「え!?」

 衝撃的で、周りの人からちょっとチラ見されるくらいには大きめの声が出た。それが、三人とも同時に。私たちは6クラスある中で同じD組で、出席番号が玲奈・私・和で3人連続だったのだ。


「みなさん、華の宮女子高等学校への入学おめでとうございます。この長いようで短い高校生活で...」

 これから校長の長話かぁ、そう思うと気が進まない。けど聞かなきゃいけないんだからちゃんと聞こうと思って、背筋を伸ばし、ラスボスみたいな雰囲気がある校長へ尊敬の眼差しを向けた。

 まぁ結局、想像以上に長くて姿勢も崩れちゃったけど...。幸運なことに、両隣が幼馴染だったから周りを気にしなくていいのは本当に助かる。高校初日から神引きができて、入学式中にスキップしちゃいそうだった。

 そういや、担任ってどんな人なんだろ。プログラムだとこの話の後だよね。そんなことを考えてたら、和が心でも見えてんのかなと思うようなタイミングで私の肩を指先で触ってきた。

「ねぇ瞳。担任ってイケメンかな?」

「ここ女子校でしょ?男の先生っているのかな...」

「えー、夢無いなー」

 確かに言われてみれば男の人の可能性もあるよね。

 え...、どっちなんだろ。

 私は心の中で体育館を揺らすほどの大声で叫んだ。

「校長早く話終わらせろ!!」


ちゃんと書いた俺は素晴らしい

次は明後日!12月20日に投稿しますのでぜひお楽しみに!!

まぁ、投稿時間的に言えば明後日じゃなくて明日なんですけどね。

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