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13.こういうイメージはなかった!


 自覚がなかっただけで、ひどく疲れていたことを知る。眠気はすぐに襲いかかって来て、すぐに寝入ってしまったようだ。

 こんこんと眠ること数時間。隣の部屋で気配を感じて、ぱちりと瞼を開いて寝室を出ると、サビナがテーブルの上に料理を並べていた。


 クロワッサン、ベーコンと野菜のクリームスープ。そして、柑橘系の果物がガラスの器に盛られている。

 食事を済ませ、サビナの手を借りながら身支度を整えると、そのタイミングを計ったようにラウムが部屋に入ってきた。


「陛下、ご気分はいかがですか? この城の見取り図をお持ちしましたよ」

「ありがとう。見せて」


 ラウムがテーブルに見取り図を広げたので、椅子に腰掛けてそれを覗き込んだ。

 やはり魔王城は『用』の字を横に倒したような形をしていた。しかも、『用』の字は魔王の私的な建物であり、公的な建物が手前に付属する。


「この部屋って、この辺り?」

「そうですね。三階のこの辺りです」


 指差したところとほとんど違わない場所をラウムの指先が指し示す。


「じゃあ、ラウムの部屋は?」

「わたくしも三階で、こちらです。この辺りは客室なので、ベリス公もこの並びの部屋にいらっしゃますよ」


 ラウムが指差した場所は『用』の字の真ん中を貫く線の辺りだ。


「オセの部屋は?」

「陛下の部屋から角を曲がってすぐですよ」

「へぇ。こんな近くだったんだ」


 図の上ではお隣と言っても良い近さだが、シトリーの部屋もオセの部屋もやたらと広いので、二人の部屋の扉から扉まで行くには、廊下をかなり歩かなければならない。


「執務室に行く道順も把握できたし、もう迷わなそう」

「お役に立てて良かったです。それで、今日はこれから何をして過ごしますか?」

「そうだなぁ」


 おそらくこのまま部屋で過ごしていたら、昨日みたいにべリスがやってくるはずだ。それを避けようと執務室に行っても、政務を終えて自室に戻ればそのタイミングでべリスが来る。

 べリスは危険だ。一緒にいると楽しくて、ついつい気が緩んでしまう。昨晩のうっかりミスは、べリスがゲームに夢中で助かったが、今日も助かるとは限らない。


(べリスをどうにかしなければ)


 兄のゲームでもべリスがどうにも攻略できず、とにかく何度もべリスに殺されたので、兄に攻略のヒントを求めたのだ。


 ――ああ、べリスね。


 引き籠りの兄だが、部屋の扉は締め切っておらず、呼べばちゃんと返事がある。


 ――魔王とべリスには、もうひとり幼馴染がいるんだよ。べリスを逆上させずに話をするには彼が必要だ。


 もうひとりの幼馴染。

 兄の言葉を思い出すことで、その存在も思い出す。


(そうだよ、彼だよ。どうしてもっと早く彼と会おうと思わなかったんだろう)


 彼――シャックスが兄のゲーム通りの悪魔であるなら、彼はゲームの主人公に友好的だ。主人公が魔王を演じている人間であっても問答無用で殺しにかかったりしない。


 その代わり、シャックスを騙すことは不可能である。彼が心を読む悪魔だからだ。

 ゲームで主人公はシャックスと対面したとたんに偽者だとバレてしまう。だが、シャックスは冷静に主人公の話を聞き、協力者になってくれるのだ。

 そのため、登場することでゲームの流れを大きく変えてしまうシャックスは、ゲームの後半に入ってから登場する。


(――っていうことは、シャックスに会えれば、ゲームも後半っていうことじゃん。いいね、それ!)


