魔眼
どうも夏風邪?の田中 太郎です。
だいぶ良くなりましたがもう少しかかりそうです。
でも更新しないと終わらないので頑張りました。
よろしくお願いします。
「大爺様、お父様、お母様お世話になりました。」
静は3人へお辞儀すると、踵を返し学園へと帰るために歩き出す。
「それでは私は、お風呂に入ってきますね。」
ユリアは屋敷の中へ入るが、猛と源次郎はいつまでも静が歩いていった道を見ていた。
「猛様。まさか後悔をなされてるのですか?」
後ろから黒のフードに身を包んだ男が現れるが、敵では無いのを分かっているのか2人は警戒をしない。
「愚問じゃな。我が一族を守るため。静には辛い事になるが、あの小僧には生きてて貰っては困るのじゃ。」
「父さん。本当に静が彼を殺すのか?」
「そんなに気になるのか?大丈夫じゃよ。ジョドウの魔眼は〈催眠眼〉5つある魔眼の1つじゃよ。」
「魔眼持ちでしたか!!それは大変申し訳ありません。」
魔眼持ちだと聞いて、源次郎はジョドウに頭を下げる。
「いえいえ気にしなさんな。魔眼じゃ言うても、1番弱い魔眼じゃからな。」
ジョドウは笑いながら許すが、源次郎の顔は真っ青のまま頭をあげない。
1番弱い魔眼と言っても、〈催眠眼〉は相手が催眠状態にあるのを気付かないのは当たり前だが、どんな一流の魔術師が鑑定しても、催眠状態だとは気付けない。
故に自覚が無いまま通常の生活を過ごし、命令が一度出てしまえば、当たり前のように家族でも恋人でも殺せてしまうのが恐ろしい所である。
「しかし。お孫様はこのまま行けば、精神を壊してしまうので無いでしょうか?」
「それは計算済みじゃよ。始末した後はまた帰ってきてもらって、ジョドウにまた催眠状態にして欲しいのじゃが。」
「それは構いませんが、よろしいのですか?」
ジョドウは孫を操り人形みたいにしても良いのか問うが、猛は悠然とした態度で首を縦に振る。
「ようやく学園に帰れる。主君にも会えるぞ。」
静は晴れ渡った空を見上げ、カイトの顔を思い浮かべる。
〈カ・・ヲ・マ・・・・ロセ〉
いきなり頭に流れ込んでくる情報に頭を抱えながら静は悶える。
「なんだ今のは!?疲れかな?ゆっくり帰るとしよう。まだ出発するまでには時間もあることだし。」
静は疲れのせいだと決めつけ、すぐに帰りたい衝動を抑え、ゆっくりと歩き出した。




