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30 求婚

 ドラゴンをわざとサラザール王国内に放ったりなんて嫌がらせも起きてしまい、それでナーセルがそのドラゴンを退治したことで『勇者』となりカージュの護衛に王城に呼ばれ……。


 国と国の戦争となるくらいなら、直接、魔王と勇者と聖女が対決して決着をつけようということになり、魔王メルティトは祖父の思い出のあるこの辺境の城に来て、サラザール王国の一行を迎え撃った。


 最終的にメルティトが魔力を暴走させ、そのために聖女が封印を決意、彼女をひとりで行かせられなかった勇者が付き添ったということか。


 なんかいろいろ話が繋がった。


 国交は閉ざされ、魔王国からギルドも撤収した。


 でも、辺境では特に制限はなく、交流は細々とあったみたい。

 ほら、ギルドに登録するのに国は関係ないから。

 それに魔族魔法は禁忌の扱いでもないし。


 そうか、で、私が今回単身で魔王国に来たことで、久しぶりに魔王国から使者がサラザール王国に……ということか。

 このまま、国交が正常化したらいいな。

 ギルドもまたこっちにできたらいいし。


 

 サラザール王国からの返事を待つ間に、どんどん魔王国の方の国としての状態を良くして行こうということになる。


 とりあえず、この辺境の城の周囲を整備して、街を作り、国交が正常化したらギルドを誘致する!


 そのためにサラザール王国の方で冒険者として働いていた魔族の血を引く人達が呼び戻された。

 

 何とジャックとノアがそこにいて!


 ノアはメルティトの親戚だったんだって。

 

 ノアは私に会うなり結婚を申し込んで来て、びっくりした。

 一緒に過ごしたのは2日間くらいだよね?!

 

 でも、はっきりそう言ってもらえるのはうれしかった。

 結局、今はそういうことはまだ考えられないと断ったけれど。

 考えられないのなら、待つ、また申し込むと言われた。

 

 和也のことを思い出した。


 好きでもない子に、練習とはいえ、キスなんかさせることになり悪かったな。

 和也が私のことを好きだと言ってくれて、恋人同士になってからのキスだったらどんなにうれしかったろう。


 そうか、和也は私のことを女性とは思っていなかったんだな、ということに気がついた。


 そうだよな……。

 幼馴染でずっと一緒で、周囲から和也の保護者とかおかんとか言われてたもんなぁ。

 恋愛対象になりえたはずない。


 だから、和也も練習で必要だからと、毎日、その義務のようにキスもどきをしてきたんだろうし。


 あー、そう思うと、私も和也もなんだかかわいそうだよな。もやもやする。

読んで下さりありがとうございます。

ブックマーク、ありがとうございます。

最後まで書ききる所存ではございましたが、より頑張れます。

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