 シャックスに会いたーい、と切望したものの、さて、どうやって会えるのか。次なる壁が立ち塞がる。


「シャックスって、どこにいるの?」

「シャックス侯ですか? ご自分の領地にいらっしゃると思いますけど?」

「この城に来る予定はないのかな?」

「ないですね。もとより、あまり出歩かない方ですし。陛下に呼ばれないかぎり、いらっしゃらないかと思いますよ。――とはいえ、用もないのに侯爵を呼び付けるなど如何なものかと」

「けどさ、幼馴染じゃん。大した用がなくても会いたいからっていう理由だけで呼んでもいいんじゃない?」

「会いたいんですか?」


 怪訝顔でラウムがこちらを見やる。

 彼女はテーブルの上に用意されたティーセットに手を伸ばすと、ポットからカップに紅茶を注いだ。

 それらを用意したサビナはいつの間にか姿を消している。扉の開閉音さえ気付かなかった。

 ティーカップを目の前に置かれ、その温かさを楽しむように両手に包み込むと、そっと唇を寄せて紅茶をすすった。


「会いたいと言えば、会いたいんだけど」

「どうしてですか? やめた方がいいです。危険です。シャックス侯は他人の心に敏感で、特に人間の心は手に取るように知ることができると聞いています」

「うん、人の心を読むんだよね?」

「読める相手と読めない相手がいるみたいです。でも、たぶん陛下は読まれてしまうタイプだと思うので、シャックス侯には近付かないでください」

「私が顔に全部出ちゃう単純タイプだって言いたいわけだ」

「まあ、そうなんですけど」

「うわぁ、こいつ。こらっ。――って、それはともかく。昔、シャックスから貰ったピアスって、どこやったっけ?」

「ピアスですか? 分かりませんが、アクセサリーなら化粧台の引き出しに入っていませんか?」


 ぐびぐびっと最後まで紅茶を飲み干すと、カップを置いて椅子を立つ。

 部屋を移動すると、化粧台を目指して衣裳部屋の奥へと進んだ。

 衣装部屋の奥には女子っぽい一角があり、化粧台が置いてある。真っ直ぐ歩み寄ると、引き出しをさっと開けた。


「お探しの物はありそうですか?」


 ラウムも追って来て隣に立つと、引き出しの中を覗き込んでくる。

 引き出しの中に小箱がいくつも入っていて、箱の中にピアスやらネックレス、指輪などのアクセサリーが入っていた。


「どれだろう?」

「なぜピアスが必要なんですか?」


 ラウムの疑問はもっともだ。自分とて探しているビアスが本当に存在するのか疑問を抱いている。

 だが、兄のゲームでは、シトリーはかつてシャックスからピアスを貰っており、それを使うことでシャックスを喚ぶことができるのだ。


(たしか丸い石のシンプルなピアスで、シャックスの血を固めて作ったとか言っていたような……)


 ガタガタと引き出しを鳴らしながら中を漁っていると、不意に小さな箱が目に飛び込んできて、惹き寄せられるようにそれを手に取った。


「これだ」


 箱を開けると、小さな赤い石のピアスが入っていた。


(うわっ、本当にあった!)


