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022 南部方面軍司令部(3)

【32日目 午後4時半頃 シリトン】



 アリス他2名と一匹は南部方面軍司令部の控え室でゆったりと休憩している。




「それでね。話の続きだけど、さっき乗って来た馬車の10倍以上の大きさの飛行機って言う乗り物が人を200人以上乗せてこのアレキサンドライト帝国領土を1日のうちにぐるっと一周してしまう。そんな乗り物が有るんだよ。


「音の速さの2倍の速度でロードナイトからシリトンまで3分で飛行する。そんな高速航空機でお互いに闘い合う。そんな軍隊だよ。

グレタさんキアラさんにも見せたいなー。航空自衛隊の誇るアクロバット飛行チーム、ブルーインパルスの飛行展示を」


「飛行展示ってどんなの? アリス様」


「えっとね。さっき言った高速航空機がね、能力の限界まで出して宙返りしたり回転したり。さっきの儀仗兵みたいにカッコよく揃った動きをしたりスモークを引いて空中に絵を描いたりするんだ!」


「へえ、見てみたいね。航空機か。転写してもらった知識にはあるけどアリス様がそんなに好きな物なら実際に見てみたい。凄いんだろうね」



 んん。今思い付いたけどキアラさんの動物の王で鳥を使役すればサイズ感は随分というか全然小振りだけど似たような事はできるかもしれないね。



「キアラさん鳥の使役って同時に何羽出来る?」


「え? えーと。やった事ないけど精神にかなり負担だから複数は無理じゃ無いかなぁ」


「動物調教5って強度を自由に下げられるんじゃない? 他のレベル5魔法がそうだから多分だけど。思うに、たかが鳥如き動物調教5は強すぎるのでは? 動物調教1とか0とかの強度まで落としてもイケるんじゃない?」


「そうかも。ちょっとやって見ますね。今日はもう暗くなるから明日以降かな」



 よしこれで動物調教の新たな側面が解明出来るぞ。







 なんとなく控え室の調度品を眺めていると壁に全身鏡が据え付けてあるのが目に入った。



「鏡がある。ちょっと見てみようかな。まだマルチナさんの顔見た事なかったから」



 全身鏡の所へトコトコ歩いていく。グレタ、キアラ親娘も付いてくる。




「ほう」




 髪はアッシュブロンドのショートストレートで癖のない直毛。

 顔の輪郭は卵型。目はブルーグレーの瞳で半月目。鼻と口は西洋系としては小ぶり。もの凄く可愛い。ビックリです。




 半月目は下が真っ直ぐで上が丸みを帯びた癒し系と可愛い系を兼ね備えた最強にモテる目と評判だったはず。地球の日本では。


 ちなみに地球にいる有朱宏治の妻、有朱遥香の目も半月目で超モテるんだよな〜 フフ。懐かしい。元気かな。

 でも今となっては私って夫と言えるのかな。だって地球に夫居るし。私は15歳女子になっちゃってるし。


 というかこの顔って私の奥さんである? 有朱遥香の顔にかなり似てるよね? 人種は違うけど姉妹で通るかも知れないな。お父様は外国人でハーフですか?って聞かれたりして。「はい。姉とは母親が違うんです」って答えればいいかな? 


 ふむ。想定問答集というか設定を作れば大丈夫かもしれない。


 地球に帰ったら姉妹設定にするのも一考の余地ありか。元妻をお姉ちゃーんって呼ぶ。悪くない。心がマルチナさんとビミョーに混ざり合って一部女性化してるのかなあ?


 遥香のことは大好きだからね。旦那だった時よりもピッタリと密着してキャッハウフフできるかもしれない。


 一年後は一歳になっている息子は甥っ子として猫可愛がりも可能っと。最高じゃんか。旦那でいるよりもよくないか?




 ジッと鏡を見る。自分に向かってニッコリ。おおお。凄い破壊力だ。この、なんか愛情と素敵と可愛さが溢れた目力と表情。たまらん。こんなの一撃で好きになってしまうよ。これなら我が妻、有朱遥香もイチコロだろう。


 人の表情にはその人の精神が宿っていると思う。こんな表情は私にはできないのに。ということはマルチナさんの精神がこの笑顔を作り出しているんだな。ああ。私の中のマルチナさんと会話できないかな。マルチナさんありがとう。




 ふと気づくとグレタさんとキアラさんが私の両側からピッタリ密着している。

ふたりは私の右手、左手をそれぞれがガッチリと握って潤んだ目で鏡の中の3人を見つめていた。


 私はマルチナさんの「ニッコリ」をさまざまなバージョンで発動し続けた。グレタさんキアラさんも満面の笑顔になる。これ最高なんですけど。いつまでだって出来るよ。



 この鏡欲しいな。司令官に強請ろうかな。




 その後、私たちは馬車に乗って宿屋に向かい三階建高級宿屋「高目」の三階ワンフロアを貸し切られたスイートルームに入った。

食事は貸し切りの個室で頂いた。


 ピザとスープと肉料理、包み焼き? パンを自由に取って食べる。飲み物はお茶を頂いて、さあ頂きます!




 あーやっぱ私はトマト好きだな。食べ物の中で一番好き。この酸味と旨味が凝縮したような。何とも言えないね。トマトと胡椒とバジルとオリーブオイルレモンフレーバーと出汁を使ってスープを良く作ったなあ。懐かしい。

 このピザ、マルゲリータ風で大好きな味だよ。


 グレタさんキアラさんはちゃんとした料理は数ヶ月振りとの事。本当に嬉しそうに食べていた。


 ボブは生肉が良いって、生の鳥モモ肉を1Kgドーンと貰って、ダミ声でうにゃうにゃ言いながら食ってる。


 ふふふ、良いことだよね。明日には多分司令官にお願いした金貨が手に入りますから。今後はお食事もちゃんとしたものを食べられますよ。


 食後はスイートルームに戻って鍵を閉めてからマイホームに入ってひとしきり駄弁ったりお茶とお菓子を食べたりして寝る前に「浄化」で綺麗にして寝た。











次話 023 聖地

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