フォーミュラ3000規定
トップフォーミュラを考えたなら、次はセカンドカテゴリー……。
という事で、現実のフォーミュラ2に当たるレーシングカーのレギュレーション を書き出してみました。
大雑把なコンセプトは、現代に甦ったフォーミュラ3000マシンです。
ハイテクや化物スペックを容赦無くぶち込んだF4500に対して、こちらはひかやめなスペックの車を、軽い重量を活かして如何に早く走らせるかをコンセプトにしております。
フォーミュラ3000【GP2クラス】
車体寸法
・全長4950mm以下
・全幅1950mm以下
・全高1000mm以下
・ホイールベース3000mm±50mm
・トレッド幅 フロント1645mm、リア1545mm
・ホイールベース/トレッド比 約1.88
・ホイールベースウェイトレシオ 約0.208
車重
・乾燥重量/走行重量 545kg/625kg
(ドライバー込、燃料含まず)
・ドライバー重量 80kg(実際の体重+バラスト)
・パワーウェイトレシオ 0.9
エアロダイナミクス
・フロントウイング幅 1800mm以下
・リアウイング幅 1000mm以下
・アンダーフロア幅 1600mm以下
(Aライン・シェイプ型アンダーフロア)
・固定式フロントウイング
・固定式リアウイング
・前後フレキシブルフラップ構造
・セミウイングカー構造
・ダウンフォースウェイトレシオ 3.6
タイヤ&ホイール
・タイヤサイズ
フロント255/630/R15、リア355/670/R15
・グリップウェイトレシオ 0.51
・ホイールサイズ
フロント リム幅12インチ/リム径15インチ
リア リム幅16インチ/リム径15インチ
・ホイール マグネシウム・ホイール
・ホイール重量 フロント5.0kg、リア 6.0kg
・1イベント毎のコンパウンド 3種類まで
*レース中に2種類のコンパウンドの使用義務
ブレーキ
・フロント 6ポッドキャリパー/13インチロータ—
・リア 4ポッドキャリパー/11インチローター
・ディスク/パッド材質 セミカーボン・セラミック
・キャリパー重量 フロント2.0kg リア1.2kg
・ローター重量 フロント 2.2kg リア 1.7kg
サスペンション
・前後プッシュロッドorプルロッド式ダブルウィッシュボーン(メーカーで異なる)
・トリプルダンパー&トーションバースプリング式
(前後共に、ロールダンパー×2、ピッチダンパー×1)
・四輪リンク・機械式パッシブサスペンション
(前後ピッチダンパーと左右ロールダンパーを、それぞれオイルラインで接続)
トランスミッション
・ギア数 7速ギアボックス
(リバースはEV駆動)
・ギアレシオ 45種類のギアから自由に選択
(45種類のギアはホモロゲーション登録制)
・シフト機構 シーケンシャル方式パドルシフト
(電動エア・アクチュエーター駆動)
・ミッションケース アウターケース:カーボン製、インナーケース:マグネシウム合金製
・クラッチ 3プレート・セミカーボンセラミック製
パワーユニット
◎内燃機関
・エンジン形式
3.0L V型8気筒自然吸気
(最高回転数 レブリミット12000rpmに制限)
・最高出力 約600馬力
・燃料最大流量 92.5kg/h
・ポート噴射&直噴併用・ツインインジェクター
(最大噴射圧力 ポート 50bar/直噴250bar)
・可変圧力インジェクター禁止
・パッシブプレチャンバー機構
・ウォーター・インジェクション許可
・エンジン重量 105kg
・シリンダーボア径 85mm〜95mm
・ボアピッチ数値 103±3mm
・シリンダーデッキ高 185mm±5mm
・クランクシャフト高 90mm±0.5mm
・ピストン重量 250g
・コンロッド重量 300g
・エンジンリビルド 推奨5000km前後
◎電動機関
・MGU-K最高出力 〜50kw
・MGU-K最低重量7.5kg
・MGU-K回収エネルギー量 〜1.0MJ/周
・MGU-K放出エネルギー量 〜1.0MJ/周
エネルギー
◎燃料
・使用燃料 レース用E20ガソリン
(エタノール20%混合。単一メーカーのワンメイク)
・エネルギー密度 40MJ/kg
・オクタン価 100前後
(チーム毎の燃料添加剤により若干の変動有り)
・燃料タンク容量 90L
・レース距離 200km
◎蓄電池
・蓄電池形式 リチウムイオンバッテリー
(単一サプライヤーによるワンメイク)
・バッテリー・セル重量 10kg
操作系統
・アクセルペダル 電子式スロットルバイワイヤー
・ブレーキペダル 電子式ブレーキバイワイヤー
(前後制御)
・ギアチェンジ 電子式シフトバイワイヤー
(パドルシフト操作)
・クラッチ 電子式クラッチバイワイヤー
(パドルシフト操作)
・ステアリング 機械式ステアリングコラム
(電動式パワーアシスト機能付き)
車両関連システム
・トラクション・コントロール
・エンジンブレーキ・コントロール
・アンチロックブレーキ(前後2系統式)
・アクティブ・ブレーキバランス
・セミオートマチック・ギアシフター
・ローンチ・コントロール
・四輪リンク・パッシブライド・サスペンション
・機械式デファレンシャル(制限作動付き)
・機械式フレキシブル・フロントウイング/リアウイング
察しの良い方ならお気付きになられたかと思います。
このフォーミュラ3000の自然吸気3.0L V8 エンジンは、フォーミュラ4500の自然吸気4.5L V12エンジンから4気筒削減、もしくは3.0L V8ツインターボからターボチャージャーを取り払ったエンジンです。逆を言えば、このエンジンに4気筒追加して4.5L V12に……或いはターボチャージャーを2個装着して3.0L V8ツインターボを、製作可能になっているという訳です。コンストラクターの参入障壁を下げるという目標は、このセカンドカテゴリーのレギュレーション と組み合わせる事で、初めて達成される仕組みとなっております。
それ以外にも、ブレーキを高価かつ長持ちしないフルカーボン・コンポジットから、比較的安価で長持ちするセミカーボン・セラミックに……ギアボックスも特殊な機構のシームレス式から一般的なシーケンシャル方式に……ハイテクデバイスもトラクションコントロールとアンチロックブレーキ程度で、アクティブサスペンションなどは禁止にするなど、技術レベルをあくまでワンランク下げた上で、技術競争を行うのが、この新フォーミュラ3000です。
これにより、自動車メーカーだけでなく大手から中小企業問わず、企業達がトップフォーミュラに参戦する為のステップアップの階段となり、そして何より高度な技術レベルのレーシングカー(特にトップフォーミュラ)の技術をワンランク下げる事で、市販車に落とし込む為の架け橋となり得る形を目指した。
それが、僕が考えたフォーミュラ・レーシングの図式です。




