もう1人の主人公
どうも覚醒中の田中 太郎です。
本日2話目の更新です。
こちらは閑話なので、直接物語には関係ありません。
なので読まなくても大丈夫です。
そして、私の中ではかなり長いです。
「うーんここはどこだ?」
カイトは1人で森の中を歩いていた。
「確かクエストの内容は薬草の調達だよな?なんで俺はこんなに奥地まで来てしまって迷ってるんだ?」
現在カイトは、学園内で受けれるクエストの1つの薬草の採集を受けていたが、何故か森の中で迷い歩いている状況である。
カイトは実は極度の方向音痴であった。
「こんなことなら静と一緒に来るんだったな。」
1人でぼやきながら歩いていると、たまたま生えていた薬草を見つけて歓喜に溢れていた。
「よっしゃ!これで終わりだな。でももう夜になっちまったな。ちょっと休憩するか。」
ちなみにカイトがクエストを受けたのは昼前だ。
パチパチと火を焚きながら、ゆっくり夜空を見上げていた。
「なんか癒されるな。ここ最近はドタバタしていて休めなかったからな。」
カイトが黄昏ていると、森の奥からガサガサと音がして、カイトは警戒をした。
「待った待った!!俺は敵じゃないんだ。とりあえず落ち着いてくれ。」
茂みの中から出てきたのは、カイトの通っている学園の制服ではなかった。
「お前は誰だ?なんでこんなところにいるんだ?」
「俺はバトル学園の生徒だ。ここにいるのはバトル帝国の森の中だからだ。」
カイトは衝撃を受けた。
セントラルの森の中を歩いていたのに、いつの間にかバトル帝国に入っていたのに衝撃を受けた。
「まぁでもそこはまだセントラルの森の中だから安心してくれ。丁度ここが国境線だからよ。」
それを聞いて安心したが、それでもセントラルの端っこまで来たのに少なからずショックを受けていた。
「なぁ?俺も疲れてるからさそこで休んでも良いか?」
「あ?あぁ構わないが。」
「すまないね。ずっと歩き回って足が棒になってよ。」
カイトは少し避けると、カイトの横に腰を下ろした。
「そういえば自己紹介がまだだな。俺はユーベル学園1年のカイト・ワーノルドだ。最弱と呼ばれてる。」
カイトは少し自虐的自己紹介をした。
「最弱?」
「俺は魔法が〈ゲート〉しか使えないんだ。」
「なるほどね。それで最弱か。」
なるほどなるほどと頷いた。
「次は俺だな。名前はケビン・イシシュバルだ。一応バトル帝国の貴族で〈不幸を呼ぶ者〉と呼ばれてる。」
ケビンは当たり前のように言いはなった。
「不幸を呼ぶ者?なんで貴族なのに、そんな不名誉な呼ばれ方してるんだ?」
「これは、数年前の事件から俺は物凄く運に見放されてね。誰が呼び出したかは知らないが、今ではすっかり定着してしまってね。そろそろ母さんや父さんや妹に勘当されそうだよ。」
やれやれと肩を竦めながら笑っていた。
「そうか俺も良く馬鹿にされてここまで来たから何となく分かるよ。」
まぁケビン程では無いがなと付け加えると、ケビンはそれを言うか?と笑いながら言った。
「そういえば、ケビンは何でこんなところに居たんだ?」
「俺か?実は妹がクエスト中に毒蜘蛛に毒を貰ってね。回毒薬も今は在庫が無いからって解毒草を探していたんだ。後は薬草も欲しくてね。だけど、解毒草は見つけたが薬草が見付からなくてね。」
しょんぼりとした顔で焚き火を見ていたケビンにカイトは疑問をぶつけた。
「妹ってお前を勘当しようとしてるんだろ?なんでそこまでするんだ?」
「そりゃ大切な妹だからだよ。どうしても憎めなくてね。」
そう言うケビンの横顔は、とても優しく慈愛に満ちていた。
カイトはふっと笑うとケビンに薬草を投げた。
「おっおいこれは薬草じゃないか!良いのか?」
「そんだけ大切な妹なら助けてやりな。」
「本当にすまねぇ。なんと礼を言ったら良いか。」
「礼なんかいらない。さっさと行け。」
カイトは立ち上がると、ケビンの来た道を指差しながら言った。
悪いなとケビンは、立ち上がり走っていった。
帰るかと後ろを向くと、後ろからカイト!と呼ぶ声がし、振り向いた。
「お前にはこれをやる。受け取ってくれ相棒。」
ケビンは自分の持っていた脇差しを投げると今度こそ走り去って行った。
「嵐のような男だったな。勝手に相棒に決めやがって。」
口調は悪いが、カイトの顔には不機嫌さは無く、清々しい笑顔があった。
脇差しを腰に差すとカイトも学園に帰るために歩き出した。
余談だが、カイトは学園に帰るとずっと待っていた先生にこっぴどく怒られた。
夜中に帰ってくるし、薬草も取って来れなかったからだ。
「ケビンが不幸を呼ぶ者ってのは嘘では無いな。あいつの脇差し呪われてるじゃ無いのか?」
そう言いながら脇差しを撫でる。
月明かりに怪しく光っていた。
ケビンは新しく小説を始める時の主人公です。
いつから更新するかは決まってませんがいつか公開します。
予定は未定!




