6/74
学園長
「ちょっと!何を考えてるの?」
「あちらさんから喧嘩をふっかけてきたんだ。俺のせいじゃない。」
学園長室に入るなり、カレンが声を荒げたがカイトは冷静に答えた。
「あなたは生徒会を敵に回したのよ?その中で3年間生活できると思っているの?特に生徒副会長のヨハンなんて許してくれないわよ?」
「まぁなるようになるさ。それより、入学式は行かなくて良いのか?」
「あっ!忘れてたわ。早く講堂に行かないと!」
カレンが激昂している中、カイトが冷静に現状の報告をした途端にカレンは慌てだした。
「今日終わったら、またここに来なさいよ?」
「はいはい」
カイトは初日から長くなるなと溜め息を吐いた。