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始まり
何故最強を目指すのか?
地位?名誉?女?最弱の俺には関係無い話だと思ってた。 あの時までは・・・
桜の舞う季節、周りは入学や新学年に上がったというワクワク感やウキウキ感に包まれる中に溜め息を吐きながら歩く男が一人居た。
「何故俺が此処にいるんだ。絶対場違いでしょう。」
明らかに周りとは違う雰囲気を出している男は、カイト・ワーノルド
今年から、名門ハーベル学園に入学することになっている。しかも特待生としてである。
「魔法を全然使えないのに大丈夫なんかな。本当にあの人は俺に何を見たんだ。」
カイトは、恨めし顔をしてあの人との出会いを思い出していた。