ミカエル
一番の狩人が突然「ミカエル」に変身した!?
迷宮巡察では何度も「狩人」に命を助けてもらった主人公だが
まさかその人が美乳の持ち主だったとは。
さて、エセ勇者さま「上杉奈月」はミカエルの申し出を上手くかわすことが出来るのか?
確かにミカエルは美人だ。それに美乳だし。じゃなくて。
全身装備品で固めていたし、声は渋いハスキーボイスだったので男と見間違えても仕方がない。今日一日男と女を見間違えるくらいテンパっていたという事は内緒にしておこう。
俺は完全に混乱しながら訳の分からない事をブツブツいっている。朝からずっと錯乱していたようですね。まだ錯乱しています。
『えっと、
ミカエルは美人だし
ではなくて、
ミカエルはとても有能だから、こちらからお願いしたいくらいだ。』
俺は何を口走ってるのだろう・・・
レベル1の無一文が女を囲えると思っているのか!?
『有難うございます!
貴方が死ぬまでお供します。』
不吉な事はいいっこなしね。
『君は命の恩人だしね
ではなくて、
是非とも一緒に旅をして人の世を取り戻そう。』
もうどうにもとまらない
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俺が錯乱しているのを見越してか、ミカエルが爆弾発言を繰り返す。
『いま、狩人ギルドから脱退しました。貴方のギルドに入るのは一年後になりますが、末永く可愛がってくださいませ。』
最後通告来ました。
『うむ。大丈夫だ。
一度自分のギルドを作ってごらん?
ギルドを解散すれば直ぐに私のギルドに参加できるから
これ、一回だけ使える裏技なんだよ。』
暴走列車ですがなにか?
『そうなんですか?
あっ。大丈夫です。ではおねがいします。』
どこまで行くんだろう。
『では、ギルドに勧誘するね。
タラチネは、いかにあはれと、ヒルコ生む!ギルド員招待!』
俺はたった一つしかないギルド員枠を今日会ったばかりの美乳に使ってしまった。迷宮で死に別れたパーティーメンバーになんて言い訳しよう…
命の恩人とでも言って胡麻化すしかないな。
ギルドのシステムとはパーティーシステムの上位互換バージョンだ。つまりギルド長の能力によってギルド員はエンチャントされる。より強いギルド長に仕えることでギルド員も強くなれるわけだ。
#勇者のギルドに参加した狩人のミカエルは
すべてのステータスが倍になっているという寸法である。
ただギルドシステムにも欠陥があって、ギルド長のレベルが低いと少しのギルド員しか持てない。つまりそういう事だ。レベル1のオレは一人のメンバーしか保持できないのである・・・
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ミカエルは感極まって、突然叫んだ。
『あぁっっ。
伝説の勇者さまと一緒になれて、今わたしは、凄くしあわせです。いきそうです。』
どこへ行くのでしょうか?
『もう死んでも、思い残すことはありません。』
いや、死んだらダメだろ。
『どうかあなたの奴隷にして下さい!』
かなり精神汚濁が進んでいるようだ
『いや、俺はもう奴隷を持つ気はない。』
この異世界に転生してきた俺は秘密漏洩を避けるために、パーティーメンバーをすべて奴隷で固めた。
奴隷は本人の承諾なしにはなることが出来ない。大抵の奴隷は命を救われることによって本人から望んでなるものだ。
俺の奴隷たちも魔物から命を救われた見返りに、自分から申しでてきた。
奴隷になるとギルド員と同じように主人の能力がエンチャントされる。
見返りに、主人の命が危険にさらされた場合奴隷たちの能力は10倍以上に跳ね上がる。
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ことの成り行きを見守っていたベントス村長が横から助言してきた。
『勇者さま、ミカエルを奴隷にされてはいかがでしょうか?本人も強く願っているようですし。』
ミカエルが続ける。
『私はもう貴方なしでは生きられません。
どうか命ある限り共に行かせてください。』
別のところに行かせてあげたい。
この世界は弱肉強食なので強い主人に仕える事はよくある話だ。奴隷と主人の運命は一蓮托生なので、どっちかというと中世の騎士と王の関係に似ている。
