カイトの逆鱗
「おいおいまじかよ。アボックが赤子のように扱われてるぞ?」
アボックがジンに秒殺されたのを間近で見ていたニックは冷や汗をかいた。
「さて次は俺かな?さっさと上がってこいよ。」
グランが準備万端といった感じで腕を回していた。
「ちっちょっと‼︎どうするのよニック⁈」
先程の光景を未だに信じる事が出来ないアイリスは、慌てふためきニックに詰め寄った。
「落ち着けアイリス。次は俺が闘うから見ときな。」
ニックも慌てていたが、アイリスがそれ以上に慌てていた為に冷静になる事が出来た。
「次は俺だ。」
ニックは、グランが待つリングへ上がり構えた。
「震えてるぞ。そんなんで大丈夫なのか?」
「こっ、これは武者震いだ‼︎」
「なんでも良い。かかってこい。」
圧倒的な実力差を感じ、震えていたが武者震いと自分に言い聞かせてグランに突進した。
「なんだこいつは、実力はさっぱりだ。これならさっきのアボックとかいう奴の方がまだマシだ。」
ニックの突進をヒラリと躱し、背中に回し蹴りを放った。
「なっ!なんなんだこいつは‼︎」
ニックは、実力差を感じ焦っていたのがあるが、カイトの前では言ってはならない事を言ってしまった。
「こっこいつらは「バケモノ」だ‼︎」
ニックがバケモノと叫んだ瞬間に大盛況で聞こえる訳が無い男の声が響いた。
「おい」
その男が一言発すると、今まで大盛況だった筈の会場が静まり返った。
「お前は今何て言った?」
カイトは会場の端に腰掛けていたが、立ち上がりリングにゆっくりと歩きながらニックに問いかけた。
「お前は俺の家族にバケモノと言ったのか?死ぬ覚悟は出来てるんだろうな?」
「なっなんだよ!こんな強さは、俺はAランクの魔物と対峙した事があるが、それ以上のプレッシャーだぞ⁈バケモノだろ‼︎」
カイトが淡々とニックに話しかけるが、ニックは軽くパニック状態に陥り、爆弾をまた踏んだ。
「そうか死にたいようだな。レベッカ来い。」
カイトは、ニックを見下しながらレベッカを呼んだ。
「はいお呼びでしょうかご主人様。」
カイトの呼び出しに応じ、ゲートから黒髪ロングに黒のワンピースを着た絶世の美女が現れた。
そして彼女が現れた事により、会場に居る人間全員が目を奪われた。
それと同時に彼女から放たれる圧倒的なプレッシャーは、グランを超えていた。
「レベッカ。悪いがあいつを殺してくれ。俺ら家族を侮辱した。」
「承知しました。」
カイトは無表情でニックを指差し、殺せとレベッカに命令し、レベッカは当たり前のように承知した。
大丈夫生きてます。
更新が遅くなってすいません。
忘れていたわけでありません。
忙しくて時間がありませんでした(-。-;




