迷惑な知り合い
お待たせしました
「爺ちゃんも落ち着いて!」
「ーー…」
「土精霊さん…?」
「土精霊のリートです。よろしくね。」
リートちゃんは私に近づいて肩に触り何かを言った。
「私の祝福あげたから爺ちゃんには攻撃されないよ」
「ありがとうございます!」
ステータスを見ると土魔術が増えている。嬉しいけど爺ちゃんって?
「爺ちゃんってその亀のことですか?」
「うん、私が存在する前から居たからそう呼んでるだけだよ。後爺ちゃんが出した壁はしばらく消えないから。」
「分かりました」
私はステータスを確認しようと思ったら時間が大分過ぎてた。昼飯を食べるために一旦ログアウトすることにした。
「えーと…ログアウト?しますね」
通じるかなと不安に思ったけど、
「元の世界に戻るのね。壁があるから魔物は来ないから安心してね。」
大丈夫だったみたい。私はログアウトのボタンを押して現実世界に戻ってきた。私は冷凍食品のチャーハンを取り出す。冷凍食品は直ぐ食べれるから買いだめしてる。レンジに入れた冷凍食品が出来たのでスプーンを出して食べる。食べ終わると使ったスプーンを食洗機に入れてゲームに戻ろうとすると、チャイムが鳴った。
(誰だろう…)
親からの仕送りは前に届いたし郵便も頼んでいない。扉を開けるとそこには…
「やっほー!遊びに」バタンッ
私は姿を見ると扉を閉めた。面倒なのが来た…。
「あーけーてー!!」
「連絡先は交換してるんだから連絡してから来てよ…」
「あ!け!て!」
私の家はアパートなのでこれ以上騒がれると苦情が来る。そうなる前に私は渋々扉を開けた。
「お邪魔しまーす!」
「何で勝手に入るの…」
この迷惑な知り合いの名前は神宮寺野良。小学校からずっとこんな感じ。
「そういえばGWOってやってるの」
「してるけど何…?」
「一緒に」
「やらない」
「えー…あのときは一緒にやったでしょ!」
「あれは3人の利害が一致したからでしょ…」
「そういうの抜きでやろーよー!弓士にしたんでしょ?なら私の壁が必要じゃん!」
「もう可愛い前衛は居るから」
「うぅ…一緒にやりたい!」
野良は子供のように駄々をこねている。私と野良は前にしてたサバイバルゲームで私が潰したPKプレイヤーの集団が攻めてきたので仕方なく協力を頼んだ。野良は壁の素材が尽きかけていたのでPK集団の倉庫を狙いたかったみたい。ちなみにもう1人いたけどサバイバルゲームでは例外で安心して背中を任せることが出来た。
「子供じゃないんだし…」
「強くなるからお願い!」
「取り敢えず帰って」
「引きこもり美少女めー!」
「誉めてんのかバカにしてるのか…」
「両方だよ?」
「…」
「いてっ!」
私は無言で野良の頭にチョップした。早くゲームしたい…。
「今日は諦めるけど絶対に一緒にやるからね!」
「早く帰って…」
私は野良を引きずって部屋の外に出した。野良のせいで少し疲れた。ユアに甘えようと思いつつ私はGWOにインした。
読んで頂きありがとうございます
主人公はリアルではあまり喋らないです




