番外編②~とある治癒士視点~
本編では触れられず、掲示板で少し触れたプレイヤーです
「ふー…緊張する…」
私は深呼吸をしながら中級剣士のプレイヤーに着いていきます。どこに向かっているかと言うとマーダーベアの巣という場所に向かっています。最近この魔物に殺られるプレイヤーが多いのとボスらしき影もあるらしいので一回殲滅しようというスレが出来て数十人が集まることになったらしいです。
私もそれに参加しました。私の名前はふーび、中級治癒士です。治癒士というと足が遅いイメージがありますがとあるクエストをクリアし幸運というスキルを取得し、その後頑張って倒したウルフから俊敏の指輪という敏捷値が上がる装備をゲットしたのでそこそこ速く動けるようになりました。
戦闘はあまり得意じゃないので知力値に多めに振り後は敏捷値に振っています。私は目的地に着く前にレベルが1つ上がったのでステータスを確認します。特典装備はHPが30しか回復しないけど無限に使えて飲まなくても使える回復薬でした。
種族 人間 職業 中級治癒士 lv8
筋力:6
生命:14
敏捷:21
器用:5
知力:26
精神:12
スキル:【治癒術lv14】【無魔術lv3】【幸運lv1】【逃走lv3】【採取lv3】【解体lv2】
ボーナスポイント:2pt
称号:【???の資格】
あれ…称号が増えてる。確認は後で良いや。ステータスを確認し終えると前に居たプレイヤーが武器を構え始めました。目的地に着いたらしいです。私も杖を構え警戒します。すると魔物が現れ威嚇するように鳴いたりしてきました。頑張ってる姿は少し可愛かった。
戦闘が始まりました。私は前線に近い所に居るので時々魔物がこっちに来ることがあります。その時は全力で逃げます。スキルに敵から逃げるとき足が速くなる逃走というスキルがあるので戦闘職が居る場所まで逃げ切り倒してもらいました。
戦闘が始まって数分後HPが半分以下になったプレイヤーが多くなってきました。ここからが本番です。私はプレイヤーを回復しに走り回ります。
「《リジェネート》《ヒール》《レンジミドルヒール》!」
私は集団回復や瞬間回復、1分間回復し続ける魔術を発動し、特典装備の回復薬を適当に投げつつ走り回ります。前線のプレイヤーが増え、このまま押しきれると思ったその瞬間前線で悲鳴が聞こえました。その悲鳴は次々と増えていきます。
一瞬だけ見えたのは腕を変形させながら笑いながらプレイヤーを倒しているメイド服を着た美女でした。しかも後衛は謎の狙撃によって死に戻っています。私は残っているプレイヤーを回復させてから逃げようとしたら…。
「うっ!?」
私も謎の狙撃によって倒されました。リスポーンすると元々少なかった所持金やアイテムが更に少なくなり私はPKによるものだと気づきました。リベンジしたいけど今は何もない。私は冒険者ギルドへと行って依頼を受けに行きました。
読んで頂きありがとうございます
次も番外編です




