**プロローグ**
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俺は、どこにでもいる平凡な一般人。
名前は、一条 行道
現在23歳。性別は言われなくてもわかるだろう?男だ。
職業は…おっと。型枠に嵌らないフリーターだ。
誰に何に言われる訳でも無く、平和で尚且つ平凡に生きている。
それがどうしたっていうんだ?何故?どうしてこうなった?
平凡で平和に生きて生涯を全うし死んでいくと思った人生が、何故こんなことに巻き込まれてるんだ…
正直言って「最悪」だ。こんなの人生のマニュアルにねぇぞ?
そう。行道は運悪く事件に巻き込まれていたのだ。
バイト帰りに立ち寄ったデパートで、今晩の食材を購入しようと思い立ち寄っただけの何の変哲もないただのデパートで、まさかまさかで強盗の場面に立ち会ってしまった。
それに、それにだ。運悪く人質が俺ってどうなってんだ。神様何かの冗談ですよね?そう言ってくれ…
「ママァァァァァァァアア!!!」
とある男の子が恐怖のあまり泣き出してしまった。
「うるせぇ!さっさと黙らせろ!」
それを見かねた強盗犯は、泣き止ませるように母親に仕向ける。
しかし、そう簡単に泣き止む筈もなく、母親は必死にあやすがそれすらも逆効果になるほどにヒートアップしていく泣き声。
とうとう堪忍袋の緒が切れてしまった強盗犯はナイフを片手に子供へと歩んで行く。
「やばい!」と思った時には体が動いていた。
振り上げられたナイフの前に俺はいた。
子供を抱え込むようにして、強盗犯に背を向けていた。
「あぁ…こんなことが無ければ、平凡に生きていけたのになぁ…」
そんなことを思いながら、背中に衝撃と全身に激痛が走る。
痛烈な痛みで気が遠のいていく。
「でもこれも、誰かの為に生きれたって考えれば少しは昔憧れたヒーローに近づけたかな」なんて。
やがて力が完全に入らなくなり、その場に倒れ込むと冷たくなってきた頬に暖かな雫が流れる。
泣いていた子供がこっちを向きながら泣いていた。
その涙が頬を伝い、流れた雫が俺の頬に落ちていたのだ。
俺は最後の力を振り絞って、笑顔を振り撒く。
そうしたら、少しは落ち着いたのか作り笑いのように笑い返してくれた。
記憶はここで途絶えてしまった。死んだのだな と思った。
でもなんだろうか。死んだんだなって 死んでたらそもそも思えないよな?
いや、死後の世界で天国なんちゃら地獄なんちゃらなんて話もあるくらいだから、やっぱり死んだのか?
死んだのだったらせめて天国がいいなぁ なんて思ってもいる。
天国?にしてはイメージとだいぶ違うよな…地獄かな?真っ暗だ。
『オホン!おやおや死んでしまうとは情けない…』
どこからともなく声が聞こえてきた。
ん?どっかで聞いたことあんぞこのフレーズ。はぁ…誰だこんな時にネタぶっ込んでくるやつは…
『まぁ君さ。いい事して死んだし、平凡で平和に生きたかったって言ってたし、そのくらいは僕だって汲み取ってあげるわ。んじゃそういうことだから楽しく生きてねー』
は?何言ってんだこいつ。死んでんのに楽しく生きてねっちゃ無いだろ?
何言ってんのかさっぱりわかんねぇし、なんか馬鹿っぽいやつだなぁ…
てか長くね?なにこれ走馬灯ってやつ?んなわけないよなぁ。真っ暗な走馬灯なんてあんのかね?いやあってもおかしくないかぁ。
つかなんで自問自答してんだ?!つかなんだよこの時間!語彙力すら失ってくるわ!
その瞬間目の前に閃光が走り、反射的に目を瞑ってしまう。
そして再び目を開けたその先には、広大な荒野。そして聞こえるのは響き渡る雄叫びや咆哮。
「は?なになにこれ。夢?いや死んでんのに夢見るの?おかしくね?つかさっきからおかしくね?しか言ってねぇし!頭付いてきてねぇし、もうわけわからねぇ…」
そして聞こえてくる謎の声
『聞こえますか?これは貴方の脳内に直接語りかけています。貴方は死にました。しかし、神の慈悲から生前とは別の世界へと【転生】いたしました。これを機に楽しんでください。とのことです。それと手違いで魔王にしちゃったけど許してちょ☆それでは。』
ちょちょっ…待ってくれ。また聞いたことあるネタだし、それに言ってることハチャメチャだし、そもそも転生って…
「もうわけわからねぇ…考えても意味ないだろうし、どうしよっかなぁこれ…考えるのやめよう。うんそうしよう。(白目)」
そんなこんなで始まった剣と魔法の異世界魔王生活。
「つか、何すりゃいいのこれ?」
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