その後
「ああ……なんであんなこと言ってしまうかなあ」
汚れきった部屋でパソコンの前で佇みながらそうぼやく。自分の醜いプライドや性根の悪さもここまでくるともはや呪いの域である。そしてあんな宣言をしておきながらあれ以来全くジョブらしいことを生かしてもいない。この先ずっとまたこうやってただいたずらに時間を過ごしていくのだろうか。
「ねえ下僕」
「はあ……」
「おいって」
「どうすればいいんだこれから」
「おいって言ってるでしょ!」
「いってえ!」
鞭で体を叩かれ椅子から転げ落ちる。横でメアが腰に手をあてご立腹といった様子でこちらを見ている。逆立った尻尾は鋭利に尖り自分程度の身体なら容易に貫けそうだ。
「ど、どうしました?」
「どうしましたじゃないでしょ? このケチャップっていうの足りないんだけど」
メアはカスカスになったケチャップの山から一本のケチャップ容器を振り抗議する。どうやら供物に使って以来ケチャップにはまったらしくこうやってもの凄い勢いで我が家のケチャップを喰らっていくようになった。まあというのも我が家にはまともな食料などないしケチャップ以外の供物は基本的にモンスターを生贄か血を献上することらしいからそれの方が雑魚ニートである新都にとっては助かることこの上ないのだが。
「はい、ただいま買ってきます」
「いえ、ちょっと待ちなさい。私も付いていくわ」
「え?」
「ちょっとこっちの世界でやりたいことがあってね。ようやくあんたが正式に下僕になったわけだしここからは私の目的のために働いてもらうことにするわ」
「といいますと?」
「ええ、実はある人物を抹殺することが私のこの世界での目的なのよ」
メアは怪しく物騒なことを口にし、うっすらと怪しい笑みを浮かべた。これからどんな下僕生活か始まるのかと内心のワクワクを隠し切れない新都であった。
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