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13 予定

なぜかいろいろ詳しいことを知らされていない七瀬。

少しずつ、行動を起こしていきます。

どうぞよろしくお願いします。

「剣を?」

 和也が驚いたように言った。


「……まあ、和也は魔法が使えるけど……。

 でも、魔法騎士の服を選んだじゃん。

 騎士にも興味があるのかと。

 カージュの時は剣は難しかったと思うけど、和也なら……、剣できそうだけどな」


 和也は自分の服を見て、気づいたように言った。


「あ、そこまで考えてなかったけど、そうだよな。

 騎士の服が一番地球の服に似ていて動きやすそうに見えたから。

 そうか、僕も剣、やってもいいんだ。

 そうすれば、より強くなれる……」


 あ、和也がもっと強くなっちゃう?!

 でも、それはしょうがないか……。

 

 何だか複雑な気落ちになる。

 和也がもっと遠くなる気もするし、和也が強くなるのはうれしいし。


 私は気になっていることを聞いた。


「あのさ、ここに私達は逃げてきたって言うことでいいのかな?

 これ、どうすれば、終わりなの?

 また、和也と私で魔王を倒すか封印すれば終わりなの?

 もしかしたら、死ぬかもしれないけど、もしうまくいって死ななかったら、地球に、日本に戻る予定?」


 和也は困ったような顔をした。、

 和也にもわからないのかもしれない……。

 困らせちゃったかな……。


「七瀬は帰りたい?」

「うーん、でも私が魔王に恨まれてて、和也が追いかけ回されるなら……。

 日本に戻っても周りの人が危ないか?!

 私は……、もし、ここでまた魔王を封印しなきゃなら、別にそれやってもいいけど」


 和也がびっくりした顔をする。

「えっ?

 あれは、最終手段で?!

 しかも、うまくいかなかったし!」

「え、うまくいかなかったの?」

「あ……、ちょっと……、詳しく分析できたわけじゃないけど、そんな感じだと思う」

「そうなんだ……。

 カージュとナーセル、命懸けたのにね……」


 なんとなく黙ってしまう。


「もう戻れないかもしれない」

 和也が思い切ったように言った。


「戻れない? あんなに簡単に転移魔法で来たけど?」


 和也が頷く。


「あれはあっちに聖魔法を使っていた僕がいたから、マーティスが魔法陣を送り込めた。

 今は、僕らがこっちに来ちゃってるから……、それにあれはメルティトが展望室の空間を変えたから発動できたところもあって……」

「そっか、わかった。

 今のところは帰れる方法はないということで。

 じゃ、もうここでできることをやるしかないということだね。

 とりあえず、メルティトとの対決ってことだ」

「……いいの?」

「いいも何も、方法がないんじゃ、しょうがない。

 でも、メルティトは地球上にイルバニアの空間を広げられたってことは……、何かしら方法はあるのかも」

読んで頂き、どうもありがとうございます。

1話を1000字にしたのである程度まとめて投稿しないとわかりにくいかなとこの週末は連続投稿してます。

月曜日からは毎日1~2話投稿でゆっくり進む予定です。

これからもお付き合いいただけたらうれしいです。

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