開戦の狼煙
どうも今日はソフトバレーの大会があった田中 太郎です。
いやーボコボコですよ。(やられる側)
でも楽しかったです。
よろしくお願いします。
「これはまた広い森だな。」
「これなら召喚魔を出しても狭くはないな。」
カイトと静が目の前に広がる広大な森を高台から見ながら呟く。
「それはそうと、静はちゃんと戦えるのか?」
「主君よ。自慢にはならないが、私は戦えない。私の特技は隠密だからな。」
カイトの質問に少々苦笑いをしながら静が答える。
「でっでも!私の隠密はかなりのレベルだぞ?」
そう言うと、静が消える。
「なっ!?静?どこへ行った?」
高台の上で障害物はなにもない状態の所で人間が1人消えるという事実が信じれなかった。
すると、後ろからナイフを首に当てられる。
「おいおい。冗談だろ?戦えるだろ。」
カイトが手を挙げながら静の方を向く。
「失礼だが、主君は弱いから出来るんだ。少し手練れになると、一瞬の殺気を感じて反撃してくるんだ。私は反撃されると弱くてね。」
あっ俺が弱いだけねとカイトが言うと、静が申し訳なさそうに下を向く。
「気にするな静。本当の事だからな。だが、静の偵察はかなりの武器になるんだ。頼りにしている。」
カイトが静の頭を撫でながら優しく言うと、恥ずかしがりながらもどこか嬉しそうな顔をしている静だった。
「静は今から偵察をしてきてくれ。無理はするな。」
「任せろ。この命にかけてもアスラ達の位置を特定してくる。」
顔を赤くしながら、静は森の中へ消えていった。
「ねぇねぇ~。カイッチはどこにいると思う?」
「分からないわね。でも相手には静がいるから、こっちの居場所はすぐにバレるわね。」
前を歩くヨハンの後ろで、モアとアスラが警戒はしながら話し出した。
「会長。静さんはそんなに凄いのですか?」
「えぇそうよ。静は戦闘能力はそうなに高くはないけど、隠密に関しては右に出るものはいないわ。」
まぁ少なくとも私の中でだけだがなと付け足しながらヨハンへ言う。
「そうだぞヨハッチ。静は凄いんだぞ?今彼女が敵にいるのは非常に面倒だ。」
「そうだな。特にこんな森の中だと、更に大変だよ。」
そうこの森林ステージは自然の動物や魔物も存在しているため、そこら辺から気配がし、静を断定することが出来ないのだ。
「アスラ?」
「どうしたんだモア?」
モアが真剣な顔しながらアスラを呼び止める。
「いっそこの辺の森無くす?」
「それは書記長さすがに。」
ヨハンが半笑いでモアの発言を止めようと、アスラに同意を求めるが、アスラは満更でもない顔をしていた。
「確かにこのままでは静達が優勢だわ。真正面で戦えば私達の勝利は確実。だから、ここの森を無くしましょう。」
アスラが力強く拳を握り、力説をする。
「よし来た!!」
絶句するヨハンを無視しながら森を無くす準備を始めた。
「あぁー暇だなー」
カイトが高台から下の森林ステージを見下ろしながら、のんびり構えていると、ドーンと大きい音がし、音の方向を見ると、広い範囲の森が消えていた。
「おいおい静。まさかもう始めたのか?」
カイトが慌てて森が消えた場所へ走り出そうとすると、静が現れた。
「主君。私はここだ。」
「あれ?ならあれはなんだ?」
いきなり現れた静にびっくりしながら、カイトが森が消えた場所を指差しながら静へ聞いた。
「多分私の土俵だから、嫌がって消したんだろう。だからあそこへ行けばアスラ達がいるぞ。」
「ならあそこに行くか。」
カイトと静は歩いて向かった。




