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学園長の憂鬱
廊下を走る音が聞こえ、学園長はこの日何回目かのため息を吐いた。
バタンッと音を立てて入ってきたのは、アイリスだった。
「アイリスさんそろそろ来ると思ってたよ。まぁ座ってちょうだい。」
アイリスは学園長の言う通りに座ると、見知った顔もちらほらと居た。
「おぅアイリスもやっぱり来たんか。まぁワシらと同じ理由じゃとは思うがな。」
第一声を発したのは、喧嘩師のアボックだった。
「アボックじゃないの。やっぱり貴方もアイツの事で来たの?」
「たりめーよ。あんなふざけた奴が学園長推薦なんてワシは認めんけんな。そこらの説明は学園長さんにしてもらいますよ?ワシらが納得が行くようにね。」
学園長は心の中でため息を吐いた。
目の前には、アイリス、アボック、ニック、マリアが居た。
「細かい事は言えないけど、彼は絶対学園に入れないといけなかったの。正しい道を教えないと、国が・・・いえ世界が壊れる。」
学園長室に居る人間達は、学園長が嘘をつくわけが無いと分かっているが、自分達の目で見た人間がそんな感じには見えず戸惑った。
「これからは同じクラスになるから、自分達の目でどんな人間かを見極めてね。」
アイリス達は、規格外の話を聞き唖然として学園長室を出た。




