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ゲート  最弱なのに最強?  作者: 田中 太郎
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一族の暴走

どうも田中 太郎です。


梅雨明けが始まりましたね。

夏の本格的なスタートですかね

夏バテには気を付けてくださいね


よろしくお願いします。


「この家に帰ってくるのも久し振りだな。」


目の前の豪邸を見ながら静はぼそりと呟く。

元々大きくは無かった影宮一族だが、隠密や暗殺のスキルが非常に高く国の影として支え続けた。


国はその功績を称え、貴族への地位を打診したが、影に生きるの生業としている影宮一族はその地位を断った。


代わりに国は大きな報酬を与え、影宮一族は大きく繁栄した。


「お帰りまさいませ静様。」


「ただいま帰りました。大爺様はもうご帰宅されてるか?」


静が家の前で立っていると、執事が音も無く現れ頭を下げる。


「猛〈たける〉様は食堂でもうお待ちでございます。」


執事は静の質問を答えながら、家の扉を開け静を案内する。




「おぉ静よ帰ったか!」


食堂は入ると一際大きな声で静を呼び、近くへ来るように催促する。


「大爺様お久し振りです。」


「そんな畏まらんでも良いぞ。可愛い孫ぞ?目に入れても痛くは無いわ!」


ガハハと声高らかに笑いながら静を椅子に座らせる。


「お父様、お母様もお久し振りです。」


「ふむ。」


「おかえりなさい静。」


鉄仮面の父親ととても柔らかな笑顔を見せる両親に挨拶を済ませると、静はすぐに本題へ入った。


「この度は大爺様に御報告がございます。」


「ほほぅ。それは楽しみだ。」


「この度の学園別対抗戦で私は優勝をすることが出来ました。」


静の報告を受けると、猛は過剰と言われてもおかしくないぐらいに喜んだ。


「そうかそうか!やはり影宮の一族の血を濃く受けているな。そうだな源次郎〈げんじろう〉」


「静は一族で一番の当主になる器がある。 隠密に関しては俺や父さんでも勝てない。後は暗殺の勉強だけだ。」


寡黙な父も、目の奥にある喜びは隠せずに静を褒めちぎる。


目の前で父と祖父が喜んでいる中で静は静かに口を開いた。


「その事で話があるのですが、私は影宮の一族を継ごうとは考えていないのだ。」


静の一言に有頂天だった猛と源次郎は目を見開いて固まる。


「静?今なんと申した?」


「私は家を出ていく。それと学園も辞めようと思っている。」


猛の質問に静は、覚悟を決めた顔で即答する。


「静それは、一族を捨てるというとこになるのだぞ?」


「私はそれでも良いと思ってるの。仕えるべき主を見つける事が出来たんだから。」


「それは、カイトという子の事か?」


猛と源次郎が未だに信じられないという顔で静に詰め寄る。


「そうです。私の主君であるカイト・ワーノルドに私は着いていこうと思っている。彼は1ヶ月後にこの大陸から出ていくのでそれに私も着いていく。」


猛と源次郎が怒りにより、叫び出そうとする瞬間に静の母が口を開く。


「それが静の答えなら私は応援をさせてもらうわ。」


「ユリア何を言ってるんだ!!静が出ていこうとしているんだぞ?」


ユリアは静を見ながら続ける。


「静は私達の人形では無いのよ?静が仕えると決めた主がいるのなら、それを見送るのが親の役目よ?」


「そうだが、私達には静しかいないのだぞ?」


ユリアの優しい声で己を取り戻した猛がユリアへ反撃する。


「私の一族も跡目は私しかいなかったのですが、影宮へ嫁ぎましたよ?結果的に私の一族は滅びました。しかし、それがこの世。私達には静の事は無責任とは言えません。」


ユリアも自分で源次郎に着いていったが、影で圧力があったのも事実。

他の一族は滅ぼしてでも栄えてきた影宮一族に静を責める事は出来ない。


「静?今日はもう遅いから泊まりなさい?部屋も準備してあるから。」


重苦しい空気の中ユリアは静へ泊まるように話、静とユリアは自分の部屋へ帰った。


食堂には、猛と源次郎が取り残され2人とも考え事をしていた。


「父さん?このままでは静が出ていってしまうぞ?」


「分かっておる。ここまで来たらあの話を受けるしか無いな。」


「しかし!あの少年を殺せば静はそれこそこの家に恨みを持つのでは?」


帝からの指令を知っている源次郎は止める。


「何故だ!このままではあの小僧に静が取られてしまうのだぞ?」


「しかし。あの少年は罪はない。しかも我らが殺したとバレたらどうするおつもりで?」


さすがの源次郎も跡目がいなくなるのはかなりの痛手だが、そのせいで罪の無い少年を殺す事は良しとはしなかった。


「大丈夫じゃ。我らが手を下すわけではない。」


「では家臣の誰かですか?」


源次郎の言葉に首を横に振り、悪魔に取り付かれたような笑顔で猛は答えを話す。






「静にやられせば良い。」






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