解説 Ⅰ
第二十七〜二十九話でのアイリス戦についての解説です。
全て読み終えてから読む事をオススメします。
ノートはアイリスの能力を見抜いていた様です。
どうやってその能力を見抜いたのでしょうか?
何発もの弾が飛び交い、
少しでも気を緩めれば直撃。
そんな状況で、彼はどこに着目したのか。
それはつまり、
ライフルの弾がアイリスの背後に流れた時です。
ノートが二、三発の弾を跳ね返した時、
弾はアイリスの横を通り、
遥か背後に飛んでいきました。
その弾が一瞬にして消えたのです。
アイリスの能力には、制限として
射程距離が設けられています。
ノートはそこに気付きました。
その後レドも、
言われるがままに射程距離から外れました。
だから分かったのです。
この時のレドの反応で、
ノートの推測は確信へと変わったでしょう。
この制限を活用したのが次の場面です。
アイリスの姿が何十にもなったあの時、
ノートは天井を壊し、玉座の間の天井へと向かいました。
ここで、
ノートは先日の話から、
相当、人の心を読むのに長けていたと分かります。
今回も例外ではありません。
アイリスが次にとる行動は、
「ノートを追いかける」
だと考えたのでしょう。
予想通りアイリスは追いかけて来ました。
勿論、射程距離からは遠く外れているので、アイリスの能力は効きません。
そうして、あのような結果になりました。
では、何故ノートは
「アイリスがまだ数発しか撃っていない」
と言ったのでしょう?
こちらは、また後に判明するかもしれません。
今回はここまでとします。




