バトル帝国
どうもインフルにかかってダウンしてた田中 太郎です。
あれだけ体調管理に気を付けてくださいと言っていた自分がなるとは・・・
次か、次の次から本格的な学園別対抗戦になりますのでお楽しみに。
「くぁー。あぁ眠たい。」
「もしかして主君は、楽しみにし過ぎて眠れなかったのか?」
カイトが大きく欠伸をすると、静が笑いながらからかった。
「俺がそんな子供に見えるのか?そんなわけ無いだろ?」
「カイト君は1年なんだから、少しぐらい楽しみにして寝れなくても可愛いじゃない。」
カイトと静の会話を聞いていたのか、馬車を待っていたアスラが会話に参加してきた。
「アスラ馬車は来たのか?」
「それがちょっと遅れてるみたいで。」
カイトが会話の話題をすり替えると、アスラは少し困った顔をしながら言った。
「貴様!生徒会長を困らすな!」
「ちょっちょっと!良いのよヨハン君。私が手配したんだから私に責任があるわ。」
「しっしかし!こいつは生徒会長を!」
アスラが自分の責任だと言ってるが、ヨハンがカイトを指差しながら、親の敵のような目をしながら声をあらげた。
「俺は別にアスラを責めてはいない。ただ聞いただけだ。」
「そうだぞヨハッチ!カイッチはアスラを責めてはいないんだから。それより、馬車が来たよ。」
カイトがヨハンへ反論すると、後ろから聞き覚えの無い声でカイトを擁護する発言が、聞こえた。
「しかし!書記長!」
「分かってる。でもこれはヨハッチが熱くなりすぎたね。少し冷静になりなさい。」
書記長と呼ばれた彼女は、ヨハンを軽くあしらいながら落ち着けた。
「助かったよ。誰かは知らないが、礼を言っとくよ。」
「貴様!またそのような発言を!書記長に!」
「良いの良いの。私はそういうの気にしないから。私は3年の生徒会役員の書記長をやらせてもらってる、モア・ハロルドだ。気軽にモアと呼んでくれ。」
「あぁ。よろしくなモア。」
カイトはモアという人物を物凄く親しみやすい人間だと思った。
それぐらいに彼女は余裕があった。
感心をしていると、アスラの声が響いてきた。
「さぁみんな!馬車へ乗るんだ。バトル帝国へ向かうぞ!」
「なぁバトル帝国ってどんな所なんだ?」
「貴様は、そんな事も知らないのか?バトル帝国は一言で言えば危ない国だな。」
カイトは危ない国と聞いたビックリより、ヨハンが説明をしてくれてるのにビックリしていた。
根は良い奴なんだなと思った瞬間だった。
「危ない国?」
「彼処は徹底した人間主義国家だ。獣人やエルフや亜人等の徹底排除をしようとしている。人間が一番偉いと今でも信じて疑わないそうだ。」
「おぉーそれはおっかないな。」
カイトが肩を竦めながら苦笑いすると、ヨハンが更にと続けた。
「あくまでも噂だが、バトル帝国は他の4国を配下に加えようと画策をしていると噂もある。現にバトル帝国は、金を積んで各国から能力のある人間を集めている。かなりの軍事国家と言って良い。」
「なら今回の学園別対抗戦もその意味があるのか?」
「まぁ一概には言えないがな。だが、良い成績を残すと誘われるとは思うがな。」
ヨハンはそれを言うと喋らなくなり、窓から外を見始めた。
「良し!そろそろ着くからみんな準備をしていてくれ。」
前の馬車から、アスラの声が響いた。
(なんか嫌な事に巻き込まれそうだな。)