 確証なんてまったくなかったのに、目当ての物を見付けられたことに驚く。ラウムも驚いたように目を大きくして覗き込んで来る。


「シャックス侯の魔力を感じますね。うっすらですけど。それ、どうなさるんですか?」

「付けとく」

「えー、地味ですよ。どうせ付けるのなら、もっと華やかな物の方がいいですぅ」

「いいんだよ、これで」


 化粧台の鏡を見ながらピアスを自分の耳たぶに通すと、耳たぶから出血し、鮮やかな血がぷっくりと盛り上がっているように見えた。


「よし! とりあえず、べリス対策完了! 次はオセかな」

「オセ様も対策が必要なんですか?」

「対策っていうか、お母さんみたいに怒っていたから様子を見に行こうかと思って」

「お母さんって。ふふふっ。面白すぎます」


 いや、笑い事ではなく、朝の一幕は母親に怒られた息子たちという図だった。


「政務もサボっちゃったから、ご機嫌伺い的な?」

「そうですね。ご機嫌伺い、良いと思います。執務室までお送りいたしますね」


 見取り図を確認したので一人でも行けそうだったが、せっかくのラウムの申し出なので、執務室の扉の前まで送って貰った。

 もはや昼というよりも夕方に近い時刻だ。そろそろオセは仕事を切り上げる頃だろうか。

 ラウムを見送った後、そっと執務室の扉を開き、隙間から覗くように部屋の中を見た。


「――という条件付きです」

「それはさすがに」

「そうですね。あり得ませんね」


 声が聞こえて更に覗き込めば、オセの執務机を囲むようにハウレスとグイドが立っていて、三人で何やら話し込んでいた。


「では、『荒れの入江』でしょうか?」

「そうなりますな」

「わたしもそれが良いと思います。『荒れの入江』の侯爵と交渉を始めてください。それで――、陛下?」


 ふと視線を上げたオセとばっちり目があった。見付かってしまったので扉の影から出ると、ハウレスとグイドがそれぞれ口元に笑みを浮かべる。


「体調は宜しいのですか?」

「よく眠れましたかな?」


 どうやら徹夜でゲームをしていた話は伝わっているらしい。

 あははと笑ってやり過ごす。


「なんの話をしていたの?」

「カンプス区の件ですよ」

「穀物不足?」

「ええ、そうです。余裕のある地域からカンプス区に穀物を届けようと思っていたのですが、国内でさほど余裕のあるところがなかったのです」

「不作というほどではないのですが、『ふたつ月の国』全体で穀物の収穫量がイマイチだったんですよ」


 ハウレスとグイドが代わる代わるに説明してくれる。


「そこで周辺国に穀物を売って貰おうと思いまして」


 ぺらりと一枚の紙を差し出される。その紙に視線を落とせば、国名と思われるものと数字のリストであった。

 おそらく数字は穀物の売値なのだろう。

 ――だとすると、一番安く売ってくれそうなところは『囁きの森』というところだ。なんと、他とはゼロが二つも違う!


「なんで『囁きの森』から買わないの? すごく安いじゃん」

「安すぎるんです」


 オセが眉をひめて言った。


「安すぎる? じゃあ、もしかしてゴミみたいな穀物を売り付けようとしてるとか? すごい古いやつだったり、カビてたり、臭かったり。あとは、ほとんどもみ殻ばかりみたいな?」

「争いを起こそうとしているのなら、それも有り得るでしょうけど……」

「陛下、実は『囁きの森』の(あるじ)は条件を提示してきているのです」


 言いにくそうにしているオセに代わってグイドが口を開く。彼に視線を向けると、グイドは少し困ったように苦笑を浮かべた。


「条件というのは、『囁きの森』まで陛下が穀物を取りに行くというものなのですよ」

「へ?」

「あり得ないので、『荒れの入江』から購入することにしました」


 済んだ話だとばかりに言い放ったオセに小首を傾げる。


「なんであり得ないの? 私が取りに行ったら安く手に入るんでしょ? いいじゃん、それで。安く穀物を買えたら、その分、他のことに予算を回せるでしょ。どこだかで孤児が溢れてるってあったし、魔獣もあちこちで出没してるよね? そっちにお金を使えば?」

「そうなんですが……」


 オセの眉が下がる。困りきった表情を浮かべ、ハウレスに視線を向けた。

 ハウレスは目を細めて上着のポケットに片手を入れると、例のあの大玉の飴を取り出して、孫へのご褒美のように差し出してきた。


「陛下、素晴らしい。ご自身のお考えを持っていらして、じいは陛下のご成長に感動して涙が溢れ出そうです」


 飴玉を受け取ってハウレスの顔を見上げたが、からっからに乾いた目をしている。

 あははと、こちらもからっからに乾いた笑いで返さば、ハウレスは更に目を細めた。


「ですが、陛下。オセの言う通り、安すぎるのです。先方はなんとしてでも陛下を己の城に招きたいのでしょうが、その目的が不明ですし。なんと言いますか、気持ちが悪いのです」

