壊れた日常
どうも田中 太郎です。
話も終わりが近くなったので、雰囲気を壊さないように前書きはこれが最後とします。
よろしくお願いします。
「学園にようやく到着だ。少しゆっくり歩きすぎたかな?主君が待っている。急がなければ。」
静は実家からゆっくりと遠回りをしながら学園へ帰って来た。
ゆっくりし過ぎた結果、カイトが大陸から出ていく3日前に着いた。
「急いで準備をして、主君の所へ行かなくては。」
静は出発の準備を整える為に寮へと急ぐ。
「猛様。お孫様が学園へと戻りましたぞ?」
「ついに帰ったか。静は何をしておる?」
「出発の準備を整えているものと考えます。」
ジョドウは、静が学園へ帰って来たのを確認すると、猛へ報告をする。
ジョドウの〈催眠眼〉は操っている相手の視界を共有出来るため、ジョドウは静が学園に帰って来たのを確認することが出来た。
「ジョドウ。静に渡しておいた毒を塗ったナイフを持たせておけよ。小僧は今日仕留める。」
猛は静が家から帰る前に、護身用と銘打って毒を塗ったナイフを持たせていたのだ。
しかし、そのナイフを静は荷物に持っていなかったので、ジョドウに持たせるように操らせた。
「主君!!私が帰ってきたぞ!」
「おぉ静帰ったか。かなり遅くなったな?なんか家であったのか?」
「違うぞ。帰りは最後にこの大陸を見て回るためにゆっくり帰っていたのだ。」
静はカイトへ帰り道に見た綺麗な場所や、風景をまるで子供のように話していた。
「そうだな。もう3日後にはこの大陸から出ていくからな。」
「他の大陸にも綺麗な場所があると良いな主君よ。」
「それに関しては俺よりは、レベッカの方が良く知ってるはずだ。何てったって長生きしてるからな。」
カイトはレベッカを呼び出しながらレベッカに案内役を任せたと言わんばかりに笑う。
「もちろんご主人様が望むのであれば、最後の丘でも案内をします。」
「最後の丘!!まさかレベッカは最後の丘に行けるのか?」
「もちろんでございます。」
「レベッカ様は本当に凄いです。」
最後の丘と聞いて、カイトが身を乗り出しながら本当に行けるのかを繰り返しながら聞く。
レベッカは慈愛に満ちた顔で、何度も何度もカイトへ首を縦に振る。
最後の丘とは、この世界の果てと言われており、龍や鬼、天狗、魔王様々な種族の墓場である。
墓場と言っても、空気は清く、動物も沢山住んでいる。
そこには、伝説級の武器や防具があると言われており、男であるカイトはやはり興味津々である。
しかし、最後の丘が何処に存在するのかは判明しておらず、あくまでも噂程度の話だったが、レベッカの一言でカイトのやる気スイッチが入る。
「うっ!!」
カイトが盛り上がっている中で、静がいきなり頭を抱えながら悶絶しだした。
「おい!どうしたんだ静!?」
カイトは静の尋常では無い様子に慌てながら静へ近付き、介抱をする。
(カ・トヲ・マスグ・・ロセ)
(カイトヲ・マスグニ・ロセ!)
(カイトヲイマズクニコロセ!!)
静は急に落ち着き、立ち上がる。
「静?体調が悪いなら寝ていても良いんだっ!?えっ!?」
ザクッ
カイトが静に休むように言い切る前にカイトは腹からジンジンと熱くなるのを感じた。
そこには、カイトの腹をナイフで刺す静が居た。




