決着
カイトの命令を実行するために、ニックへ近付いていくレベッカを止めるべくアイリスが間に入った。
「私がそんな事はさせるわけないでしょ!我を守りたまえ絶対の防御〈イージスの盾〉 」
アイリスは、自分とニックを包むように最高難易度の防御魔法を使った。
それを見たレベッカは少し意外そうな顔をして、アイリスへ話しかけた。
「まさか人間でそんな強度の防御魔法を使うとは些かビックリしました。ですが、そんなもの私の前では無力。」
レベッカはアイリスの結界へ歩き、目の前で止まった。
「私の編み出した最高難易度の防御魔法よ。そんな簡単には突破出来ないわよ!」
アイリスの自信に満ちた声を聞き、レベッカは無表情になった。
「貴女が編み出したんですか。それは素直に褒めましょう。ですが今回はそこの男の始末なので、手荒に行きますよ。」
レベッカはそう言うと、アイリスの結界へ手を伸ばし触った。
「えっ?」
レベッカが結界へ触れた瞬間に、結界は最初から無かったように消えた。
そして、レベッカはそのままニックへ手を伸ばし続けたが、学園長が間入った。
「ここまでよ。もう十分でしょ?貴方達の勝ちよ。だから・・」
学園長がカイトの勝利を宣言しながら、カイトの方を向いた。
「レベッカもういい。帰るぞ。」
カイトがそう言った瞬間にレベッカから放たれていた圧倒的な存在感は消え、学園長に一礼しながらカイトの居るもとへ向かった。
カイト達が去っていった後は、座り込むニックとアイリスと何とも言えない雰囲気だけが残った。
「見つけた私の主君。」
ニヤリと笑ったその者は闇に消えた。