騎士は王に剣を捧げて忠誠を誓い、
王はそれを受けて、騎士に名誉と俸禄を与える。
奴隷と言ってもかなり自由がきくしいやになれば、別の主人に仕えればいいだけだ。(ミカちゃんいつまでも一緒にいてねw)
ここまで勇者洗脳が進んでいると何をしでかすのか分からないので、ミカエルを手元に置くことにした。
『タラチネは、いかにあはれと、ヒルコ生む!奴隷化!』
いったいどこで道を間違ったのだろうか・・・
これは初期イベントの一環に違いない。
すべて神の所為にしておく事にしよう。
主人が死んでしまった場合奴隷は殉死する事がある。
『ミカエル、ひとつ言っておくが俺が死んでも絶対に殉死してはならない。これだけは守ってほしい』
『・・・はい、わかりました』
俺はミカエルをギルド参謀に指名した。ギルド長が死ぬとギルド参謀がギルド長を引き継ぐ。奴隷はギルド長になれないので、自動的に奴隷の称号が外れるのだ。
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ミカエルの熱い視線を浴びつつ残りの料理を始末する。
全く味が分からないんだが。
ベントス村長と事務処理の話をしながら
明日の朝も早いので、其々の部屋に行くことにした。
『勇者さま。
カラダをお拭きしたいのですが。』
そういえばこのまま寝たのでは気持ちが悪いな。返り血も結構浴びたし。
『お願いしようかな。夜目が効かないので世話してくれるとありがたい。』
『ハイお任せください。わたしは犬人なので夜目は効く方です。』
犬人と海人では子供は出来ないか。
オーケーオーケー。
村長宅の使用人が気を利かせて熱いお湯を部屋まで運んでくれた。
『そういえば、ミカエルはどこに住んでるんだい?』
『勇者さまの隣の部屋です。』
なるほど、お隣さんだったのね。じゃあ、遅くなっても大丈夫だ。
部屋に入ると初めて自己紹介した。
『俺の名前は、「上杉奈月」だ、これからはそうだな、ナッツと呼んでくれ。君はミカエルだから、ミカと呼ぼうかな。』
『ミカとナッツですね。
うれしい!』
ミカは俺のカラダを拭きながらいろいろなところも清めてくれた。
いきなり凄く積極的なんですねw
『あらっ!?
ナッツは15歳なのに立派だね。』
そんな言葉を口走りながら、いろんな所をナッツと一緒に綺麗にしてくれる。
やっぱ、俺の年齢は15歳だったんだ。
15年も若返ったのかな?
それとも・・・・
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しばらくミカエルの奉仕に身をゆだねていると、口の中に暴発してしまった。
ごくごく言わせて
飲み込んだミカを
抱き寄せて、口づけし
今度は彼女のカラダを拭くことにする。
『ミカこっちおいで
今度はナッツが
君のカラダを拭くからね。』
『はい。ご主人様。』
ここちよい言葉一発で元気を取り戻した。
15歳は伊達じゃないね。
ミカのカラダを端から端まで時間をかけて丹念に拭く。
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これ以降の文章はR18指定となります。
18歳以下の人や、きつい性描写を
避けたい人は、ご遠慮ください。
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暗闇の中なので、美しいミカエルを拝めなかったのは残念だったが、その分触覚が大活躍したので、問題はない。
真っ暗な中で、パートナーの感触を確かめるのもなかなか乙なものだ。
ナッツは十分満足して、ミカも同じくらい満足した。
ちょっとハッスルしすぎたかなw
ミカは最終的に
眠ってしまい、
グッタリしたので
残念だが、意識のないミカを
抱きしめて
終わりにした。
これ以上ハッスルすると疲れるからね。
眠っている美女に
添い寝するのも
ここちよいものだ。
「ミカ」になった「ミカエル」を思う存分堪能した主人公「上杉奈月」
新しい「海人」のカラダに歓喜しながら一夜を共にしたのだった。
勝手に愛人?を増やしてしまったナッツは、死に別れしたパーティーメンバー
に何と言ってミカを紹介するのだろうか・・・