「うんうん、不気味ですよね」


 グイドもオーバーリアクション気味に大きく頷いてハウレスの言葉に同意を示す。


「こちらの足元を見ているようで腹も立ちますし。行ったら最後、陛下、何をされるか分かったものではないですよ。我々の大切な陛下に何かあってはならないので、やめましょう」

「えー、でも、せっかく安いのに」

「陛下、お金の心配はじいの役目ですぞ。陛下の気にするところではないので、この件はこれまでに」

「そうですよ。我々に任せてください」


 ハウレスとグイドから交互に言われては黙るしかない。分かったと短く言って、飴玉をブレー《ゆったりとした長ズボン》のポケットに押し込んだ。


 二人が執務室を出て行くと、取り残されたような気分でオセと二人きりになる。

 オセはハウレスが置いていった書類に目を通していて、こちらとしてはちょっぴり手持ち無沙汰だ。

 朝のお説教の続きでもいいから何か話してくれないだろうか。それとも、自分も仕事をした方が良いのだろうか。ちらりと自分の執務机の方に視線を向ける。


「陛下」


 穏やかな声が響いて、思わず肩を揺らした。オセが口を開くのを待ち望んでいたはずなのに、いざその時がやって来ると、何を言われるのかと、ドキドキしてしまう。


「こちらに」


 手招きされてオセの執務机の周りを回って、オセのすぐ隣に立つと、オセは椅子を回してこちらに向き直った。

 彼は椅子に腰かけたまま、傍に立つこちらを瑠璃色の瞳で見上げている。


「少し疲れました」

「あ……。ええっと、ごめん。私のせいだよね?」

「そうですね。朝から肝が冷えましたから」

「ごめんね?」

「悪いと思っているのでしたら、ここに座って貰えませんか?」

「え」


 ここ、と言ってオセが片手で軽く叩いて示した場所は、オセの膝の上。


(ええーっ! 膝の上に座れと!? これって、そういう意味だよね。他に意味はないはず。いや、まさか、そんなことある? もしかしたら悪魔の間では違う解釈があるかもしれない。――っていうか、ここで誤った行動をしたら大変なことになるかも?)


 一瞬でぐるぐるとあらゆる思考が頭の中を駆け巡る。

 そもそもオセが本物のシトリーに膝に乗って欲しいと言う可能性はあるのか、ないのか。とりあえず、ゲームの中のオセにはそんなセリフはなかった。


(ど、ど、どうしよう!?)


 固まってしまった体に、焦れたのか、オセの腕が伸びて来た。

 二の腕と腰を掴まれて、ぐっと引っ張られる。体が持ち上がったかと思いきや、気が付くとオセの膝の上に乗せられていた。しかも――。


「跨いでください」

「……っ!」


 膝を押し開かされてさせられたのは、足を開いてオセの体を跨ぐような格好である。


 ――膝に乗るっていっても、こういうイメージはなかった!


 幼児がお母さんの膝に乗っているイメージを抱いていたのに、これは違う。違うぞ、オセ!

 向かい合って膝に乗せられている。なんだ、これ!

 腰に腕を回されて抱き寄せられている。なんでだ!


「あ、あの、あのさ。こ、この格好は、ちょっと……」

「陛下、このピアスは?」


 長い指でオセが耳たぶに触れてくる。


「以前、シャックス侯に頂いた物ですか?」

「う……うん。……ちょっと必要になるんじゃないかなぁって思って」

「そうですか」


 オセの指先が耳の形をなぞるように触れていき、それから離れて、両腕を背中と腰に回される。


「オセ?」

「すみません。もう少しこのままで」


 そう言うと、オセは瞼を閉ざして、すぅーっと息を吸った。


(す、すったぁー!? はぁ? 吸われた!?)


