Melody story
―光と影。
それは、決して一つにならない存在。
そして、ここに光と影に分けられた少年が二人。
二人は今、旋律に誘われ、再開を果たした。
旋律の学園にいざなわれたのは運命。
―
ピアノの音がする。
ピアノから流れ出した旋律が、空に向かって飛び、そして消える。
この音色を、俺は聞いたことがある。
幼い頃に、一度だけ。
髪は黒曜のように黒く、目は燃えるような紅。
俺と妹と同じ色だ。
だが、顔は思い出せない。
記憶の棚を引き出してみても、探し物は見つからない。
―いったい誰なのだろうか。
―
あなたは体の一部に古傷がありますか?青実学園近くの地域では古傷は、その人の過去の想いが秘められていると言われています。
そこで「国立聖如月青堂実朱学園(こくりつせいきさらぎせいどうじっしゅがくえん)」、今では国立青実学園と呼ばれている学園は学業の他に「戦闘」というシステムをつくり、生徒一人一人の傷の位置などから武器や能力が決められます。
元から能力をもっている人もいます。
†『旋律の学園』プロローグ Melody storyを読んでいただき誠にありがとうございます。
†初投稿です。pixivやブログの方にも載せていますが、ここにも載せる事にしました。ここに投稿した方が多くの方に見てもらえるかなと思いまして・・・。
文才が皆無なため、見苦しい点が多々ありますが、ご了承ください・・・。