表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/66

《Trip1ー①》

申し訳無い。

少し短いです。

拙い文章ですが、御読みいただけたら幸いです。



 と、気取ってみたものの、なにも定まらんままに歩むのも限界がある。

 自分に何ができるんかも、何もわからんままに歩んでも、いずれは壁にぶち当たるやろう。

 せやから、今何ができるんかを確認する為に、とりあえす自分の装備を確認してみることにする。


 と、言ったところで、現状身に付けているのは、俺の趣味に合わせた黒を基調とした衣服に、腰の後ろのベルトに差した『木の棒』だけである。


『木の棒。初期特典装備。木製の棒』


 見たまんまの解りきった答えを『知識』が答えてくる。

 8ビット時代のド○クエかいって、大声で突っ込みたい。

 ほんま、ただの嫌がらせの様な気がめっちゃするが、一応、ほんま一応転移時の特典やさかい、役に立つんやと思もとこう。

 何となく固そうな材質ではありそうやし。

 詳しい材質?

 知らんがな。

 例えば樫やら桧やら言われても、へぇー位しか言われへん。

 長持ちしてくれたらええかなって思う位やな。

 金属製の剣とか相手したら無理かもしれんが。

 そう考えたら、やっぱり剣とかの方が良かったかな?

 まぁ、現代社会でのうのうと生きてきた身としては、今さら『必要ならば、ここなら人を殺してもAll OK!!』と言われても、あっそーすかとは対応できん。

 なら、いっそ非殺傷の木の棒の方が扱いやすいんかも知れんけど。


 まぁ、おもいっきしどついたら、死んでまうこともあるんやろうけど、そん時はしゃーないと割り切ろう。


 ここで一つ気が付いた。

 俺、今眼鏡をしとらんやん。

 ガキの頃は、両目共に1.5と良かったんやけど、仕事でパソコン触るようになったとたん、一気に悪くなってもうた。

 幸い、老眼とは縁がなかったけど、おかげで眼鏡は手放せなくなった。

 そやのに、裸眼で普通に全然見えとる。

 コンタクト?

 180cmのゴツい体しとるけど、こう見えて気が優しいんやで。

 目に指突っ込むとか考えられん。

 絶対に無理っ!


 一つ気がつくと、他の事も気が付くもんや。


 まず肩こりがなくなっている。

 万年四十肩の痛みが、腕をぐるぐる回してみても、嘘のように軽くなっている。

 他にも、腰と膝の違和感がなくなっている。

 一度腰を痛めてから、気ぃ遣いながら過ごしていたが、思わずラジオ体操をしてしまう程、足腰が軽い。


 後は、お腹周りを可愛く彩っていたぽっちゃりが、何故か綺麗に消え失せている。

 さすがにsixpackとはいかんけど、それなりに腹筋が感じられる。

 なんか若かりし頃に戻った気分♪


 おっさん臭いと言うなかれ。

 みんな50歳を過ぎれば、身体に大なり小なり何らかの不具合が出てくんねん。

 胸に手ぇ当てて、思い返してみ?

 そんな品行方正に生きとらんやろ?

 まぁ、真面目に生きとっても、いわす時はどーやったっていわすねんけど。


 まぁあの神さんらしき男は、『健康な身体』ってやつをくれたってことやろ。

 この分やと高血圧も治ってそうや。

 ありがたや、ありがたや。


 ってか、まず地に足をつける意味では、今どこに居るかを知っとくべきか?


『現在地はフェルメズム大陸のオルクリズド王国の南東、マルズベルク公爵領の東、サタムの森周辺です。

 因みに、進行方向に人間の集落は、海を越えても存在しません。』


 ……そういう情報は、できるだけ早く言ってもらいたいんやけどね。

 俺だけに聞こえる声やし、周囲に誰も居らんけど、ちょっと恥ずかしい。


 そやけど、一つ新たに解った事がある。

 『何をすべきか?』といった漠然とした疑問には反応しなかった『知識』やが、『どこに居んねん?』といった明確な問いかけに対しては、確実な答えを返してきた。

 つまり、この『知識』を活用するためには、明確な答えを求める必要があるって事や。


 後は何処までの問いに答えてくれるかやが、さてどやさ?

 『案内人』も兼称するするぐらいやから、生きていく上で必要な事位は答えてくれるかも知れんが、例えば世界の真理とかは無理かもしれん。

 実際に、今その真理について考えとるけど、今ん所『知識』は発動していない。

 ちゅう事は、答えてくれん問いもあると思といた方がよさそうや。


 せめて、某国民的SF格闘漫画の戦闘力測定器の如く、相対する者の強さ位はわかったらええねんけど……


『相手を目視する事ができれば、ある程度は可能です。』


 まじ、ス○ウターかいっ!

 一応平和主義で生きるつもりやけど、しゃぁない場合は身ぃ守る戦いだけでなく、逃げるという選択肢も取りやすくなるさかい、これはありがたい。

 けど逆を言えば、この世界では戦う可能性が有るという事でもある。

 それはそのまま、死ぬ可能性が高いという事に繋がっていく。

 ほな、俺はどの程度戦えるんやろうか?


『現在の戦闘レベルは13です。』


 いや、レベルで言われても解らんしっ!!

 もう少し分かりやすく教えてぇや。


『一般的に、戦闘に関する職業に従事する者のレベルが10前後なので、その中でも上位に位置すると言えます。』


 なるほど。

 まぁ上には上が居るんやろうけど、そこそこはやれるっちゅう事は解った。

 ほな、そのレベルを上げる事はできるん?


『戦闘を行い、生き残ることができた場合、もしくは戦闘に関する技術を修得することができれば、レベルが上がることがあります。』


 ほうほう。

 という事は、俺が13という中途半端な数字である以上、それ以上の数字が存在し、途方もなく強い奴も居るっちゅう事やな。

 まぁ、ケンカ売りまくって生きるつもりはあらへんけど、注意しとこう。


 んで、話を戻すが、異世界迷子となった事が解った身としては、どこに向かうのが正解なんやろう?

 気付けば夕日もほぼ沈み、逢魔ヶ刻の光が周囲を包んでおり、そろそろ寝床を考えなならん。

 それにぼちぼち空腹を覚えてきたし、先立つ銭もありゃしない。

 まぁ、銭があったとしても、なんか食いもんが買える状況ではありゃせんが。

 さて、どーしたもんかいな?


『左、10時の方向、森の近くの街道沿いに生体反応があります。数は8。反応から人族であると推測されます。』


 おぉ、第一村人ならぬ、第一異世界人発見!

 まぁこの場合、俺の方が異世界人なんやろうけどね。

 俺はそっちに向かって、歩みを進めた。


 さて、どんな出会いが待っていることやら。

 流石に、こんな場合は人見知りとか言うてられんしね。

 この出会いから、この世界での生活を始めよう。


『生体反応が7になりました。』


 ……なんか果てしなく嫌な予感がするが。



《See you next trip》

 

御読み頂き、ありがとうございます。

感想等を頂けたら望外の喜びですが、

当方とうふのメンタルですので、

御手柔らかにお願い申し上げます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