「オセ―っ!!」

「癒されました。あと少し今日のうちに処理しなければならないものが残っているのですが、頑張れそうです」

「えー」


 そんなことを言われたら、嫌だとか、下ろせとか、もう放してとか、言えなくなってしまう。

 仕方がないなと思う。

 今朝のことを思えば、オセの仕事が終わるまでの我慢だとオセの肩に額を押し付けた。


 オセは左腕で抱き直すと、右手に羽ペンを持って机の上に広げた書類に視線を落とす。そして、カリカリと羽ペンを動かす音が小さく響き始めた。


(本当にこの姿勢のまま仕事をやり出したし)


 そして、再びやることがない。大人しく抱き人形になっているしかなかった。

 オセの固くて広い胸板に自分の体を添わせて体温を分け合う。ぽかぽかと温かくて、護られているみたいだ。良い匂いがして心地が良い。


(オセって、シトリーのこと、どう思っているんだろう?)


 悪いようには思われていない気がするのだけど、これがラウムの言う通り、自分を手の内に引き込むための演技だとしたら、相当の悪党だと思う。


(演技かなぁ。演技なのかなぁ)


 本当は何とも思っていないくせに、気がある振りをして、こんな風に触れて来るのだとしたら、泣きたくなるくらいに悲しい。

 悲しいっていうか、しんどいっていうか、もう何を信じたら良いのか分からなくなるよ。


 眉間に皺を寄せて、ぎゅっと瞼を閉じる。そうやって、胸のもやもやをぐっと押し殺して――、それはさておき、と気持ちをガラリと切り替えた。

 だって、分からないものをいつまでも考えていたって、仕方がない。


(あー、もー、抱き人形は暇すぎる)


 オセは口を開かないし、執務室にはオセの他に誰もいないので、話し相手すらいない。

 両足を、空を蹴るようにぶらぶらと動かしてみた。

 それから、密着しているオセの体に探るように手のひらを這わせて、肩幅を自分のものと比べてみたり、胸板の厚さを両腕で測ってみたりする。

 首の太さ、腕の太さ。あと、何? 鎖骨? 喉仏?

 そんなものをひとつひとつ確認するように、手のひらで、指先で辿って、オセの左胸に行き着くと、そこに手のひらを押し付けた。


 ド、ド、ド、ド、と速いリズムの鼓動が手のひらから伝わってくる。

 びっくりしてパッと顔を上げ、オセの顔を見たが、なんとも涼しげな表情だ。


(は? 表情と胸のドキドキがあってないんだけどー?)


 どうなっているんだ。さっぱり分からない。顔だけがロボットみたいだぞ、オセ。

 手遊びに飽きて体を脱力させていると、オセが羽ペンをカタリと机の上に置いた。


「終わりました」

「うん」

「お待たせしてすみません」


 そう言ってオセが顔を覗き込んでくる。

 瑠璃色の瞳が綺麗だとか、睫毛が長いなとか、いろいろ考えているうちにオセの顔が近付いてきた。

 吐息がかかる。

 熱いな、と思って口を薄く開くと、オセが唇の端に小さく笑みを浮かべたように見えた。

 べつにそれを待っていたわけじゃないんだけど、オセに髪をすかれながら、めちゃくちゃキスされた。




【メモ】


天界

 天界も地獄も七層になっている。


 ・ヴィロン …第一天。カブリエルの管轄地。湖しかない。その湖から水が漏れて、地上に雨が降る。

 ・ラキア  …第二天。荒涼とした大地。下級天使たちの住まいがある。

        ラファエルの管轄地。タグリエルやマスピエルが下級天使たちを監視&管理している。

 ・シェハキム…第三天。

 ・ゼブル  …第四天。

 ・マオン  …第五天。愛欲を知ってしまった天使たちが閉じ込められている。

 ・マコン  …第六天。

 ・アラボト …第七天。天界でもっとも高い場所。神の玉座がある。


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