彼女になるとは、言ってません。
「付き合ってください!」
僕は、告白した。
中学校の頃から好きだった女の子佐藤藍ちゃんに。
藍ちゃんは、肩ぐらいまで黒いとても綺麗な髪を伸ばしていて、目が大きくてとても可愛い容姿である。
だから、中学校の時から、僕は、藍ちゃんが告白されているところを何回か見た。
僕には、到底告白なんていう、現実離れしたことできないだろうと思っていたけど、一か八かだと思って、今日告白した。
藍ちゃんは、少し、困ったような顔をして、でも少し嬉しいそうな顔をして言った。
「はい」
と。
「よっしゃやぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
僕は、今世紀最大の叫び声を上げた。
「う、うるさいです」
「す、すいません。なんか、彼女が出来たと思うと、喜びが隠せなくて」
「え?私、幹君の彼女なの?」
「え?彼女じゃないの?」
「うん」
「いや、冗談だよね!だ、だって、そう、さっき僕がした告白に『はい』って答えたよね!」
「うん」
「ってことは、だよ。恋人になったってことで、彼女になったってことだよね?」
「違うよ。確かに、さっき『はい』って言ったけど。私は、一言も彼女になるなんて言ってないよ」
「いや、だからね。恋人なんだよね?」
「そうだね。恋人だね」
「じゃあ、彼女でいいよね?」
「違うね。恋人とは、恋する人でしょ。でも、彼女は、違うでしょ」
「そうだけど、なんで彼女は駄目なの!?」
「だって、嫌だもん。彼女って響きが。だから、彼女じゃなくて恋人なの。………わかった?」
「……うん」
なんか、ものすごく腑に落ちないけど。まあ、結果オーライだよね!まあ、藍ちゃんは、こう言っているけど、僕は、彼女だと思っているから 。
面白いろかったでしょうか?
面白しろかったら嬉しいです。
完結にするの忘れていましたが、この話で完結です。