承
ここが一番グロいです
(ToT)
ご注意ください、自分の出来るグロ描写の、ほぼ全てをつぎ込んでいます(^_^;)
苦手な方は、是非スルーの方向で。
潰し魔は、相手を物色している。
勿論【殺害する】相手だ。
彼女には、卓越した身体能力と、魔法の手帳がある。
この二つのアイテムさえあれば、いくらでも楽しむことができるのだ。
《どうせなら、可愛い娘や綺麗な娘にしたいよねぇ。
美しい物が、ジワジワと壊れていく……【カタルシス】って言うの?
う〜ん、感じちゃう》
通常では絶対に見せない【潰し魔テンション】に、徐々に入っていく。
《あたしより可愛い女や綺麗な女なんか、みんな死ねば良いの》
テンションが、急ピッチで上がっていく。
《あっ!
あの娘、可愛い〜。
あの娘と遊ぶことにしよ!》
とうとう潰し魔は、獲物を見つけてしまった……。
「ちょっといいかな?」
潰し魔が高校生ぐらいの女の子に声を掛けながら、悪魔の魔法を発動させる。
「あなた名前は?」
潰し魔は、魔法を発動させた後に、必ずこの質問をする。
そうすることによって、魔法の効き具合いが確認出来るのだ。
「えっと、あのー……、矢沢蛍子です……」
オドオドしながら少女がそう名乗った。
潰し魔は確信を持つ。確実に魔法が効いていると。
潰し魔に魔法が効いていると判断されてしまうこと、それは、この矢沢蛍子という高校生が殺害されて死ぬということを意味している。
潰し魔はいろいろと適当な理由を付けて蛍子を人気の無い場所へと誘導していく。
そして、殺戮が始まる……。
「あの、お話って何でぶっ!!」
蛍子の言葉が終わらないうちに潰し魔の拳が左頬にヒットする。
「ぁぁああああ!!」
悲鳴をあげながら、47キロの体が宙に舞う。
女の子の柔肌を殴り付ける感触。
堪らなく気分がいい。
大きな音を発てて、蛍子が着地する。
「あっ、あうっ……」
か細く鳴きながら蛍子が、口から血混じりの唾とともに、数本の奥歯を吐き出した。
「あっあっ……、ああああぁぁぁ!!!」
女性特有の間高い裏声。
潰し魔お気に入りの、この、悲鳴という鳴き声に、
「蛍子ちゃん可愛い!
ねぇねぇ、もっと鳴いてよ。
ね?」
と、満足しつつも、まだ物足りない旨を告げる。
「奥歯、いっぱい抜けちゃったねえ。
アンバランスだから全部抜いちゃおーね」
言うなり、のたうち回る蛍子に馬乗りになった潰し魔は、彼女の大きく開かれた口内に、力一杯に、右の拳を叩き込んだ。
「たっ、助けてください助けてくださいたぶぉ!」
必死に慈悲を求めている蛍子の全ての歯を、右の拳一つでへし折る。
おもむろに拳を抜いた後に残っていたもの、それは、ゴボゴボと血の泡を吹き出す元の状態よりも若干広がってしまった、緋い色のみで構成されている蛍子の口だった。
「がっ、がっ、がぶげげ……、ぐばばび」
それはもはや、人間の言葉ではなかった。
右手に微かな痛みを感じていたが、己の加えた攻撃によって原型を失った蛍子の口から放たれる、意味不明な声。
ほぼ間違いなく美少女の部類にカテゴライズされるであろう矢沢蛍子。
それを叩き壊している実感。
潰し魔は、このえも知れないカタルシスに酔いしれ始める。
「あーん、もぅ、蛍子ちゃん可愛い。
お口がクチャクチャになっちゃったのに、なんでこんなに可愛いのぉ?」
蛍子に対して、素朴な疑問を投げ掛ける。
当然返事が返ってくる筈もないのだが。
「あっ、そーかぁ!
おめめが可愛いんだ!
そのぱっちりクリクリで、キラキラなおめめが可愛いんだぁ!!」
無邪気な満面の笑みを湛えながら、自分なりの結論をなかば強引に導き出した潰し魔は、
「えーい!」
と、楽しそうな掛け声を発して、右の拳を蛍子の左の目元に叩き込むために振りかぶる。
そして、
「それぇ!」
との掛け声と共に、それは狙ったポイントに叩き込まれる。
「げぼぁ!」
蛍子が奇声を発するのと、彼女の眼球が、すぐ側に大きな衝撃を受けたために、外に飛び出したのはほぼ同時のことだった。
「わあ、目ん玉出ちゃった。
キモーい。
ねぇねぇ、目ん玉って、出ちゃうと痛いの?
ねぇ、出ちゃっても見えるの?
あとぉ、げぼぁってなぁに?」
それらは全て、潰し魔には経験したことのない、素朴な疑問である。
悦んでいる子どものような間高い声で、もはや答えの返ってくることが無いことは歴然としている蛍子に対して、質問責めを浴びせる。
案の定、返ってくる声は、
「がぼっ、ごぼ、ごふっ、げふげふっ!!」
という、喉に流れ込む口からの出血にむせ返る音のみだった。
「一個だけ出てるのは不公平だから、二個とも出しちゃおーね」
ケラケラと笑いながら、潰し魔は攻撃を加えるために態勢を整える。
「えいっ!」
右の眼球も飛び出してしまう。
「がががぼぁがっ!
げふげふっ!
ごはぁ!」
激しく痙攣しながらむせ返る蛍子の震えとうごめきに刺激された潰し魔の股間が、遂に、濡れてしまった。
それと同時に蛍子の股間も濡れ始めていく。
二人の下半身を濡らす体液。
それは、全く違う種類の汁だったが、二人の下半身の見た目の状態は全く同じになってしまった。
そして、二人の汁は、蛍子の腰の辺りで一緒くたに混じり合ってしまう。
「やだ汚い!
あたしの汁がぁ、蛍子ちゃんのおしっこと一緒くたになっちゃった。
臭い!
汚い!
キモい!
ムカつくぅ!!」
ひとしきり蛍子の失禁を罵った後、彼女の顔を打ち据えるための態勢を作り、止めを刺す旨を告げる。
「こんなとこに、こんなに臭いおしっこ垂れる女の子は、傍迷惑だし悪臭公害だから死ね」
と……。
後はもう、蛍子が跡形もなく潰れてしまうまで両手で顔を殴り続けるだけだった。
2006年、12月20日。
この日、矢沢蛍子という一人の少女が、生命体から、物体へと変わった。
〈続く〉




