君へ
死んだ魚の目をしてる、って君に言われた日から、僕は毎日を工夫して生きているよ。毎朝鏡に向かって笑いかけてみたり、川で溺れている犬を助けたり。君は笑うかもしれないけれど、僕は結構マジなんだぜ。それから、いい映画を観たり、いい小説を読んだり、嫌いだったミルクを飲んでみたりもしてる。
困っているのは、自分じゃ死んだ魚の目をしているかどうかわからないこと。分かっているのは、変わりたいってこと。思っているのは……いや、やめておこう。
沈む夕陽を見るのも、何かいい影響を与えてくれるかな? ああ、君に色々聞いておけばよかった。
君とまた会える日を楽しみにしながら、この手紙をポストに入れるよ。じゃあ。