席を決めましょう
第二話です、よろしくお願いします
「んでんで、本当はどこなの?」
「まだ決まってねぇよ、初日からくじ引きで決めるんだってよ」
「ふぅん、珍しい」
「お前以外はな」
「えっ?なんで?」
「この教室さ、男子14.女子15だろ、一人だけ、隣いないんだよね」
そうか、横は2.2.2で縦は5だから、一人余るのか、納得だ、
「でも、なんで、俺なんだよ、と言うかその場合女子が一人だろ?」
「だな、でも女子が初めての学校で一人は不安だと言う意見から、こうなった」
「それだとしても、なんで俺なんだよ」
「あぁ、あれ嘘」
「うそぉん」
「でも、後にくじで決まるからな、1-14の番号がそれぞれにあって、自分の番号が当たったら、一人だ」
「俺の番号は?」
「3だ、因みに俺は9な」
「確率としては7%ぐらいか、賭けるしか無いな」
「おっと、もう始まるぞ」
「それでは、一人ぼっちで、この先夏まで過ごして行く、哀れな野郎を決めます、」
教師口悪すぎだろ
「この中には1-14(3を除く)が一枚ずつ入っています」
「え?俺のは」
「そうそう、お前のは特別しといてやったぜ、折角学校に来てくれたんだからな、これぐらいな」
「おお!ありがとう我が友よ!」
「そして3が87枚の計百枚です、」
「87%か、運任せだな」
コイツ、ふざけんなよ、、、
「お前、許さん」
「あの時ツッコまないらこうなるのさ、」
まだ根にもってたか
「まず、3つ引いて、その中から1つを決めます」
「お、ちょっと確率下がったかな?」
「それでは、行きます」
「「ドキドキ、ドキドキ」」
「3!」
「「おーーっ」」
「3!」
「「おーーっ」」
「3!」
「「おおおおーーーっ」」
「、、、、」
学校生活最悪だわ、もう行くの辞めようかな
と思っいたその時
「待ってください!」
「なんですか、愛希さん」
「茂野君が一人なら私が代わりになります」
「え?」
「どうしてですか?愛希さん?」
「そうそう、有難いけど、なんでだ?」
「その、特に理由は、ありませんっ、強いて言えば、そのっ、なんでもないです!兎に角、茂野君なら代わります!」
顔を真っ赤に染めて宣言する、
「おっ、ラッキー」
「そうですか、では愛希さんに、、」
「ちょっと待ってください!」
え?表日?
「女子を一人にするのは危険だという事でこうなった筈です!」
「いやぁ、そうなんですけど、、」
「そこで僕に提案があります!」
「提案、とは?」
「3つ程あります」
「表日の奴、どんな提案があるんだ?」
「一つ目は、ペアを三つではなく、個人を六つにするのです、」
そうか、そうすれば必ず一人は隣が出来る
「「でもなー、ペアにはロマンがあるのになー、」」
それもそうだがな、
「二つ目は、三人ペアをひとつ作ります」
小学校でよくやる奴だな、それもいい案だ
「「ここは高校だしなー」」
確かになんか違う気もする
「三つ目は」
三つ目は?」
「茂野を退学にします」
「「それだ!!」」
「なんでや!」
「「なんだアイツ、急に叫んで」」
「「冗談に決まってんじゃんねー、」」
「「やっぱり3部だろ」」
「「いや、俺は5部派だ」」
色々な意見が飛ぶ、本当に色々だ、
「先程のは冗談で、案1でどうだ?」
「「賛成」」
「よし、しかしくじで決まったからには茂野に隣一人をやってもらう」
まあそれならいいか
「それと、勇気を出して代わろうとした、愛希には茂野の唯一無二の隣をやってもらう、いいな?」
「あっ、うん!」
「これで決まりだ、あとは適当にくじで決める、わかったか」
「「イエス、ボス」」
本当に表日はリーダーシップがある。
その後、席は無事決まった、俺は5列目の左から2番目になった、左に人はいないが、右には愛希さんがいる、そしてこの愛希さんがまたメッチャ可愛い、しかも立て続けにみんなに
「なぁ、お前、あの愛希ってやつ絶対お前のこと好きだぞ!」
「茂野君、愛希さんね、多分茂野君の事好きだと思うよ」
「ねえ、茂野君は何部が好き?」
なんて言われる、黒城さんも良いけど、愛希さんもまた違って良い、こちらは妹系の可愛い感じだ、いっそのこと告白してみようかな、多分オーケーだろう
「おい茂野、お前は愛希の事どう思う?きっとアイツは、」
「分かってるよ、」
そうえば、表日の席は俺のは前だそしてコイツの左が黒城さんだ、俺の左斜め前でもある、羨ましい限りだ
「茂野、もうちょい知ってからにしろよ」
「分かってるってば表日」
「それと、」
「それと?」
「愛希さん、彼氏持ちだって」
「、、、俺は7部が一番好きかな」
「俺もだ」
今回は席決めでしたね、次回は役決めだと思います、
また見かけたら、よろしくお願い致します