表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/96

出会いと始まり⑩

ガキィィィン!という音が鳴り響き赤い熊の右腕が弾かれた。当たったらヤバそう…赤い熊の注意がお兄ちゃんの方にいっている隙にアーツを使用する。


「《パワーショット》」


「リユ避けろ!ぐっ…!?」


「っ…!」


アーツを放った瞬間私の頭より大きい石が飛ばされた。後ろに倒れることで石は真上を通過していく。でもお兄ちゃんがバランスを崩されてしまう。弾けなかった反動でダメージを受けた。お兄ちゃんが倒れるのは不味いから急いで鉄の矢を取りだし撃つ。


狙いはあまりつけてなかったけど胴体に当たり赤い熊の注意が一瞬こっちに向いた隙にお兄ちゃんはアーツを使って背中を斬った。痛かったのか叫び声を出した後近くに生えていた長い木を根っこごと引き抜き薙ぎ払ってきた。


お兄ちゃんはスライディングで滑り込み私は向かってくる木を跳び箱代わりにしてジャンプして避ける。後ろに流れていった木はそのまま投げられ赤い熊が硬直したのでアーツで背中を狙った。お兄ちゃんの方も足の隙間を潜り抜け背中を斬る。


「リユはそのまま距離を取って怯ませて!僕は首を斬る!」


「分かった!《パワーショット》!」


心臓辺りを撃ち、私に完全に注意を向かせるとお兄ちゃんは構えを変えた。勝負を決めるつもりだろう。石を撃ち落としたりしつつ後ろから近づいてきてるお兄ちゃんが見つからないように逃げて遂にその時が来た。


赤い熊が立つのを止めて四足で追いかけてきた瞬間背中にお兄ちゃんが後ろ足を2回斬った。赤い熊が動きを止めて後ろを見ようとした瞬間お兄ちゃんが1m程飛んで赤い熊の背中を斬り、刀を刺したまま首まで切れ目をいれる。


赤い熊は悲鳴を上げてお兄ちゃんは刀を下に向け、首を切断した。赤い熊はポリゴンの欠片となって消えていきいつの間にか木があった筈の場所の所の向こうにテント地帯が見えていた。ふー…勝てて良かったけど疲れた…。


「お兄ちゃんおんぶして…」


「お疲れ様リユ」


おんぶされながらテント地帯に着き開拓者ギルドへと行った。ドロップ品は…赤い毛皮に硬い爪、血染めの魔石があった。開拓者ギルドのランクがCになり新しい弓を買った。名前は無銘弓だった。どうやら鍛冶屋で弓の強化が出来るらしのでお兄ちゃんと共に向かう。


お兄ちゃんに外にあったベンチに下ろしてもらって弓を渡し、待つこと数分。お兄ちゃんが疲れたような顔をして帰ってきた。そして弓は赤くなっていて熊の爪痕のようなマークがついている。お兄ちゃんの刀も同じような感じだ。


「僕疲れたよ…何か食べに行くか?」


「うん、お兄ちゃんありがとう」


そして急に弓の説明が書かれたモノが現れた。


〈血染めの弓〉

説明:元は普通の弓だったが強力な魔石が埋め込まれたことによって変異した。血染めの熊の能力が3分に一度使える。

アーツ:【ブラッドショット】


確認した私は屋台地帯で所持金の半分が無くなる程お兄ちゃんと食べた後ログアウトした。…赤い熊ちょっとだけ可愛かった。

読んで頂きありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] ゲーム内通貨とアイテムが無い状態で死亡すると…実質ペナルティ無し?課金される?場合によっては奴隷になる? [一言] 樹人やみみん「そりゃ相手の攻撃は回避しますよw」 そーみん「こんな…
[一言] 樹人やみみん「私だったら、【緑の手】で生成した【宿り木の種】で、赤いプーさんの体に打ち込んで生命エネルギーをすいとる! エグいでしょ?」 (吸い取っている時は、元気が徐々に無くなり…死亡し…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