出会いと始まり④
ランキング乗りました!ありがとうございます!
「あ、百合ちゃんステータス画面開いてみて」
Yさんからそう言われた。拗ねてる春さんを無視してステータス画面を開いた。
名前:小笠原百合 lv5
筋力:F 必要ランクポイント:3pt
生命:F 必要ランクポイント:3pt
敏捷:E 必要ランクポイント:3pt
器用:D 必要ランクポイント:4pt
知力:F 必要ランクポイント:3pt
精神:F 必要ランクポイント:3pt
スキル:【弓術lv2】【短剣術lv1】
ランクポイント:0pt
余ってるポイントを全部使って敏捷と器用を上げた。少し足が早くなった気がする。
「百合ちゃん現実に戻る?」
「?」
「主任…ログアウトって言ったら街中だったらゲームから出られからね」
「ログアウト」
Yさんの言った通りすると視界が真っ黒になり、始めの白い空間に移動した。目の前には『VR空間から出ますか?』という文字が出ていたので頷くと私の家の天井が見えた。
「百合!大丈夫…?どこも痛くない…?」
「春さんが大丈夫と言ってたじゃないか」
いつも見てるはずの家が少し変わって見えた。あんな所に私の写真あったんだ。あれ…春さんが居ない。
「春さんは…?」
「春さんなら帰ったんだよ。そのVRゴーグルはプレゼントだからね。」
「百合…お帰りなさい!」
お母さんとお父さんが泣いて抱きついてきた。暖かい。心配かけてごめんなさい。その後お寿司屋さんに連れて行ってもらった。とても美味しかった。そして寝て次の日は学校に行った。家から出ると隣に住んでいる野良が走ってくる。
「おっはよー!百合!」
「朝からうるさい…」
「ん?百合少しだけ明るくなった?」
「え、今まで暗かったっていうこと?」
「そうだよ!いつもぼんやりしてたから元気つけようかなって思った!」
「…」
「いたっ!」
無言で頭にチョップをして一緒に学校に行った。何で隣に住んでて髪型が一緒って理由だけでこんなに来るんだろう。…少し嬉しい…けど。授業が終わって帰ろうとするとまた野良が来た。
「一緒に帰ろうよ!自慢したいことあるし!」
「分かった…」
「お母さんが宝くじで100万当てたからゲーム買ってて頼んだらうんって言ってくれた!」
「何のゲームなの…?」
「あ、初めて聞き返してくれた!ありがと!」
「早く言って…」
「フィニッシュワールドオンラインだったはず!」
「…え?」
「フィニッシュワールドオンラインだよ!知ってるの?」
「あ、いや…」
「?ま、いいや!VRmmo一度やってみたかったんだよ!」
その後急いで家に帰って調べてみると一ヶ月後に発売されて、1週間後にβテストがあるらしい。今日が11月1日だから…ちょうど12月だ。お母さんから手紙を2通もらった。1つは春さんから、もう1つはお兄ちゃんからだ。
百合ちゃんへ、
1週間後にβテストあるから来てね
αテストは後3日開けとくから自由に遊んでいいわよ
あ、百合ちゃんには特別に製品版あげるからね(はあと)
春より
お兄ちゃんの方は、
百合へ、
元気にしてる?
僕は後数日で退院出来るけどもうスポーツは無理
春さんって言う人から色々聞いたよ
これで一緒に遊べるな笑
導より
少し思い出してきた。お兄ちゃんは交通事故で足を骨折した。サッカーをやってて天才って言われてたけど今回の事故でもう無理らしい。ごめんねお兄ちゃん。心配してあげられなくて…。お兄ちゃんに返事を書き宿題を済ませてフィニッシュワールドオンラインに入った。
木の門をくぐり森に入ってゴブリンを探した。少し離れた所にゴブリンを見つけたのでこっそり近づこうと思ったら、
「ギャ!グギャ!」
見つかった。急いで弓を引き絞り撃って倒した。器用あげといてよかった…。どうやったらこっそり近づけるかな…。考えた結果ゴブリンを見つけて木に登り、上からナイフで突き刺して倒すことにした。
「うっ、よっ!」
頑張って木に登ってゴブリンを上から倒そうとして…
「うわっ!?」
「ギャ?ギャッ!?」
枝が折れたナイフを持ってたお陰で倒せたけど尻餅をついて痛かった。2度とやらない…。
読んで頂きありがとうございます
プロット通りに進むかな…()




