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ゲート  最弱なのに最強?  作者: 田中 太郎
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羅生門と地獄門


「ばっ化け物だー!」


あれから暴れまくるカイトを目の当たりにして、恐れおののいた兵士達が逃げ出す。

逃げ惑う兵士達を後ろから襲い掛かる。


頭を潰し

腹を貫き

首を引っこ抜き

閻魔帳で殺し


遠目から見るカイトは返り血まみれで正に鬼であった。


「敵前逃亡とは!愚か者どもめ!」


ガイルは逃げ惑う兵士達を容赦なく斬り捨てる。


「敵前逃亡したら、家族共々楽に死ねると思うな!!」


ガイルの一声により、兵士達はカイトへ向きを変える。


「敵はたった1人だ!数で押しきれ!魔術師組は最大火力で魔方を放て!その後に全軍突撃だ!」


ガイルの命令で魔術師組は事前に唱えていた最大火力の魔法をカイトへ放つ。


大きな爆発音と共に、カイトのいた場所に様々な魔法が降り注ぐ。


「全軍突撃だー!!」


その声に反応するように、兵士達がまだ煙も晴れぬ場所へ突撃する。


「開け〈羅生門〉」


カイトの声と共に、地面から門が出現する。

その光景を見ている兵士達は、突撃するのを止め門をじっと見ていた。


ギィィ


重低音を響かせながら門が少しずつ開いていく。


「これからはお前らに地獄を案内してやる。遠慮せずに堪能してくれ。」


門の後ろから出て来たカイトの姿にその場の全員が息を飲む。


左目は潰れ

右腕は肩から先は無く

腹は大きな穴が空いている


この状況で生きているのが目を疑う状況だが、尚且つ笑いながら地獄へ案内するなど言われると恐怖以外の感情は消える。


「さぁ第一陣だ。地獄へようこそ。」



その瞬間に門から人間の手では無い手が出て来て、兵士達を門の中へ引きずり込んでいく。



「慌てるな!攻撃をすれば、手は引いていくぞ!」


兵士の中の誰かが叫ぶ。

その声を皮切りに周りの兵士も落ち着きを取り戻し、手を撃退していく。


「案外バレるのが早かったな。」


「まぁ〈羅生門〉で全員が死なれると困るからな。」


カイトの横に表れた閻魔はこの状況を楽しみながら見ていた。


「本番はこれからだ。閻魔には満足させてやるから大丈夫だ。」


「俺はカイトの魂を貰えるならどうでも良い。」


カイトは死んだら魂を輪廻転生の輪に入れず、閻魔に魂を譲渡すると契約していた。


つまり、カイトは死んでも2度と生まれ変わることは無く、閻魔の腹を満たすための餌になることになったのだ。

そこまでを賭けてもカイトは目の前の人間達を殺したかった。


自分の家族を泣かせた罪は重いのだ。



「さぁこれからだな。〈地獄門〉」


兵士達が〈羅生門〉の手を撃退していく中、カイトは新たに門を召喚する。


「おっおい!下を見てみろ!地面が無くなってるぞ!」


1人の兵士が自分達の下がいつの間にか地面では無く、鋼鉄の何かになってるのに気付いた。


「これもまさか門なのか!?俺はもう嫌だぞ?」


「ふざけるな!こんなの聞いてないぞ?」


「俺だってそうだ!敵は1人って聞いてたが、こんな化け物なんて聞いてないぞ!!」


兵士達は、カイトの強さと、異常な執念に恐怖心を植え付けられていた。


なんとかして門から逃げようとする兵士達を見ながら、カイトは振り上げていた手を下げる。


「落ちろ〈地獄門〉」


地面の門が開き、多くの兵士達が落ちていく。

あたかも地獄に落ちる様のように。


「さぁそろそろメインディッシュだな。ガイルさんよ!」



最終決戦も終焉が近付いていく。



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