衝突?
そんな事もあったなと思い出しながら、クラス割りの掲示板を探しながら歩いていると、周りから妬み嫉み嫉妬の視線を浴びせられ始めた。
「俺なんかしたかなー?初日からやる気を失いかけてるし、サボろうかな。」
「そこの君、何か困った事があったのかな?」
カイトが色々な視線を受けて、学園をサボろうと画策している時、後ろから声をかけられた。
「あんた誰?」
「貴様!生徒会長に向かってなんて口の訊き方だ!」
「あんたも誰よ?」
「俺は、この学園の生徒副会長のヨハン・クリーフだ!覚えとけ!」
「私は、生徒会長のアスラ・ロードだよろしく。」
カイトは、自己紹介を聞いて上級生だと知ったので、カイトも自己紹介を始めた。
「今年1年のカイトだ。困っている助けてくれ。」
「カイト君ね分かったわ。何を困ってるの?」
「この気持ち悪い視線をどうにかしてくれ。」
「あぁーこれは、無理ね。あなたの制服の左胸のガーベラの花が、学園長推薦の証だからみんな嫉妬しているのよ。」
「3年間この視線に耐えないといけないのかよ。キツイなー」
カイトは、アスラの言葉を聞いて絶望の顔をしたら、副会長のヨハンが激昂した。
「貴様!学園長推薦の凄さを分かってないのか?毎年1人しか選ばれないんだぞ?去年は学園長推薦は居なかったんだぞ?」
「だからどうしたんだ?俺は望んでないんだ。」
「何故貴様のような奴が学園長推薦なんだ?学園長は何を考えているんだ。」
「教えてやろうか?ヨハンさんよ」
ヨハンが、カイトに学園長推薦の凄さを熱弁し、学園長に疑問を持っていると、カイトが挑発してきた。
「カイト君!何を言ってるの?ヨハンはうちの副会長よ?今年1年のあなたには無理よ。」
「ふんっ!身の程をわきまえろ!」
「アスラ俺は大丈夫だ。一瞬で終わらせる。」
「なっ///」
「きっ貴様!生徒会長を呼び捨てにするとは!ここで成敗してやる」
カイトがアスラを呼び捨てにした事により、ヨハンが戦闘態勢になる。
「ヨハン落ち着いて!相手は1年よ?」
「こいつは生徒会長を馬鹿にしたので、成敗しないと!」
「アスラ見てろ。<ゲート>レベッカ頼む。」
やる気のヨハンをよそ目に、カイトは<ゲート>を開いた。
「はっ!ゲートなんて戦闘には意味の無いものを」
「カイト君なんでゲート?」
アスラとヨハンが各反応をしていると、カイトの後ろにカイトの身長ぐらいの<ゲート>が開いていた。
それを見たアスラとヨハンは驚愕していた。
「なんだあれは?何故<ゲート>の中に生物が居るんだ!」
「カイト君?それは何?」
カイトの<ゲート>から、カイトの身長程の目がヨハンに向かって殺気を放っていた。
それに伴い、周りの学生がどんどん気絶していく。
「くっ!何なんだこのでたらめな殺気は!!」バタッ
ヨハンは最後に悪態を付いて気絶した。
「ありがとうレベッカ」
カイトは、謎の目にお礼を言うと、<ゲート>を閉じた。
「カイト君は何者なの?さっきのは何?尋常じゃない殺気を放ってたのは何?」
アスラは先ほどの光景を見て、カイトを質問攻めにしていた。
だが、カイトが質問の返答に困っていると、学園長が<転移>でやってきた。
「カイト!!あなたの仕業ね?」
「あぁ俺だ。悪かったな。」
カイトは、カレンが激昂していたので、今日の説教は長いなと考えていた。
「カイト君は本当に何者なの?」
カイトがカレンに連れ去られていくのを後ろから見ながら、呟いた。
この日、カイトは学園の全員から危険人物と認定された。