僕は何も知らない、本当だよ
4月7日
今日はゼーベル学園1年生にとっては大切な日
剣のレベルと魔力の測定
これによって学園内での待遇も変わってくる
「おはようアオイ、シロ」
「おはよー」
「おはよう」
「今日って確か剣がいるよね?」
「そうだっけ?」
「クロナに聞いてみるか」
「私聞いてくる」
そう言ってシロは家を飛び出して隣の家のベルを鳴らした
「おはようシロさん」
「おはよう」
「それでどうしたの?」
「今日って剣持ってくか兄とミズキが聞いてきてって言ったから」
「今日剣いるんだった!!どこにしまったの」
クロナも忘れていたらしい
「兄剣いるらしいよ」
「わかった」
そう言って剣の用意をして家を出た
それと同じタイミングでクロナも家を出た
「偶然だね」
「クロナ剣見つけたの?」
「なんとか見つけました」
「いつもより10分遅く家出たけどあなたたちもいるしまあまあ大丈夫かな」
クロナは安心しているが
「ちなみに予鈴まであと10分もない」
「え?」
シロとミズキは驚いていた
「えっとそれってやばいのではないのですか?」
「まあなんとかなるだろ」
結果は無事予鈴1分前に門をくぐることができた
「まさか学園行くのに全力疾走するなんて思いませんでした」
「遅刻回避出来たしいいのでは?」
「次から10分前に家を出ようアオイ」
「ミズキがそういうなら」
「兄剣どこにあるの?」
シロがそう言った瞬間アオイは顔から汗が出てくる
「家に忘れたかも」
「それが一番やばいじゃないですか」
「まあ魔法使えばすぐに持ってこれるから大丈夫だろ」
そう言った瞬間アオイは魔法を使った
「虚空・転」
手元に剣が現れた
「今のって空間魔法ではないですか?」
クロナは驚いた周りに生徒がいなかったのでその場はなんとかなっていた
なぜなら空間魔法を使ってる魔術師はこの世界にいないのだから
「空間魔法使えること他の人には言わないでね」
「無茶言わないでください。魔力測定の時に使える魔法の種類も判定されるんですよ」
「シロ、ミズキどうしよう助けてよー」
「こればっかりはどうにもできない」
「兄どんまい」
「そんなー」
「でも今までにいたことないなら魔法として登録されて無いかもしれないですし何とかなりますよ」
一限は剣術科は剣のレベル測定魔法科は魔力の測定
剣には1~5のレベルがある
魔力は数値化されていく一般的には1500あればすごいらしい
「皆持ってる剣かなりレベル高そうだね」
「そんな事より魔力測定が怖いよ」
「シロよりマシな結果になるよ」
「アオイさんの剣刀身が黒いですね」
「黒水晶が元になってるからね」
「ミズキさんの剣は氷みたいな色してますね」
「実際氷魔法が乗りやすいからね」
「てことは魔剣士目指しているのですか?」
「魔剣士の資格はいらないかな」
少しして剣のレベル測定が始まった
「今の剣凄そうだったのにレベル3判定だって」
「学生が持っている剣は普通はレベル2とレベル3が多いって言われていてレベルは4かなりレアらしいですよ」
「この学園でレベル5の剣出たことあるの?」
「5レベルの剣はこの学園では出たことないですしこの国でも7本しか出でないらしいですよ」
「なるほど」
「次アオイじゃない?」
「本当だ行ってくるよ」
剣を持って歩いていたがかなり注目されていた
「剣を抜いてみろ」
「はい」
そう言ってアオイの剣を抜いて測定器の上に置いた
表示にはレベル5とでてきた
「えっとこの剣どうなります?」
「国が預からせてもらう」
「僕これしか剣がないなので無茶言わないでください」
「かなり大事になっちゃったね」
「僕も測定行ってくるね」
「お願いします」
そう言って剣を鞘から抜き出して測定器に置いた
表示はレベル5とでてきてしまった
