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17 仕事

 朝、ギルドの部屋の清算をして出ると、マリアさんと朝食を食べてからギルドの仕事をチェックした。

 持ってるパンとかもあるんだけど、マリアさんからこの街の情報を少しでも聞きたい。


 ギルドの宿泊料と食事代はかなり安めで、でも、このままなら、それだけで3日ぐらいで尽きるだろう。

 できそうな仕事……。


 狩りとかはしたことないし……。

 うーん、前世のナーセルの記憶ではあるけれど、記憶があるというだけで、それが上手くいくかは未知数。

 悩んで掲示板とにらめっこしてたら、マリアさんが来て相談に乗ってくれた。


「最初なら収集系かな。

 これなら街のすぐそばの草原でできる仕事よ」

 マリアさんが示したのは、花を収集する仕事だった。

「初めてなら、わかりにくい葉よりも花の方がわかりやすいんじゃない?」

「確かに!」


 私はその仕事をしてみることにした。

 50本見つければ、一日分の生活費ってとこだ。

 マリアさんに聞くと、そこまで珍しい花というわけではないそう。

 ただ、あまり群生しないので、大量にゲットするのが大変らしい。


 マリアさんが私が水筒を持ってないと聞いてギルドの水筒を貸してくれた。

 ギルドの水を汲んでいけばいいと。

 それから、パンを買っていくことをお薦めされた。


 私は教えてもらった街の門の近くのパン屋で丸パンをひとつ買った。


 すぐに2~3本見つけたが、少しキョロキョロしてやっと見つけという感じで……。

 1時間で10本という感じ。

 これを50本は大変そうだなあ。

 でも、やるっきゃない!

 

 目が慣れて来たのか、見つけるのが早くなってきた。

 夢中で花を探して午前中に50本見つけた。


 満足して、昨日、城から持ってきたパンをかじっていたら、ふと和也のことを思い出した。

 たぶん、ベッドに詰め物して寝ている風にしてたから、和也は私が寝ていると思ってそっとしておいてくれたんじゃないかと思うんだよね。

 

 だから、朝、私がいないことに気がついたんじゃないか?


 今日中に移動した方がいいかも。


 私はギルドに戻り、仕事を報告提出した。

 この世界で初めてお金を稼いだ。

 

 それから、水筒を買えるお店をマリアさんに聞いた。

 使ってる水筒を安く買うことができるというので、買うことにした。


 それから、王城のある街に一度戻ると話をして、マリアさんにお世話になったお礼を伝えて馬車乗り場へ急いだ。


 さらに辺境の方の街に出る馬車に乗ることができた。

 ここから6時間!!

 

 パンと果物持っている。水筒も。

 何とかなるか!

 

 私はその馬車に乗り込んだ。

読んで頂き、どうもありがとうございます。

1話を1000字前後にしたのである程度まとめて投稿しないとわかりにくいかなとこの週末は連続投稿してます。

月曜日からは毎日1~2話投稿でゆっくり進む予定です。

これからもどうぞよろしくお願いします。



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