チェーンクエスト④~革命準備編~
その後は何事も無く無事、王を助け出し、秘密の抜け道を教えてくれたのでそこから私達は脱出した。宿屋へ戻ってマリンちゃんと再開し、クエストクリアとなった。報酬は銀色の指輪を貰った。
〈王の指輪〉
防御力 5 耐久力 200
特殊効果:【威風堂々】【筋力+3】
説明:職人が王の為に作成した指輪。自分より弱い敵は恐怖で逃げるだろう。
鑑定のレベルが上がったお陰か説明が追加された。 早速装備したらユアが私を睨んでいる。原因はこの指輪だろうから、
「今度ユアが作った指輪頂戴…?」
「はい♪」
指輪をお願いすると喜んだ。国王の方も娘との感動の再会をし、最後にこんなことを言った。
「感謝する…それでは俺はクソ宰相をぶっ倒す準備をしてくる。時間は放浪者達のイベントが終わった後だ。またその時に会おう。」
「ありがとうございました!」
それだけ言うと宿屋から出て行った。放浪者達のイベント…PVP大会のことだろう。それまでは自由だ。残る問題はノラだけど…。
「ユア…どうする…?」
「悪い人では無さそうですし…私は良いです」
「分かった」
「私も着いて行って良い?」
「うん…」
「やったー!」
「うわっ!?」
私はいきなりノラに抱きつかれた。しかもスリスリしてくるのでくすぐったい。私の筋力じゃ振りほどけないのでユアに助けを求める。
「ユアたすk」
「ノラさんズルいです!」
ユアも抱きついてきた。脱出出来る可能性が0になったので私は力を抜いて諦めた。2人でスリスリしてくるから凄くくすぐったい。
「やめ、て……っ!??!?」
その瞬間耳に息を吹き掛けられた。しかも2人同時で。体がビクンッとし、2人(悪魔達)は悪戯ぽっい笑みを浮かべ私の耳を弄ぶ。もうりゃめ…。
数十分後…
「「やり過ぎたとは思ってる。反省も後悔もない(です)!」」
「…」
「「ごめんなさい!」」
2人は土下座して謝ってきた。拘束が緩んだ一瞬の隙に聖撃を出して牽制し弓を構えた所で降伏してきました。でも少しドキドキしたのは何でだろう…。時間を見るともうお昼だったので私は一旦ログアウトする。今日は素麺を食べました。
GWOに戻るとノラは居なかった。ノラも昼飯を食べにログアウトしたらしい。ユアに膝枕をしてもらってノラが戻るまで待つことにした。
10分前…
「ふー、百合…いつ私の思いに気づいてくれるのかなー…」
私…野良は1日1回以上は言っている ことを口にした。周りを見ると10年以上前からここ最近撮った百合との写真が並んでいる。百合は私を口では嫌がってるけど本心では嫌がっていないはず。さっきも逃げようとすれば逃げれたはずだ。
自分で焼き飯を作って直ぐに食べ終わるとまたGWOに戻ろうとした。でもその瞬間手が止まる。急に不安になってきたからだ。
「駄目…私は明るくなきゃ!不安なんて私らしくない!」
声に出して不安を無くすと私はGWOに戻った。
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