チェーンクエスト③~水精霊編~
シーサーペントはこちらを睨みながら徐々に近づいて来てる。もう一回鑑定をしてみるとかなり変わっていることが分かった。
種族 シーサーペント lv50 【凶暴化】
スキル:【水魔術lv?】【水砲lv?】【加速lv?】【飛躍lv?】
鑑定した直後、シーサーペントはさっき撃ってきた水砲より数倍の大きさを放つ。私は横に倒れ回避し、ユアは大剣から大盾に変形させガードした。地面が削れていたので直接当たっていたらかなりヤバいだろう。そして気がつくとシーサーペントが消えていた。
「シャアア!」
「うっ…!」
上を見るとシーサーペントの姿があり噛まれてしまう。今のでHPの4割減ったので回復薬を飲んで2割ほど回復した。多分スキルの飛躍で跳んだんだろう。私もあのスキル取ろうかな…ってまずはこのシーサーペントに勝つ方法を考えなきゃ。
水砲は連発出来ないとして飛躍したときはその場を離れるかしないといけない。それか撃ち落とすかしないと…。
「撃ち落とせば良いんだ!」
回避?ナニソレオイシイノ?飛躍したら落ちてくるからその瞬間を狙えばいい。シーサーペントの尻尾を狙い飛躍を誘う。力を抜きいつもの半分くらいの威力で撃ち、狙い通りシーサーペントは飛躍した。
「《ファイアーエンチャント》!落ちて!」
付与魔術をかけ直しシーサーペントが私に向かって噛みつく瞬間に頭らしき所を撃つ。するとシーサーペントはバランスを崩し私の1m手前ぐらいで落ちてビチビチと暴れている。その間に私とユアは接近し、急所らしき所を攻撃する。そしてシーサーペントのHPは無くなり、ポリゴンとなって消えていった。泉からスイちゃんが出てきて手には水が入った瓶を持っていた。
「おめでとうございます…悪戯でシーサーペントのレベルを上げたけど…まさか倒されるとは思わなかったです…」
「えぇ…」
悪戯でって…。倒せたからよかったけど。
「倒せなかったら…私の妹にして…監禁しようと思ったのに…残念…約束通り聖水を渡します…」
「「…」」
聞かなかったことにしよう。私は聖水を受け取ると最後にこう囁かれた。
「気が変わったら…妹になって良いんですよ…?」
「お断りします!!」
私達は全速力でその場を後にした。なお、ダークエルフの村に戻りステータスを確認すると水精霊の祝福という称号が増えていた。
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