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第三話調査中

子供のころの思い込みの激しさは異常

 調べ学習は何かしら人に話を聞くにはもってこいの機会だった。

雨の日にカーテンを必ず閉める、というのなら、あの現象は偶々であったり、一回きりではないはずだ。その上僕が雨の日に何かを見た、というのなら、その対策としてカーテンをしたと考えるべきだ。だから、この機会に、それとなく雨の日と龍について聞いてみよう。橋を渡りながら、そんなことを考えていた。


「ただいまー。」

「あらシュウちゃん、今日は早かったじゃない?」

「まあクラブ活動なかったしね。」

「あら?今日って第三木曜日だったかしら?」

「そうだよ」


 おばあちゃんは齢60にしてまだまだ健康的、活発なひとだ。流石に去年のフルマラソン完走は腰を抜かされたけれども、いつまでも衰えを感じない。何なら今もスクワットしながら受け答えをしていた。


「今日社会の授業で調べ学習をすることになったんだけど…」

「あらそうなの?聞きたいことがあったら何でも聞いてね。何なら市立図書館にも連れていくわよ。」

「ありがとう。」

「もー、孫が喜ぶ顔がおばあちゃんの喜びなんだからそんな遠慮するんじゃないのよ?」


「じゃあ早速なんだけど、龍って見たことある?」


「龍…うーん…いや、ないわね。地域の神社についての調べ物をしてるの?そうだとしても、うちの近所の神社には祀ってないわね。」

「そうなんだ。ありがとう。いや、地域の歴史について調べるってことになってさ、同じ班のヒカルが「ドラゴンとか出てきたら面白くね!?」っていうもんだから…」

(ごめんヒカル!利用させてもらった!)

「歴史ねえ…なら尚更、市立図書館に行ってみましょう。お友達も誘ってみない?」

「わかった。」


「いいわねそれ!パパが週末も仕事があるっていってて図書館にいけないから困ってたのよ!」

「ぼ、僕も出来れば連れてって欲しいな…」

「当たり前だろ、大丈夫、うちの車六人乗りだから。」

「それは楽しみだぜ!」

思ったよりあっさり約束を取り付けられた。



おばあちゃんは173㎝くらいある。

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