「ありがとうございました」
と言って剣を取ろうとしたらしたと同時に
「これも国で預からせてもらいます」
「この機械壊れてるんじゃないですか」
「そんなわけないこれ昨日届いた新品なんだから」
アオイとミズキは測定員と話しているタイミングでクロナも剣のレベル測定をしていた
クロナの剣はレベル4と表示されて安心していた
魔力測定は目の前にある水晶に手をかざすだけで見れる
シロの魔力測定では
「魔力数値183693それに五大属性と光属性」
五大属性は炎、水、風、植物、精霊
「この数値この国の最高記録を大幅に更新している数値ですよ」
「前回の最高記録が10000弱だから170000以上の更新」
アオイとミズキは剣は回収された
「僕の剣絶対に返してくださいよ」
「わかりましたそれで手を打ちましょう」
剣は返してくれることになったが国に登録するため一時的に預けることになった
「これから魔力測定らしいね」
「あれなに?」
クロナは沢山の人集りを指さしたそこは魔力測定をする教室だった
「シロが囲まれてる」
「あのこれ何があったんですか?」
クロナが聞いてくれた
「魔力測定で183693という数値が出たみたいですよ」
「僕たちよりもやばいんじゃね」
「私測定してきますね」
「僕たちもこの人集りに隠れて測定しよう」
クロナの魔力測定では
「魔力1730優秀な数値ですし風属性と植物属性、の適正もあります」
「やった」
ミズキの魔力測定では
「魔力3590これは魔術師レベルの数値ですしかも氷属性と水属性の適正もあります」
「なるほど」
アオイの1番の問題である魔力測定では
「魔力4540魔術師レベルです。魔法の適正では風属性、雷属性、炎属性、氷属性、水属性、精霊属性それに空間属性と闇属性!!」
やはり出てきてしまった
「なんだってこの国には存在しないはずの空間属性と闇属性だと」
「そんなの魔法科にもいないのよ」
結局大事になってしまった
その後シロとミズキとともに学園長室に呼び出されてしまったクロナも他の要件で呼び出された
「失礼します」
「呼び出してごめんねー」
「それで僕たちの剣いつ頃返ってきます?」
「早くて明日には返ってくるそうだ」
明日は実習があるから剣がないと困ることを見越され学園長がお願いいてくれたらしい
「シロさんは魔力測定ですごい数値出したみたいだね水晶破裂しなくて良かったよ」
「それで本題君達4人で明日の実習の後ある場所に行ってきて欲しい」
「そこはどこですか?」
「聖域と言われている水霊ダンジョンそこに雷獣と呼ばれるものをどうにかしてきて欲しい」
「わかりました」
「報酬って何かあるんですか」
「もちろん1人金貨40枚」
「その金貨でベーカリーハウスのクロワッサン全て買うように行ってくる」
「シロ本当にそれでいいのか?」
「えっとだいたい400個くらい」
「ベーカリーハウスが断りそう」
「この学園の名前で手配しておきましょうそうすれば確実に作って貰えますよ」
「僕たちは他のことに使いたいから金貨報酬でお願いします」
「わかりました」
「それでは失礼します」
そう言って学園長室から出た
「最初は説教かと思った」
帰り道でクロナは言った
「まあ依頼とかで良かったよ」
「この後ご飯の仕込みしないといけないな」
「アオイ今日のご飯なに?」
「冷蔵庫に確か牛肉があったからビーフシチューにでもしようかな」
「兄のビーフシチュー美味しい」
「楽しみにしておく」
「クロナも食べるか?」
「よろしいのですか?」
「まあ3人分も4人分もそこまで作る量変わらないし」
「ではお邪魔させていただきます」
「ついでに明日の実習でどんな感じにやるか決めようか?」
「そうですね」
その後楽しい時間を過ごした
これから学園生活を楽しくできるのか?